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紙の本
忘れられた皇子達。
2012/07/17 20:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和20年までは「吉野朝」に忠義を尽くした皇子達として祭り上げられたが、戦後は反動で省みられなかった後醍醐天皇の皇子達(長慶天皇や後亀山院は後村上院の皇子だが)を丁寧に調べて書かれた本である。元々は中公新書で出た本を文庫で再デビューした本だ。南朝に対して関心を持つきっかけとなった本の1冊なので、再デビューは喜ばしい事だ。もう1冊は同じ版元から出た「帝王後醍醐」なので、この本も復刻してほしいところだ。
同じ著者が書いた「南朝全史」には亀山院の皇子の恒明親王の子孫や後二条院の子孫といった大覚寺統の中で歴史の中から忘れられた皇子達が出て来る。後南朝のように神話化された存在ではないが、もっと光が当たってもいいだろう。大覚寺統の子孫でも恒明親王の子孫や後二条院流は北朝=持明院統と運命を共にするようになったのは何故だろうか、とも思う。
紙の本
中世日本の政治と文化を専門的に研究されている森茂暁氏による御醍醐天皇の夢の実現に向けて努力した皇子たちを描いた作品です!
2020/08/21 11:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『中世日本の政治と文化』、『室町幕府崩壊 将軍義教の野望と挫折』、『足利直義 兄尊氏との対立と理想国家構想』、『足利尊氏』などの歴史小説で知られる中世日本の政治と文化を研究されている歴史学者の森茂暁氏の作品です。同書は、後醍醐天皇の夢の実現のため、命さえ惜しまず働く尊良、世良、宗良、恒良、成良、義良、護良、懐良らの皇子たちを描いた作品です。はじめは討幕計画の推進者として、のちには各地の南朝軍の旗頭として果敢に戦い、南北両朝統合に至る激動の時代に全青春を費やした彼らの姿をとおして、新たな南北朝史が描かれます。同書の内容構成は、「1 討幕運動の展開」、「2 父子の相剋」、「3 南朝の足跡」、「4 漂泊の征夷大将軍」、「5 征西将軍宮懐良親王」、「付 諸皇子の誕生とその母たち」となっています。