「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
初めて最後まで読めた吉本隆明の本
2021/02/07 14:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
著名すぎるぐらいに著名思想家の方だという認識はあるけど、その著作は、私にとっては読みにくく、一冊も読了したことがない。しかし、これは最後まで面白く読めた。食を切り口にして語られることは実はそう多くなく、坂の上下に区分けして、鴎外や漱石をはじめ、当時の作家たちを語った話や、根津や谷中のことを語った話に、まずは、少し慕わしさを感じた。、また、祝詞を研究している折口信夫氏の研究を引いて、記紀以前にも古典は存在すると語り、西行や芭蕉の旅のスタンスを語りつつ、日本人はなにか目的がないと旅に行かないと言ってみたり。ああ、そう言われればなるほどなぁと思う記述も多数。思いがけず面白かった。