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走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること(文藝春秋) 村上 春樹著
税込価格: ¥1,500 (本体 : ¥1,429)
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出版 : 文藝春秋
サイズ : 20cm / 241p
ISBN : 978-4-16-369580-8
発行年月 : 2007.10
利用対象 : 一般

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コメント・書評

1冊で3度おいしい。村上春樹ファン必読の書。
悠々楽園
2008/06/11 00:16:13
評価 ( マーク )
★★★★★

 この本は、村上春樹の愛読者にとってとても重要な本だと思う。さらに、あなたが、いつか42.195kmを完走したいと日々ランニングを続ける市民ランナーなら、この本はうってつけだ。手に取らない手はない。 ご存じのように、村上春樹は、村上龍のようにメディアに登場することはほぼまったくない。だから、カフカ賞の授賞式で撮られた写真には少し驚きさえした。村上春樹も年をとるという当たり前のことを忘れていたからだ。 それはともかく、自ら語っている通り、この本はこれまでのエッセイの内容とは一線を画す。村上春樹が自らと自らの小説について初めて語ったバイオグラフィ(村上春樹自身はメモワールという言い方をしている)で…  全文読む 評価する

同時代の幸福
kc1027
2008/02/24 22:03:39
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★★★★★

この本は、走る小説家・村上春樹さんのメモワールである。有名人としての村上春樹さんは書くことがまずあって、走ることは書くために必要なこととして始められたという。何事も、始めの理由は大事なもので、走ることをはじめたのは、肉体労働並にハードワークな長編小説の執筆のため、つまりは良い小説のために走り始めたそうで、その合理的な誠実さを知っただけでとてもラッキーな気分になる。この本は要所要所にグッと来る言葉が散りばめられているのだけれど、その中でもサラッと書かれたこの文章に触れたときは、村上春樹さんと同時代に生きる(もしくは走る)幸福を最大限に味わうことが出来た。「いずれにせよ、ここまで休むことなく走り続…  全文読む 評価する

村上春樹、走る
KOMSA
2008/01/27 21:28:34
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★★★★★

少なくとも最後まで歩かなかった。村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」は、作家自身がはじめて自分自身について綴ったエッセイだ。1982年秋、村上春樹は専業作家としての生活を開始した。そして彼は心を決めて路上を走り始める。フル・マラソンや、100キロ・マラソンやトライアスロン・レース。25年にわたって世界各地で彼は路上の息吹と自分をシンクロさせる。旅行バッグの中にはいつもランニング・シューズがあったのだ。走ることは彼自身の生き方をどのように変え、彼の書く小説をどのように変えてきたのだろう。この作品はごく個人的な小説を書くランナーの覚え書きだ。だが、日々路上に流された汗は、天分とは何…  全文読む 評価する

マラソンの黙々を、長篇小説家が料理する腕前。
和田浦海岸
2007/11/20 17:16:28
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★★★★★

11月18日の東京国際女子マラソン。野口みずき選手が優勝しましたね。記録は2時間21分37秒で大会新。途中だけですが、テレビで見ておりました。そういえば、最近読んだ村上春樹のこの本のことが思い浮かんだのでした。 ここにこんな言葉が拾えました。「日々走ることは僕にとっての生命線のようなもので、忙しいからといって手を抜いたり、やめたりするわけにはいかない。もし忙しいからというだけで走るのをやめたら、間違いなく一生走れなくなってしまう。走り続けるための理由なほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その『ほんの少しの理由』をひとつひ…  全文読む 評価する

村上が語る自分の「老い」
くにたち蟄居日記
2007/11/06 12:19:27
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★★★★★

  「走ること」について本を出すと村上春樹は十年以上前から宣言していた。村上春樹の影響で フルマラソンを六回走った僕は その長きを待ちわびてきたので勢い込んで読んだ。  村上春樹を読み始めて二十年以上経つが これほど自分を語る村上は初めてである。そうして 村上が語る自分とは「老い」である。題材はマラソンとしているが これは村上が自分の「老い」を語った本なのだ。  二十年前に「何かを学ぶ姿勢がある限り 年を取ることは苦痛ではない」と 小説の中で(ピンボールあたりだったか?)断言していた村上も きちんと年は取ってきたということなのだと思う。その自分の言葉に実に忠実に年齢を重ねてきたことは…  全文読む 評価する

走ることと書くこと
カワイルカ
2007/11/05 10:12:47
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★★★★

村上春樹が毎日走り続けているのは有名な話しだ(ファンの間でということだが)。専業作家になってから小説を書くための体力を維持するためにはじめたというのが一応の理由である。しかし、どうもそれだけではないような気がする。この本を読んでますます強くそう感じた。趣味と実益を兼ねたというような軽いノリではないような気がするのだ。「一応の」と書いたのはそういう意味である。 はじめてのフルマラソンの体験を読めばその過酷さがよくわかる。1983年に雑誌の企画でアテネ-マラトン間をたった一人で走ったときのことである。早朝にアテネを出発し、七分程度の力で、ちょうどいいペースを保ちながら余力を持って走っていたのだが、…  全文読む 評価する

生きることについて語るときに村上春樹の語ること
katu
2007/10/15 10:54:34
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★★★★

村上春樹が「走ること」についての本を出すらしいという話はずいぶん前から色々なところで目にしてきた。折に触れては、そういえば例の本なかなか出ないなと思っていた。それがこうして無事に一冊の本として結実したことは、いちファンとして嬉しい限りである。 しかも、前書きや後書きにも書かれているように、これは単なる「走ること」にまつわるエッセイではない。「走ることについて書くことは、僕という人間について(ある程度)正直に書くことでもあった」というように村上春樹の一種の個人史(メモワール)にもなっているのだ。 2005年8月のハワイ州カウアイ島滞在から始まり、見かけ上は、2005年の11月に行われるニュー…  全文読む 評価する

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