紙の本
漫画家、ライターとして活躍されている竹熊健太郎氏の対談集です!
2020/07/02 10:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、編集家、漫画原作者、ライターとして活躍され、『サルでも描けるまんが教室』、『私とハルマゲドン』、『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』、『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』といった話題作を発表されている竹熊健太郎氏の作品です。同書は、戦後の大衆文化に放たれた激烈なるエネルギーをもった4人の巨匠とのインタビュー集です。マルチプロデューサーで虚業家での康芳夫氏、挿絵画家で画怪人での石原豪人氏、月光仮面原作者で生涯助ッ人の川内康範氏、全裸の超・前衛芸術家の糸井貫二氏が登場されます。それぞれのインタビューのテーマは、次のようです。「康芳夫―現世はすべて神の遊戯」、「石原豪人―画怪人かく語りき」、「川内康範―憎むな!殺すな!赦しましょう!」、「糸井貫二―ダダの細道」。
投稿元:
レビューを見る
康芳夫(虚業家)、石原豪人(画怪人)、川内康範(生涯助っ人)、糸井貫二(全裸芸術家)ら、ベラボーな人々への著者の純粋な興味から敢行したロング・インタビュー集。
待望の文庫化。
投稿元:
レビューを見る
戦後大衆文化に放たれた、激烈なるエネルギー――
康芳夫(マルチプロデューサー、虚業家)/石原豪人(挿絵画家、画怪人)/川内康範(月光仮面原作者、生涯助ッ人)/糸井貫二(全裸の超・前衛芸術家) 彼らケタ外れの偉人たちを追う伝説のインタビュー集。裏の昭和が熱く妖しくよみがえる。
投稿元:
レビューを見る
知り合いが面白いと薦められ購入。
戦後のサブカルチャーを支えたものすごい人たちのインタビュー集。
すごいキョウレツ!
面白かった。やっぱり時代が大きく動いていくときを体感した人たちをうらやましく思わずには居られない。
投稿元:
レビューを見る
昭和のサブカルチャーを賑わせた4人の奇人の伝記。康芳夫(虚像家)石原豪人(挿絵画家)川内康範(月光仮面原作者)糸井貫二(前衛芸術家) スケールが大きすぎて笑える。康芳夫さんのやってきたことって、今では電通とか博報堂が仕切ってるっていうのがちょっとさびしい。
投稿元:
レビューを見る
--彼は集団を形成しない。つねに一人なわけです。(中略)ダダカンには反権力の意思はあるようで、ないんですよ。あるのはただ一人のそこはかとない匂い。その「そこはかとなさ」が強固なんです。--
1960-70年代に全裸パフォーマンスなどで伝説となった前衛芸術家・糸井貫二を追うインタビューから。ミクシィにコミュまであるのに驚いた。
戦後サブカルチャーのケタ外れの偉人たちへのインタビュー集。時間と文量をたっぷり割いて、強烈な人物像を浮かび上がらせる。
投稿元:
レビューを見る
川内康範に興味があったので購入。インタビューを読んで、彼が母を崇拝しており、その教えに従って一貫して生きてきたことが分かった。愚直というか、そのことに感嘆。
インタビューは1995年、例の「おふくろさん」事件以前だ。
「おふくろさん」の改変に彼が激怒したとき、いかにも傲慢な人物だと見えた。しかしそうではない。当然の怒りだったのだ。
川内は「俺はおふくろに怒られたことがない。」と言っている。
「叱ってほしいほしいよ、もう一度」という台詞は認められなかっただろう。
事件の後に出版された小説版『月光仮面』では「憎むな、殺すな、赦しましょう」という月光仮面のモットー(川内が母から学んだことそのもの!)が「憎むな、殺すな、糺(ただ)せよ」と変更されているという。
投稿元:
レビューを見る
康芳夫氏の生き方――「虚」を真に受けることなく飽くまで「虚」として受け止め、そこに「実(本質・意味)」を求めずに戯れるアイロニカルな生き方――、連赤・オウム以降の生き方としてしばしば称揚されることがあり興味深いが、行き着くところはシニシズムではないかと思う。ダダカンという人はすごい。いろいろなものを突き抜けてしまっている。こんな人が今も何処かで生きていると思ってみるだけで、何だか元気が出てくるから不思議。
投稿元:
レビューを見る
こういう人たちへの取材を実現していることが凄いし、関連情報がよく調べてあって、注釈が充実していて読みやすい。刺激的な1冊です。
投稿元:
レビューを見る
本書で紹介されるサブカルチャー界の4人はいずれも大変魅力的な偉人であるが、とりわけ、川内康範の知られざる生い立ちやその人生観、糸井貫二という前衛芸術家の存在、この2つを知ることができたのは個人的にとても大きかった。
投稿元:
レビューを見る
こいつはべらぼうに面白い。クイックジャパン創刊時に行われた1920~30年代生まれの偉人4名に対するインタビュー集なのだが、とにかく揃いも揃ってとてつもない経歴の持ち主。興味深いのは、それぞれが戦争を異なる立場で経験しながらも、いずれもその経験が後の経歴と密接に繋がっていること。もはやファッション的に消費されるようになった「サブカル」という言葉には収まらない、戦後大衆文化を支えた知られざる地下水脈がここにはある。
投稿元:
レビューを見る
康芳夫(マルチプロデューサー、虚業家)/石原豪人(挿絵画家、画怪人)/川内康範(月光仮面原作者、生涯助ッ人)/糸井貫二(全裸の超・前衛芸術家)
読売新聞がグリーンピースの事件にからみ、おそらくこの本の事だと思うが川内氏の自叙伝で、月光仮面を「正義」そのものではなく、「正義」の味方としたエピソードを紹介していた。イラク戦争が「テロとの戦い」であり、正義そのものであるかのように嘯いた新聞社がよくも偉そうに、と失笑するしかないが、この本の価値を毀損するものではない。竹熊氏が今の自分と同年齢(35前後)の時点でまとめたインタビュー集。
投稿元:
レビューを見る
大戦を生き延びた70歳前後のサブカル偉人達のインタビュー集。
康芳夫さんに興味があったので読みましたが、康さんに限らず、ほかの方々のインタビューの面白いこと。インタビュアーの竹熊さんにとっても大大大先輩の方々なので、文面からも緊張感が伝わってきます。
あとがきにてこれが、QuickJapanの企画だったと知りましたが、この企画を通した編集長の英断に男気を感じます。
昭和初期のギラギラムンムンとした熱気が好きな方は是非。
投稿元:
レビューを見る
文庫本として、再読。
一度目は、康芳夫さんのお話が大好きで、その印象が
残っていたのだが再読すると、その他の人、そして
当時35歳の竹熊さんの取材・文章力が素晴らしく感じます。
◆康芳夫
家畜人ヤプーを、東映の中島貞夫が映画化希望していたそうな。
残念な企画だ。今こそ、誰か名乗りを上げないものか。
◆川内康範
民族主義者、右翼のイメージがあるも、朝鮮人酷使虐待した日本の
実態、たとえ押し付けられた憲法だとしてもいいところは利用すべし、
とくに第一条と第九条は死守する、という考え。
こういう右の人って、最近いないなぁ。
また、アメリカのKKKのような連中はどうしようもない、と
言っているけど、今の日本の現状を見ると同じと考えられるのでは
ないでしょうか。
◆糸井貫二 ダダカン
ダダカン、かっこいい!毎月2万円で生活。
芸術展で今日、ダダカンが来るかもしれないと言われたら、みんな
帰らないで残っていた(気に入った作品があれば、敬意を表して
服脱いで卵のパフォーマンスをする)とか、見たかったなぁ。
取材を一切断っていたダダカンに、お手紙で交流する
竹熊さんが素敵でした。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
戦後大衆文化に放たれた、激烈なるエネルギー―康芳夫(マルチプロデューサー、虚業家)、石原豪人(挿絵画家、画怪人)、川内康範(月光仮面原作者、生涯助ッ人)、糸井貫二(全裸の超・前衛芸術家)。
彼らケタ外れの偉人たちを追う伝説のインタビュー集。
裏の昭和が熱く妖しくよみがえる。
[ 目次 ]
康芳夫―現世はすべて神の遊戯
石原豪人―画怪人かく語りき
川内康範―憎むな!殺すな!赦しましょう!
糸井貫二―ダダの細道
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]