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時砂の王  ハヤカワ文庫 JA

時砂の王(早川書房) 小川 一水著
税込価格: ¥651 (本体 : ¥620)
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出版 : 早川書房
サイズ : 16cm / 276p
ISBN : 978-4-15-030904-6
発行年月 : 2007.10
利用対象 : 一般

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コメント・書評

これまで読んだタイムマシンもののSFの中でも最高傑作
萬寿生
2009/08/30 10:45:10
評価 ( マーク )
★★★★★

これまで読んだタイムマシンもののSFの中でも最高傑作である。異星人の地球侵略を過去に遡って防ごうとする話である。異星人そのものとの戦いではなく、地球に送り込まれた戦闘機械との戦いだが。後半で一見さりげなく語られる異星人侵略の原因が、図らずしてそういうこともあり得るだろうと、妙に納得できる。主戦場は邪馬台国。卑弥呼も登場する。この作者は女性を描くのがうまい。卑弥呼をはじめ、登場する女性たちが魅力的である。敵味方の戦闘機器も空想家学的に興味深い。物語の展開も登場人物の描き方やその他の細部の表現ともに、レベルが高い。最近の日本のSF作家の本はあまり読まないのだが、この作者の作品はいくつか読んでいたこ…  全文読む 評価する

おおらかな時間SF、ではないでしょうか。辻褄合わせに汲々とする作品が多いのですが、それは本末転倒。やはり話が求める時間、というものがあります。それがうまく合った稀有な例。日本の古代史が大嫌いな私ですが、今回は素直に脱帽です。
みーちゃん
2009/06/20 20:13:40
評価 ( マーク )
★★★★★

恐るべきレベルの高さをもった作品で、出版された年にこの作品を読んでいたら、私のその後の読書計画は大きな変更を余儀なくされたにちがいありません。無論、時間SFのもつ難しさはあります。でも、私が読む限り、小川はそれを矛盾なく描くことに腐心してはいない、そんな気がします。むしろ、小川は辻褄合わせに気づかうよりは、そこは軽く飛ばしてでも自分が書きたいことを書く。時間SFというのは、それを描く手段であって、けっして目的ではない、私は小川の姿勢をそう読みましたし、そこを評価したいのです。SF読みでもない私がいうのもナンですが、ハインライン『夏への扉』に匹敵する作品が、初めて日本にも現れた、私はそう言いたく…  全文読む 評価する

切なくも壮大な時間SF
kou
2009/03/16 21:20:57
評価 ( マーク )
★★★★★

謎の増殖型戦闘機械によって滅びに瀕していた26世紀の人類は、最後の希望を託して、人型の人工知的生命体―メッセンジャーたちを過去に向けて送り出した。自分たちの属する世界の人類はいずれ滅びる。ならばせめて改変された過去からつながる時間軸(つまりパラレルワールド)では、人類が生き延びられるように。そして数多の戦いを経てきたメッセンジャー・オーヴィルは、西暦248年の邪馬台国…人類防衛の最終ラインに降り立ち、時の巫王・卑弥呼とともに戦うが・・・ ずっと気になっていた本をようやく読んでみました。面白かった! 人類存続のために生み出され、戻れない旅へ送り出されるメッセンジャーたちは、それぞれの戦いの理由を…  全文読む 評価する

壮大すぎるために薄く淡々とした物語
にい
2007/11/06 23:47:03
評価 ( マーク )
★★★

壮大なタイムリープもの時間をさかのぼって人類に危害を加えようとする敵と戦うために、西暦2594年から人類文明の発生時代にまでさかのぼる事となった「メッセンジャー」達とそれぞれの時代の人々の姿メインは卑弥呼の時代となりますが、様々な時代の戦いが描かれますしかし実際の所、全てのシーンが必要だったのかは疑問が残るあまりに長すぎる時間の動きがまともな伏線を成り立たせないので、精度の高い構成とは言いがたいまた、淡々とした語り口で細かく分割されたストーリーが、物語のエネルギーを損なっているメッセンジャー・O視点でなく、もっと卑弥呼視点を明確にし、卑弥呼の時代風景・生活様式を濃く・深く描いて欲しかった伏線が…  全文読む 評価する

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