伝える達人 常識を捨てれば、仕事が変わる。 提案が通らない、企画が認められない、営業が進まない…思いが伝わらないジレンマからあなたを救う２０のセオリー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ひろゆ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

元とらばーゆ編集長が書いた実践的なコミュニケーション本という点に
ひかれて買いました。

この手のＨｏｗＴｏ本にありがちな一般論的ノウハウ羅列型ではなく、実体験に基づいて書かれているので、使える感じがしました。
営業の仕事をしている自分に当てはめると、まさにその通りというシーンが数多く登場し、すごくリアルに感じました。
パワーポイントの使い方やプレゼンの技術論を教えてくれる本はたくさんありますが、それでは解決しないだろうなと薄々感じていたものの、どうすればよいのかわからず、毎日悶々としていたところでしたので、本当にビンゴって感じの内容でした。

タイトルが仰々しいので、読む前は自慢話かと思いましたが、まったく違いました。
提案はテクニックより中身が大事というのは、一見誰もが知っている鉄則だとは思いますが、私が今までに本を読んで学んだノウハウは、もしかしたらテクニックばかりだったかもしれないと、この本を読んで初めて気づきました。
実際に顧客に提案した時の失敗談・成功談がたくさん書かれているので、何よりも真実さがあって、読みごたえがありました。
特に最終章の実話は、ちょっとグッときてしまいました。
そうかと思えば、恋愛はプレゼンと同じであるとの仮説をまじめに解説している章もあって、結構楽しみながら、それでいて引き込まれて読んでしまいます。

お客さんとの接し方に悩んでいる人には、心の支えになりそうな１冊です。