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紙の本
ミステリクロノ 2 (電撃文庫)
著者 久住 四季 (著)
そいつが持っていたのは奇妙な拳銃だった。撃たれた者の記憶を消失させる、それ。神の力を手に入れた時、人はどうするだろうか?そいつは—。慧たちの同級生に奇妙な状況に置かれ困っ...
ミステリクロノ 2 (電撃文庫)
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商品説明
そいつが持っていたのは奇妙な拳銃だった。撃たれた者の記憶を消失させる、それ。神の力を手に入れた時、人はどうするだろうか?そいつは—。慧たちの同級生に奇妙な状況に置かれ困っている者がいた。嘘のような話だがすっぽりと半年分の記憶だけが頭の中から抜け落ちているのだ。それがクロノグラフによる人為的な記憶操作だと疑った慧は調査に乗り出す。答えは消された半年間にある—。わずかに残された過去の残滓と大胆な推理で時間を辿り、記憶を再構築していく慧。そして明らかになったのは意外な事実だった。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
反転する真実
2010/05/11 16:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
穂吹武臣の中学時代の友人である秋永貴也が不審な状況で不登校になっていることを知り、様子を見るべく彼の自宅を訪問した遥海慧たち。そこで出会った秋永貴也は、半年の記憶を欠落させていた。阿部真理亜の情報から、1年以内の記憶を消失させるクロノグラフ・メメントがかかわっている可能性が高いと判断した慧たちは調査を開始する。
本人の記憶がない中で調査は困難を極めると思われたが、秋永の彼女である羽澤明里の証言を得ることができ、3人の怪しい人物を突き止めることができた。彼らのうち、誰がメメントを所有しているのか、そして、何のためにメメントを使用したのか?
夕凪が情報を収集することで丹念に証言を積み重ね、推理を展開してメメントの所有者の下までたどり着くが、そこで当初の動機がくるりと反転し、得られた事実からは意外な真相が明らかになる。
初めのほうに出てくる少しの言葉遣いが、最後で真相を暴くキーになるところが緻密にできている。天使の道具よりも、人間の精神の方がよほど恐ろしいという印象を受けた。