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紙の本
吾輩は天皇なり 熊沢天皇事件 (学研新書)
著者 藤巻 一保 (著)
戦後の混乱期、「北朝方の現天皇はニセモノだ!」と訴えて時代の寵児となった人物、熊沢寛道。南朝幻想に憑かれて奔走するも、時代の波にあえなく呑み込まれていった自称天皇とその一...
吾輩は天皇なり 熊沢天皇事件 (学研新書)
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商品説明
戦後の混乱期、「北朝方の現天皇はニセモノだ!」と訴えて時代の寵児となった人物、熊沢寛道。南朝幻想に憑かれて奔走するも、時代の波にあえなく呑み込まれていった自称天皇とその一族たちの悲喜劇を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
藤巻 一保
- 略歴
- 〈藤巻一保〉1952年北海道生まれ。中央大学文学部卒業。作家・宗教研究家。著書に「真言立川流」「日本秘教全書」「呪いの博物誌」など。
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紙の本
ほのぼの熊沢天皇
2007/09/19 21:32
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっちゃんでーす。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
始めは自称「熊沢天皇」とホラをふいて何か魂胆があるのか、と思いましたが、読んでいくうちに、純粋で周りの損得で群がる群集とは違い、ついつい同情的になっていました。現代にはない「ほのぼの」とした人間関係と環境が当時の写真によってより真実味が増して、本に引き込まれます。金銭的な困難に直面しても、何故か救いの手があり、それでも自分の信念を死ぬまで追い求められた事は、ある意味幸せだったのでないでしょうか。本質は違うかもしれないが、人間「正直・素直・純粋」であればどんな人でも少なからず、見捨てられたりせず、救いの手があるのではないでしょうか?。そんなことも思わせる一冊です。
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この戦後の時代というのは何が飛び出してくるかわからない面白い時代であったことは間違いなさそうだ
2019/02/09 22:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに足利将軍家のだまし討ちあったように南朝方の皇族の皆さんの末路を考えてしまうと、「熊沢天皇」が南朝の子孫だと騒ぎ立てる人がいてもおかしくなかっただろう、おそらく熊沢氏を担ぎ上げた人たちは胡散臭いし、熊沢氏もおだてに乗りやすいタイプだったようだが、この戦後の時代というのは何が飛び出してくるかわからない面白い時代であったことは間違いなさそうだ
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「顕密」体制と熊沢天皇。
2011/05/22 02:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は久野収説に倣って「天皇制」を顕密両軸で展開される体制として描き、その為の論を進める為の「玉」として熊沢天皇を描いている。
天皇の廃立が元老や軍部によって行われなかった事は自明の理であるが、逆に2・26やポツダム宣言受諾の時に内閣が崩壊していたり分裂していた時に天皇が前面に出て来た事を著者はお忘れのようだ。
「顕密体制」の「天皇制」という考え方では天皇が「玉」として軽く見られている嫌いが感じられる。
著者は皇室が北朝だといって否定するような事はしていないが、今頃南北朝鼎立の話を持ち出してくる向きもある。建武3年の光明天皇践祚の際に後醍醐天皇の皇子成良親王を皇太子に擁立した事があるので、尊氏もそこまでは両統迭立を考えていたようだ。