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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2007.10
- 出版社: 新日本出版社
- サイズ:21cm/236p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-406-05070-8
紙の本
労働ビッグバン これ以上、使い捨てにされていいのか
著者 牧野 富夫 (編著),生熊 茂実 (著),今村 幸次郎 (著),藤田 宏 (著)
増大するワーキングプア、「ネットカフェ難民」、30代の「うつ」−。こんなにも深刻な状態が広がったのはなぜなのか。その原因と、政府・財界がすすめる「労働ビッグバン」の正体を...
労働ビッグバン これ以上、使い捨てにされていいのか
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商品説明
増大するワーキングプア、「ネットカフェ難民」、30代の「うつ」−。こんなにも深刻な状態が広がったのはなぜなのか。その原因と、政府・財界がすすめる「労働ビッグバン」の正体を解明し、労働者保護法の今日的意義に迫る!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
牧野 富夫
- 略歴
- 〈牧野富夫〉1937年熊本県生まれ。日本大学名誉教授、労働運動総合研究所代表理事、労働者教育協会理事。
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紙の本
働くルールを確立しよう
2007/11/22 05:53
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
格差と貧困、これほどこの問題がクローズアップされる時代。この格差と貧困の拡大の背景にある「労働法」の改悪は突然されたわけではない。財界戦略によって、10数年にわたって進められ、さらなる改悪が企まれている。4人の筆者が「労働ビッグバン」とは何か、その本質と今日の現状、さらなる財界戦略を明らかにしている。ただ4人が執筆しているため、重複部分がある。
「労働ビッグバン」を考えるときに重要なことは、財界戦略に基づいた施策を政府が法案や労働法改悪案として提出し、自民・公明だけでなく民主も賛成して法案が通過してきたことだ。
生活者重視を主張し反自民をとなえて参議院で大勝した民主党が、自民党との大連立さえ可能な政党であることが国民の前に明らかになった。もともと政策的に同根でありながら、違いを装ってきたことに国民が欺かれていたわけであるが・・・。
格差と貧困の拡大の現実と、それを許した労働法などの改悪にことごとく賛成してきた実態を見れば、そんなことは明らかであったが。
本書の副題は「これ以上、使い捨てにされていいのか」とある。これ以上の働くルールの破壊を許してはならない、との思いが貫かれている。
労働基準法第一条には、「労働条件は労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。2 この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない」とあり、それは憲法第25条27条に基づいている。
この最低の基準を破壊し続けてきたのが、財界であり、そのための法案を通過させてきたのが、自民・公明、民主である。
これ以上の使い捨てを許してはならない。これ以上の働くルールの破壊を許してはならない。いまこそ、働くルールの確立が必要だ。