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商品説明
絵本通もうなるセレクトの18冊の絵本の魅力を、子どもの頃からの絵本にまつわるエピソードをまじえ、ミムラが自分の言葉で真摯に熱く語ります。ミムラのお部屋公開や、絵本作家との対談2本も収録。『MOE』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
絵本が無性に恋しくなる… ミムラさんの絵本案内
2008/07/10 18:07
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
このやさしげな包み込むようなあたたかさを感じさせるみどりいろの本を手にとって、
私はしみじみ思ったのです。
これは草餅のみどりいろだと…。
そして、この本の中間あたりまで読んで、思わず声を上げてしまいました。
「あっ、草餅!」
ミムラさんが撮ったお気に入りの写真が見開きで紹介してあったページに、
なんとも美味しそうな草餅が紹介されていました。
そこをちょっと引きますね。
「昔から草餅がいちばん好きな和菓子なのですが、
東京で蓬の分量の多いものを見つけられず、最近やっと巡りあいました。
蓬の香が凛々しく、餡も瑞々しい。」
まったくの偶然かもしれませんが、草餅の登場がとんでもなく嬉しかった私です。
さて、この本は昔から絵本が大好きだったミムラさんが
お気に入りの絵本をいろんなエピソードを交えながら紹介する絵本案内のような仕上がり。
月刊「MOE」の連載が一冊の本になったそうで、たくさんの魅力的な絵本が実に10数冊も並んでいました。
それぞれの絵本にまつわるエピソードがほんとうにすてきで、
例えば、最初に紹介される「ふたりはともだち」では、ミウラさんが小学校二年の教科書でこの物語に初めて出会ったとき、どのようなスタイルで読んだのかが実に詳しく書いてあり、ほほえましくてクスリと笑ってしまいました。そしてこの絵本は新品では買う気になれず、フリマで10円で見つけたとあったくだりでは、なんだか分かる分かると大きくうなづいてしまいました。
懐かしいと思って、もう一度読みたいと思ったのが、
女の子とぬいぐるみの子ぎつねが旅をする『こんとあき』、いつも孤独でセリフは「け」だけのおおかみが登場する『やっぱりおおかみ』。
そしてこの本で知って読みたいな~と思ったのが、
『しんせつなともだち』、『うさぎのマシュマロ』、『いつまでも、鰐』などなど。
全体を通して感じるのは、ミムラさんから絵本が手渡しされる感覚。なんだか絵本が無性に恋しくなってきます。
そうそう、この本の著者である女優のミムラさん、なんと名前の由来は「ムーミン」に登場する「ミムラ姉さん」からなのだそう。ちょっと意外で驚きました。それにしても由来といい、語感といいチャーミングな名前ですよね。
最後に一つ。
ミムラさんがずっと憧れていた自分の好きなものばかりを集めた自分だけのお部屋が冒頭に紹介されていました。
なんでも初公開だそうで、壁一面に本棚、そして床一面に敷いてあるのはなんと人工芝!なんとも居心地の良さそうな空間で、「ここは家とは別の特別な場所。
この部屋では、好きなものを見たり読んだり書いたり。あとは窓からぼーっと空を眺めたり。」と手放しの喜びようのミウラさん。コメントから弾んだ嬉しい気持ちがとてもよく伝わってきました。