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商品説明
「聞く力」をつければ100%今よりも好感度が上がる。なぜなら「聞く」という行為は、「相手が満足する」ことに直結しているからである。聞くセンスのみがき方からクリエイティブな人間関係のつくり方まで、豊富に紹介!〔「齋藤孝の聞く力」(だいわ文庫 2012年刊)に改題,再編集〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
齋藤 孝
- 略歴
- 〈齋藤孝〉1960年静岡県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学・身体論・コミュニケーション論。著書に「声に出して読みたい日本語」ほか多数。
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紙の本
「聞く」ことができれば社会と自分、他人と自分との通路が開かれる
2009/09/16 22:54
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
「会った人に必ず好かれる」というのではなく、「必ず今より好感度が上がる」という意味がこのタイトルには込められている。ただ、好感度を上げたいがために「聞く力」をアップさせようというのは利己的で、目的としてはどうも不純な感じがする。
コミュニケーション能力というと「話す力」のほうを重視しがちだが、聞き手がいて、相手がそれをちゃんと受け止める力をもっていれば、より質の高いコミュニケーションが成立する。それらの力はどちらか一方が必要なのではなく、両方が必要である。本書は文字通り「聞く力」をテーマに書かれているが、「聞く力」を身に付けることによって、質の高い人間関係、クリエイティブな人間関係が築けるとしている。
「プロローグ」には私も意識していなかったことが書かれてハッとさせられた。それは自分の「聞くときの雰囲気や態度、構えは、その人の癖になってしまい、相手に伝わってしま」い、相手は「本能的にその人に対する距離感を決め」てしまうということ。果たして自分はどうだろうかと考えさせられた。聞く構えも「聞く力」の一部であり、それも含めて高めていく必要がある。
第1章では「聞く力」の重要性を説き、第2章では「聞く構え」、相手との間合いの作り方について述べている。第3章はトレーニング。聞くために「読む、書く、見る」トレーニングを提案しているのが興味深い。第4章ではカウンセラーなどのプロの「聞く」技術に触れている。
銀座の高級クラブなどでは、聞き上手のママには客は喜んで高い聞き賃を払っていくという。話を聞いているだけでお金を取れる商売はおいしいが、それを目指さないまでも、上司なら部下の話をちゃんと聞く力はしっかり身に付けておく必要があるだろう。また聞く力が付くと、人間関係も構築しやすくなり、より生きやすくなるであろう。
何かギスギスして生きにくい世の中になったが、それはコミュニケーション能力が低下して、理解し合えないからではないか?みなが聞く力を発揮できると世の中はもっと良くなるのではないだろうか。