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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2007/11/15
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/179p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-275884-0

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文庫

紙の本

袋小路の男 (講談社文庫)

著者 絲山 秋子 (著)

高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の...

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袋小路の男 (講談社文庫)

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袋小路の男

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商品説明

高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

【川端康成文学賞(第30回)】【「TRC MARC」の商品解説】

高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」を収録。(講談社文庫)


指一本触れないまま「あなた」を想い続けた

高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」を収録。【商品解説】

目次

  • 袋小路の男
  • 小田切孝の言い分
  • アーリオ オーリオ

収録作品一覧

袋小路の男 7−57
小田切孝の言い分 59−111
アーリオオーリオ 113−171

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みんなのレビュー180件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

ねじれた関係の切なさを描く文体

2009/02/21 18:30

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る

絲山さんは、その独特の文体で、すでにすぐれた小説をたくさん書いている。だから、本書もそうした絲山さんによるすぐれた小説の1つだといえば、それはそうには違いないのだけれど、それだけでは収まらない何かがそれぞれにあって、もちろん『袋小路の男』にもある。独特といったのは、作品世界の世界観やモチーフ/主題に関わるものなのだけれど、すぐれた作家らしく、絲山さんの場合、そうしたことごとは「文体」に集約される。

絲山さんの「文体」は、この小説に関していえば、「距離」をかなり細かい陰翳をつけながら描ける、ということに尽きる。『袋小路の男』については、すでに概要は広く知られていることと思うけれど、そこに描かれた男女の関係は、一言で言い切れないものなのだ。たとえば「腐れ縁」、たとえば「純愛」、たとえば「報われない片思い」、いろいろ近そうなことはいえるが、それは近そうでしかなく、近いものですらない。それでも、あるいは、それゆえに、男も女も、ただひたすらに切ない。そして、絲山の小説のすぐれていて、そして不思議なところは、その切なさが、どのような理由によって生じたものなのか、論理的明らかにはならない点にある。いや、正確にいえば、論理的に説明不可能な何事かが、その「文体」によって鮮やかに示されてしまうところに、『袋小路の男』の絶妙なポイントがある。

そして、それはおそらく男女の距離と関わるのだろうけれど、地の文ばかりでなく会話文も多いこの小説について、何かしら(論理的な)分析を試みることは、なんというか、不毛な気がするのだ。つかず離れず、しかし過剰に近づき、求め、それでいて、体はおろか指一本触れない、それでいて老後の面倒をみることがリアルに想像できてしまう、そうした関係が、短くない期間つづく、──そんなことが、ありえるように、ふつうに考えるとなかなか思えない。しかし、この小説を、この「文体」を読む限りにおいては、ごく自然に納得してしまう。そこに、絲山さんの素晴らしさがあるのだ。

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紙の本

男+女=恋愛ではなく、男:女のはなし

2008/01/31 18:45

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本では、
男と女が足して恋愛っていう話ではなく、
あくまで:(コロン)が間にあり、
決して触れすぎることなく、
ただ対している、それでいて非常に居心地のいい関係が描かれている。
「袋小路の男」「小田切孝の言い分」
では高校の先輩小田切と日向子の関係を、
「アーリオ・オーリオ」
では主人公と姪の関係を。

こんな関係、一度はもってみたい。

文庫なんで解説の解説。
松浦寿輝が書いています。
理におちた感じの解説で、
作品引立て度は私はあまり感じられなかったけど、
作品邪魔する度はほとんどありません。

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紙の本

妄想を描く3編

2018/05/05 06:13

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校時代の憧れの人をただひたすら思い続ける女性を描く、表題作が圧巻です。一途な恋愛感情が一線を超えるシーンには強く心を揺さぶられました。

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紙の本

袋小路の男

2007/12/31 16:00

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:helmet-books - この投稿者のレビュー一覧を見る

川端康成文学賞

「恋人未満家族以上」
なんていう男女関係がこの物語には存在するのだが、

恋愛的立場で追う側に在る日向子は、
「なぜそこまでされても、彼のことを追い続けられるのか?」

恋愛的立場で追われる側に在る孝は、
「なぜそこまでして、彼女を拒否し、そして、切り離そうとはしないのか?」

この簡単でない男女関係に、
肉体的接触はなく、進展の兆しさえ最後までないように見える。

あきらめの悪い女と、
踏ん切りつけられない男のお話。


恋愛に対する執念や、
ウジウジしたところなんかは前回の本の内容と似てはいたが、

武者小路実篤が書くウジウジと、
絲山秋子のウジウジはまったく正反対だった。


絲山秋子の書く恋愛物語を見てると、
コノ手の恋愛もあるのかと発見させられる。

「アーリオ オーリオ」というもう一つのお話もあるのだが、
これも一つの恋愛の形なのだろう。

そうなると誰かが言っていた、

「世界は愛で満ちている。」

と言う言葉もまんざらではない気がした。

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紙の本

袋小路に住む袋小路に立つ男とその男を愛す女の話。

2010/02/20 22:34

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読んだ絲山作品『エスケイプ/アブセント』のなんとも形容しがたい魅力に心を鷲掴みにされ、続けざまに絲山作品に手をだしてみた。

『エスケイプ/アブセント』でも書いたのだけれど、絲山作品の魅力は具体的には語れない。わたし自身が絲山作品をうまく理解、消化できずにいるからだ。だから感想としては、なんだか不思議。そして好き。その二語に尽きる。


『袋小路の男』
袋小路に建つ家に住む小田切孝。彼に初めて会った瞬間から大谷日向子は小田切に釘付けになった。高校、大学を卒業して社会人になって30歳を超えても大谷の心には小田切しかいない。初めて会ってからの12年。何人かの彼氏がいた。でもやっぱり小田切がいい。小田切にとって大谷は大谷で、それ以上でもそれ以下でもなくて、指さえ触れたことがなくても、大谷の心は小田切から離れない。

あぁ、こんな書き方すると「重い女」にしか映らないだろうなぁ…と、上記数行を読み返して思う。だけど不思議なことに重くはないのだ。

作品は、大谷視点による独白型で綴られる。ここで大谷は小田切のことを「あなた」と呼ぶ。「あなた」のためなら大阪から東京まで毎週末通うし、「あなた」に誘われたら蕎麦を食べに信州まで車を出す。

そんな大谷について冷静に考えたらとてつもなく切なくてやるせなくって「いい加減にしたら?」っていいたくなるはずなのに、決してそうはならない。いや、なれない。なぜだろう。それが不思議でならない。

大谷は自問する―――
「恋人未満家族以上。
 それってなんなんだ。」

そして袋小路に立ちすくむこの男がいつか袋小路を飛び立つ日を想像して恐ろしくなる。しかし彼女は言う―――
「それでも、あなたがやりたいことを続けていければいいと思う。あなたが 夢に近づくことが、私にとってこんなに嬉しいなんて知らなかった。」

そんな大谷の、小田切との12年を綴った物語。



『小田切孝の言い分』
『袋小路の男』と同じぐらいの分量の短篇。こちらは第三者視点で小田切と日向子が登場する。ここで書かれているのも、彼らが出会ってこれまで過ごした12年間のこと。そしてこの作品ではその12年に大谷に対してとった態度・行動に対する小田切の言い分が描かれている。そして彼の言い分はおそらく次の二行に集約される。

「ともかく、俺とおまえは喧嘩くらいしかやることねえんだから」
「しっかり喧嘩して、ちゃんと仲直りして仲良くやろうな」


『エスケイプ/アブセント』でも思ったのだけれど、絲山氏は二対の短篇を対比させるのが旨い(『エスケイプ/アブセント』についてはネタばれになりかねないので、誰と誰の対比かは言及しません)。『袋小路の男』での日向子の言い分と、『小田切孝の言い分』。短篇が二篇なので合わせて二作品だけれど、これは二篇で一作品の「作品」なんだろうなぁ。

日向子のいう「恋人未満家族以上」。これってほんとなんなんだろう。一生関係が壊れることのない理想の形? 切ない、と思う。いや待てよ、切ないのか?と問い返す。どちらを選択するのが幸せなのか、これはこれでいいのか、それともダメなのか。

なんだかいろんなことを考えさせられる。でもその「いろんなこと」っていうのはやっぱり抽象的で、わかっているようなわかっていないような。いや、わかっているんだよ、だけど…それを表現する能力をわたしは持たない。ただ確実に言えるのは、この作品がとっても好き、だってこと。



『袋小路の男』収録作品
・袋小路の男
・小田切孝の言い分
・アーリオ オーリオ←詳細は書かなかったけれど、とっても好きです。


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電子書籍

名前のつかない関係性の中で

2021/01/30 10:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くらげ - この投稿者のレビュー一覧を見る

名前のつかない関係性の中で、何年もお互いの周りを漂っているような、そんな関係性の2人が描かれる。こまめに電話するし、小田切が入院したときけば日向子は即座に駆けつける。日向子が病院にかかる時は小田切が車で送ってくれる。でも恋人ではない。

この2人を見ていると、いわゆる「恋人」という関係性の方がこの2人の関係性よりも脆く儚いものであるように感じられる。小田切と日向子の関係性は、定義するものもない代わりに終わりもないような気がしてくるのだ。

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電子書籍

献身?共依存?

2020/06/14 17:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る

絲山さんの作品を読むのは2冊目です。平易な表現なのに、どこか不思議な落ち着かなさというか、でもこういうこともあるかなと思わせるところがうまいのだと思います。ずっと片思いが続くのは、片方が振り向かないことが必須。その関係が永遠に続く。家族以上恋人未満の関係ははっきりしないが故に終わりがない。
同時収録の小田切孝の言い分で、反対側からの情景によって浮かび上がるのは、噛み合わない2人の身勝手さが似た者同士だからと感じたのは共依存なのかもしれないと思いました。

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紙の本

時間差

2020/04/21 15:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る

アーリオ・オーリオの年の差、時間差の文通を読んで親元から羽ばたこうとしているこれからの姪っ子とおじさんとのやりとりにスマホ中心の現代の若者にもこういった時間差を楽しんでもらいたいなあと思った。コロナで本を読む機会がふえている若い子がこの本を読んでちょっと距離のある親戚とやり取りをはじめるきっかけになればよいのになあと思った。

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紙の本

じれったい二人

2020/01/20 21:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私とあなたで描かれる「袋小路の男」と、三人称で描かれている「小田切孝の言い分」は登場する主人公は同じだ。「結局、二人の関係ってどうよ」と他人が突っ込みを入れたくなるのは、芥川賞受賞作の「沖で待つ」に登場する主人公と同期の太っあなたのちゃんの関係に似ている。でも、「沖で待つ」の二人は恋愛感情というよりは、女と男の信頼関係と友情といった方がふさわしいか。「袋小路の男」に登場する女と男は、友達なのか恋人同士なのか判断が難しい。「出会ってから12年がたって、私達は指一本触れたことがない(中略)、手の中に転がりこんできた十円玉の温度であなたの手が温かいことを知った」という関係なのだから。でも、私の数少ない恋愛経験から言わせてもらうと、女はもっと男の気持ちを理解してほしい

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紙の本

本屋大賞を見て読みました。

2014/10/12 00:16

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投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る

本屋大賞を見て読みました。
距離感を保った男女のお話。文章が綺麗と思いましたが、全体的に物足りないかな、とも思いました。ジャンルによる趣味の問題かもしれません。

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紙の本

これはすごい。

2012/05/30 23:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いたちたち - この投稿者のレビュー一覧を見る

これはすごい。この恋愛小説はすごいと思う。純愛なんて、そんな得体の知れない、崇高そうな、薄っぺらいしろものではない。
女の一人称で語られる章ではほとんど彼女自身は読者の中に像を結ばないのに、この感情は、この関係性はおそろしくリアルだ。そして切実だ。聡明そうな、でも不器用な、ひどく愛らしいひとりの女の人生が、あっけなく捧げられる。魅力的だと彼女が叫ぶ、袋小路からどこにも行けない、その男に。こんなことがあってたまるか、と思いながら、気持ちは次第に、彼女に沿っていく。
もう一度、読み返しそう。

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紙の本

表題作よりも「アーリオ オーリオ」が良かった

2023/08/21 20:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

「袋小路の男」と「小田切孝の言い分」は、対になってます。絲山秋子の小説に出てくる男女には、関係性がよく分からないのがあるが、なんとなく納得させられてしまう不思議な雰囲気がある。でも、これは納得できなかった。分からなかった。まあこういうのもたまにはあるかという感じでした。「アーリオ オーリオ」は、上の2作とは全く関係のない独立した作品です。これが良かった。叔父と姪の心の触れ合いを描いていて、いい味出してます。

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電子書籍

「アーリオ オーリオ」がいいかな。

2020/08/28 00:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森羅万象 - この投稿者のレビュー一覧を見る

三作収録。
表題作「袋小路の男」と「小田切孝の言い分」は、読んでいて息苦しくなる。

「アーリオ オーリオ」は、ヒロインが悩んでいるけど、若いエネルギーがあるから、前向き。
こんな叔父さんがいたら、面白いだろうなあ。

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紙の本

いいなー

2020/08/02 15:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る

あらすじ読んだ時は、ストーカー的な愛の形なのかと思ったら、全然違っていました。居心地のよい、恋愛かな。

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2007/11/27 14:05

投稿元:ブクログ

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