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紙の本
ヒンデンブルク号の殺人 (扶桑社ミステリー)
著者 マックス・アラン・コリンズ (著),阿部 里美 (訳)
1937年5月3日。ドイツの飛行船ヒンデンブルク号が、大西洋横断の旅へとフランクフルトを飛び立った。台頭するナチスの影のもと、陰謀渦巻く船内で、一人の乗客が謎の失踪を遂げ...
ヒンデンブルク号の殺人 (扶桑社ミステリー)
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商品説明
1937年5月3日。ドイツの飛行船ヒンデンブルク号が、大西洋横断の旅へとフランクフルトを飛び立った。台頭するナチスの影のもと、陰謀渦巻く船内で、一人の乗客が謎の失踪を遂げる。乗り合わせた高名な推理作家レスリイ・チャータリスは、依頼を受けて捜査に乗り出すが…。史上最悪と言われた謎の避行船爆発・墜落事故を題材に、〈聖者〉シリーズで名高い作家を探偵役に配した究極の歴史サスペンス。『タイタニック号の殺人』に続く、巨匠入魂“大惨事”シリーズ第二弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
ヒンデンブルク+レスリー・チャータリス
2007/10/30 09:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
マックス・アラン・コリンズは、歴史上の大惨事と実在の作家を組み合わせた、ノンフィクション・ノベル的なミステリーをいくつか書いている。本書はその1つで、聖者(セイント)シリーズの作者レスリー・チャータリスを主人公にして、1937年5月6日に爆発事故を起こした、ドイツの飛行船ヒンデンブルク号の最後の航海を描いたものである。
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この他、タイタニック号とジャック・フットレルを組み合わせた「タイタニック号の殺人」が邦訳されている。なお、チャータリスが実際にヒンデンブルクに乗り合わせたのは処女航海の時で、事故が起きた最後の航海ではなかったのに対し、フットレルは実際にタイタニックで命を落としている。
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実は知人に「タイタニック…」を薦められて本屋に行ったのだが、「ヒンデンブルク…」の方を買ってしまった。私がセイントのファンである事が大きいが(フットレルは聞いた事がある程度)、特に各章のタイトルが『…が…すること』と、セイント物のスタイルを踏襲しているのに、すっかり参ってしまったのだ。また、純然たる事故のタイタニックよりも、破壊工作の噂が高いヒンデンブルクの方にそそられた事もある。
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おもしろかったが、セイント・ファンの見地からすると、やや物足りない気がしないでもない。何と言うか、セイントというブッ飛んだヒーローを創造した、レスリー・チャータリスというブッ飛んだ作家を描くには、マックス・アラン・コリンズという作家はまともにすぎる気がするのだ。カッチリとまとまった、オーソドックスなノンフィクション・ノベルとして楽しんだ方が良いだろう。