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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.7
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/245p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-214233-5

紙の本

遊戯

著者 藤原 伊織 (著)

ネット上に対戦ゲームで出会った男と女。正体不明の男に監視されながら、二人は奇妙に繋がり合っていく。著者が闘病中も書き続けた表題作と、遺作となった中編「オルゴール」を収録。...

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遊戯

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商品説明

ネット上に対戦ゲームで出会った男と女。正体不明の男に監視されながら、二人は奇妙に繋がり合っていく。著者が闘病中も書き続けた表題作と、遺作となった中編「オルゴール」を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

ネット上の対戦ゲームで出会った男と女。正体不明の男に監視されながら、二人は奇妙に繫がり合っていく−。著者が闘病中も書き続けた表題作と、遺作となった中編「オルゴール」を収録。『小説現代』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

遊戯 5-46
帰路 47-88
侵入 89-112

著者紹介

藤原 伊織

略歴
〈藤原伊織〉1948〜2007年。大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。「ダックスフントのワープ」で「すばる」文学賞、「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞・直木賞を受賞。著書に「ダナエ」など。

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みんなの評価4.1

評価内訳

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紙の本

追悼。(遅ればせながらの……)

2010/02/16 21:55

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶにゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作家が逝って、今年(2010年)の春で三年になる。
 作家の死後、時を待たずに出版されたこの本を、僕は即座に買い求めた。でも、僕はこの本を開くことなく、本棚の片隅に置き去りにしたままであった。同じ年の秋に出た遺作『名残り火』は、飢えた獣がガツガツとエサを貪るような案配で一気呵成に読了したのに、である。
 たぶん、未完と知らされていたからだろう。しかし完結していないから読まない、ということではなかった。病魔に蝕まれ、おそらくは身も心もボロボロになりながら、なおもツメタくてアツい男の物語を語り続けようとする作家の執念、そしてついに最後の一行を書くことができなかった作家の無念が亡霊のように僕の脳内をさまよい、その絶筆を読むことに対して、何かしらためらいがあったからだろうと思う。この作家の死は、僕にとって、ただひたすら哀しいばかりの出来事だったのである。
 
 この作品を読むことは、作家への追悼であった。
 先日、そろそろ良い頃かもという思いが唐突に沸き起こり、本棚の隅から引っぱり出して、『遊戯』を読んだ。身勝手な感慨であるが、ようやく追悼することができたようである。   

作家のすべてが凝縮された作品だと思う。
 登場人物に、今までの作品に出てきた男たち女たちが、あるいは抽象化され、あるいは血肉化されて総登場している。もしくは、総登場させようとしている。
 『テロリストのパラソル』の島村、『ひまわりの祝祭』の秋山、『手のひらの闇』の堀江、『蚊トンボ白髭の冒険』の達夫、『シリウスの道』の辰村、短編集『雪が降る』『ダナエ』の全員、安達真理、八木沼真紀、浅井を筆頭とする極道たち……。
 これに処女作品集『ダックスフントのワープ』を入れて(この作品集こそ作家の原点であり、すべての作品のバックグラウンドとなっていると思うのだが)、数えてみると、この作家の残した本は、10冊しかない。
 
 『遊戯』の主人公本間は、自分の誕生日を忘れてしまっていても意に介さない。この人物造形はすでに『ダックスフントのワープ』所収の「ユーレイ」の登場人物に表れている。自分の誕生日を忘れるという表現をとって、作家は、執着心を捨て去って生きる男たちを描いているのではないか。この作家がつくりだす男たちは、皆、ストイックであり、驚くほど執着心がないのである。僕なんかは、妻と娘から誕生日を忘れられたことはあっても、自分の誕生日を忘れたことは、ない。執着心の塊だからなのだろう。

 未完でありながら、この作品は著者畢生の傑作である。
 いま一度、すべての著作を読み返したいと思っている。
 そしてきっと、涙ぐむのだ。
 もっと、あなたの作品を読みたかった、と。

 伊織さん、
 すばらしい作品をありがとう。
 あの世でも、やっぱり酒とギャンブルはやめられませんか?
 

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紙の本

もしこの作品が遺作で、中断しているから、と読まないことにしているあなた、それはエラ~イ、損です。個人的には藤原のベストかな、ってほどの出来です

2007/12/13 20:22

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近の訃報で、藤原伊織の名前を見たときほど残念だと思ったことはありません。確かに、ショックは彼が癌だ、と知人から教わった時のほうが大きかった。でも、最近は癌を克服して、というかともに生きていく人も多いので、藤原もそうなると勝手に思っていました。願望が見通しに摩り替わるファン心理。

彼が逝ってしまったことを新聞で知り、その後「遺作」と銘打った作品が出るたびに「絶筆」では、読んでもフラストレーションが溜まるだけだし、と手にしてきませんでした。最近は滅多に顔を出さなくなった書店に立ち寄って、何気なくこの本を手にした時も、読むためではなく、中絶の様子をチェックするためでした。

で、ざっと目を通した限りでは完結している様子。それなら読んでもいいか、大好きな藤原最後の作品だし・・・。で、勘違いでした。この話、終っていません。それは本にはっきりと書いてあります。私の読み落とし。でも、読んでよかった。こんなに素適な男と女の出逢いなら、むしろ一番いいところで終っているほうが幸せだし(ちょっと、負け惜しみ入ってます)

早速内容紹介。多分、話としては構想の半分くらいのところで途切れているので、あえて章立てにしないで、連作風の本にしたんだと思います。でも、「遊戯」から「回流」までが一つのお話で、これが未完。「オルゴール」は別の話です。

・遊戯 (「小説現代」2005年1月号):ネットビリヤードで知り合った二人の出会いとプロフィールの紹介
・帰路 (「小説現代」2005年3月号):CMのオーデションに興味本位で参加したみのりの人生の変化
・侵入 (「小説現代」2005年11月号):本間につきまとう自転車に乗った謎の男
・陽光 (「小説現代」2006年1月号):CM撮影で雨上がりの建設現場に出かけたみのりが出会った老人
・回流 (「小説現代」2006年3月号):夜遅くまで語り合った二人

・オルゴール (「小説現代」2006年11月号) :亡き妻の元夫に、昔彼が妻に贈ったオルゴールを返そうとした男

「回流」の最後に(藤原伊織さんは二〇〇七年五月十七日、逝去されました。連作短篇「遊戯」「帰路」「侵入」「陽光」「回廊」が未完となりましたことをご了承願います)と書いてあります。

「遊戯」を含む話について書きます。

主人公は二人います。でも、私としては女性の朝川みのりが光っているな、と思いますので、そちらから書いていきましょう。彼女は20歳、ヴァージンです。身長は180CMとかなり高い美女。常識的にはバスケやっていたとか、バレーボール選手ということになる。もしくはバンドや演劇で、同性の憧れの的、というのがありがちな設定です。

ところが彼女、高校の時、陸上の選手だったというのが面白い。短大を卒業して、この春アパレルメーカーに就職し、仕事も順調にこなしていましたが、四ヶ月で退社しています。青山でスカウトされ、モデル事務所に所属したことが、上司の癇に障り文句を言われたのが原因です。で、彼女は仕事にもつかず、ネットビリヤードで時間を潰しています。

ただし、それは決して自堕落、といった雰囲気のものではありません。白鳥が空にはばたく前の準備をしている、そんな予感をいだかせます。ネットでゲームをする時の彼女のハンドルネームは「paristexas パリテキサス」です。父親の誠二は神奈川県警の刑事部に勤務、離婚して今は一人暮らしをしています。

そしてもう一人の主人公、パリテキサスの対戦相手、ハンドルネーム「jamrice ジャムライス」が本間透です。大手五社以内にランクされるダイワスタッフサービスのヒューマンリソース事業部門企画課主任で、7月24日生まれの31歳。父親は外交官で、3年前に61歳で亡くなっています。

透には二つの秘密があります。一つは彼が幼い時からずっと父親から虐待を受けてきたことです。それは殆ど陰湿といっていいもので、彼の体には今も傷痕が残っています。外には模範的で優しい父親ですが、子供に対しては全く別の顔を見せていました。もう一つが、父が亡くなったとき残した、実弾が13発振る装備されたブロウニングです。

その二人がネットの世界から出て実際に顔を合わせます。透は彼女に相応しい職場を紹介し、彼女はそこで働きながら、モデル事務所が勧めるオーディションを受け・・・。ここまでにしておきますが、これはほんの触りに過ぎません。みのりが選考の場で何をしたのか、それを思い出すだけで頬が緩んできてしまいます。

一目惚れでもなんでもない二人の距離が、ほんとうにゆっくりと近づいていく。そして、二人の周辺に怪しい男の影が・・・

二人の娘に読ませたのですが、声を揃えて言ったのが「あそこで終っちゃうなんて、ないよ~」です。そう、それほどに朝川みのりは魅力的ですし、彼女と透の仲の進展も気持ちが良くて、しかも謎の男の存在理由が全く見えてこない。恋愛感情の方向はわかったものの、二人に迫る危機が今ひとつ見えてこない。

それが出版社の謳い文句

追悼・藤原伊織
最後の謎。作家は何を企んでいたのか。
著者が闘病中も書き続けた表題作と、遺作となった中編「オルゴール」を収録。

になるわけです。自分の手でこの話に結末をつけたい、だれもがそう思うのではないでしょうか。でも、悲しいかな非力な私には、藤原が企んでいたことが見えません。娘二人に確認しましたが、ミステリ慣れしている長女も、山のような量のコミックスを読んでいる次女も「わからな~い!」。

でも、これだけはいえます。もしかすると、このお話は現時点の藤原のベストではないのか。それどころか、日本の文学史上未完に終った作品のなかの頂点に立つものではないかと。少なくとも、そう思えるところまでは書かれています。未完であるが故の傑作。もし私がこの作品につけるなら「未完成」としたいところです。勿論、シューベルトの曲を念頭に置いての話ですが・・・

装幀 多田和博
ワイヤーアート 林雄三
撮影 アスフォート

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2008/03/27 12:02

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