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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.2
- 出版社: 日本経済新聞出版社
- サイズ:20cm/184p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-31373-9
紙の本
超精密マシンに挑む ステッパー開発物語
著者 吉田 庄一郎 (著)
倒産した時計メーカーの経営者の息子だった著者が、どのような経緯で「奇跡の精密機械」といわれるステッパーを世に出していったのか。ものづくりの原点・マザーマシンの開発に挑み、...
超精密マシンに挑む ステッパー開発物語
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商品説明
倒産した時計メーカーの経営者の息子だった著者が、どのような経緯で「奇跡の精密機械」といわれるステッパーを世に出していったのか。ものづくりの原点・マザーマシンの開発に挑み、ひとつの産業を作り上げた男が語る半生。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
吉田 庄一郎
- 略歴
- 〈吉田庄一郎〉1932年東京生まれ。東京大学工学部精密工学科卒業。日本光学工業(現ニコン)で、超LSI製造用縮小投影型露光装置(ステッパー)を開発。ニコン相談役。
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「死の谷」で悶々としているエンジニアにおすすめ
2008/09/15 18:31
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
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著者が戦後日本の機械技術の空白を埋めるべく、マザーマシンの開発エンジニアとして歩んできた足跡が興味深く記されている。景気がよく威勢のいいニコンのカメラ部門に比べ、地味で利益貢献の少ない特注機器部門で肩身の狭い思いをしながら、そのフラストレーションをどのように究極の精密マシンといわれるステッパーの開発につなげていったかという流れは、いわゆる事業化までの「死の谷」で悶々としてる研究者・エンジニアの参考になり、モチベーションを高められるのではないだろうか。また、戦時中に組織され、著者も選抜されたというエリートコース「特別科学組」も興味深かい。精密金型など日本が強い製造技術が中国など海外にシフト・流出している中、付加価値の高い技術は国内に残し、一方で次々と新しい技術を開発していかなければ製造業は生き残れない。日本が強いと言われる精密機器の分野がなぜ強いのか、どのようにして強くなったのかという理由の端緒を本書で掴めるかもしれない。