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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 2件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.10
  • 出版社: ホビージャパン
  • レーベル: HJ文庫
  • サイズ:15cm/348p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-89425-603-3
文庫

紙の本

ドラッケンフェルズ (HJ文庫G ウォーハンマーノベル THE VAMPIRE GENEVIEVE)

著者 ジャック・ヨーヴィル (著),待兼 音二郎 (訳),崎浜 かおる (訳),渡部 夢霧 (訳)

オストランド選帝侯の子息、オスヴァルト公太子ら一行によって邪悪な大魔法使い、コンスタント・ドラッケンフェルズは滅ぼされた。それから25年の後、オスヴァルト公自らの要望によ...

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ドラッケンフェルズ (HJ文庫G ウォーハンマーノベル THE VAMPIRE GENEVIEVE)

税込 935 8pt

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商品説明

オストランド選帝侯の子息、オスヴァルト公太子ら一行によって邪悪な大魔法使い、コンスタント・ドラッケンフェルズは滅ぼされた。それから25年の後、オスヴァルト公自らの要望によって、かつての冒険行が演劇として上演されることとなる。その会場は、他でもないドラッケンフェルズ城であった。25年の歳月を経て再会した仲間を加えて、一行は険しい山並みに聳えるドラッケンフェルズ城へと戻ってきた。だが、それは新たな惨劇の始まりにすぎなかった…。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

たまにはこういうファンタジーがあってもいいと思う

2007/10/19 14:56

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:モンタイユー - この投稿者のレビュー一覧を見る

この小説には、伝説の勇者や伝説に残るような魔法使いが登場したりはしない(少なくとも味方には)。
現実の世界をモチーフにした疑似中世風世界オールドワールドを舞台にした本作は、世界を同じくするテーブルトークRPGやミニチュアゲームであるウォーハンマーと同様に泥臭いファンタジーと言うことができる。
世界観がそうなっているということもあるが、主人公側にずば抜けて強力なキャラクターがいない、というのもその一因だろう。
ヒロインたるジュヌヴィエーヴは吸血鬼ということもあって人間を超えた力を有するが、最近日本で流行っている弱点の少ない吸血鬼ではなく、昔ながらの陽光は苦手で、心臓に杭を打ち込まれれば滅びるし、ニンニクも得意ではない。さらには銀も毒になるなど、実に弱点にあふれているのだ。
決して頭抜けた英雄ではない人物たちが、1万年以上を生きる伝説の悪の魔法使いドラッケンフェルズを倒す、というのが本作のプロローグである。
本編はドラッケンフェルズ討伐から25年後に始まる。
討伐時一行のリーダーながら少年に過ぎなかった大公の息子オズヴァルトは、ドラッケンフェルズ討伐の一連の旅を劇として完成させるよう役者にして劇作家のデトレフに依頼する。デトレフは、かつての旅の英雄たち(オズヴァルトにジュヌヴィエーヴのほかに、盗賊王や踊り子、傭兵やドワーフの戦士など癖のある人物ばかり)から様々な話を聞きながら、劇の準備をしていく。
この劇は25年前の決戦の地であるドラッケンフェルズ城で上演されることになるが、リハーサルもかねて早めに到着した一行を不思議で恐ろしいできごとが待ち受けている。それでも、無事に上演日を迎えることができたが、一番恐ろしいできごとはその日に起こるのだった――
英雄による悪の魔法使い討伐をプロローグに押し込め、その後のことを本編に持ってきたという手法は、素直におもしろいと思う。しかも、そのドラッケンフェルズ討伐が、ただの劇中劇では終わらず、徹頭徹尾作品の中で重要な位置を占めているから、余計に興味を引く。
また、ドラッケンフェルズ討伐から生還した英雄たちも含めた登場人物はほんのわずかな出番しかないキャラクターですらもその人生を想像させるように描写されており、ややくどい表現に辟易しない限り一気に読めるだろう。
生き残った英雄が必ずしも幸せになれるとは限らない、というのも世のはかなさを感じさせ、少なくとも筆者には不快ではなかった。

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2008/01/29 21:01

投稿元:ブクログ

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