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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2007.11
- 出版社: 現代書館
- サイズ:20cm/220p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7684-6963-7
紙の本
ベーシック・インカム 基本所得のある社会へ
すべての人に無条件に基本所得を保障する社会制度ベーシックインカム。資本家の視点から、その利点を説明し、反対論を持つ研究者と徹底討論。いま注目の社会理論の全容を明らかにする...
ベーシック・インカム 基本所得のある社会へ
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商品説明
すべての人に無条件に基本所得を保障する社会制度ベーシックインカム。資本家の視点から、その利点を説明し、反対論を持つ研究者と徹底討論。いま注目の社会理論の全容を明らかにする入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ゲッツ・W.ヴェルナー
- 略歴
- 〈ゲッツ・W.ヴェルナー〉1944年ハイデルベルク生まれ。ドラッグストア・チェーン「デーエム」の経営者。カールスルーエ工科大学の「起業家精神養成のための学部横断研究所」の教授職にも就く。
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近未来の社会か?それとも遠い理想か?
2009/02/21 22:46
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
近未来の社会か?それとも遠い理想か?
ベーシックインカムとは、すべての人が無条件に所得を保障されるという制度です。つまり生活のために働かなくてよい社会になるということです。
ベーシックインカムを実現するための前提条件は・・・
・所得税、法人税など直接税の全廃
・財源として消費税を大幅に引き上げ
・社会福祉などの事務系の効率化
を行うことで、実現が可能だと本書では主張されています。
このとき消費税は50%程度のとてつもなく高いものになりますが、その財源ですべての人の所得を賄えるということです。
「所得が保障される」と普通に考えると、労働意欲がなくなる恐れがありますが、それも問題ないと本書では指摘しています。
理論的にはあり得る制度だとは思いますが、現実問題として近未来に実現するのは難しい気がします。なぜなら、経済はグローバル化しておりまだまだ貧しい国もたくさんあるからです。一国だけが、この制度を採用したとしても、うまくはいきません。
理論的にはベーシックインカム制度は、資本主義でも社会主義でもない、究極の経済体系になるはず。
しかし、社会主義がそうであったように、「理論的には良い制度」でも、それがうまく機能するとは限りません。人間の根本にある欲の部分をどう満たし、社会の中でどうバランスを取っていくかが難しいところなのです。
ただ本書の中で、「生活するための労働はなくなる」という記述がありました。これには、共感を覚えました。
龍.
http://ameblo.jp/12484/