烏金

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一日貸しの金融〜渡世人の浅吉はまんまと金貸しのお吟の家に入り込み，新たな商売を考案した。幼馴染みの吉原の花魁を救おうとしたり，孤児のギャングを成業に就かせたり・・・本当の狙いは婆が貯めた金を借りて，弟が庄屋を務める甲州の葡萄畑を拡げることだった〜あっちへふらふら・こっちへふらふらしながら・・・最後に秘密が明かされるって上手く創ったものだが，烏がそんなに賢く働くとは思えない。金春屋ゴメスで世に出た作家の最新刊

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主人公のキャラクターが良い。金貸しおばあさんの江戸っ子っぽい切れの良さも魅力。貧しくても一生懸命生きてる江戸時代の市民の暮らしぶりが面白い。

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江戸時代の人情噺なんですが、「山本一力」とは違って少しファンタジーの香りがするところ当たりが西條奈加らしいと言えましょうか。もちろん面白くないわけではないのですが、ゴメスシリーズと比べると、いささか弱い気もします。

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因業な金貸し婆、お吟のもとに現れた謎の若い男、浅吉。お吟のもとで押しかけ居候を始めた浅吉には、実は秘密の目的があった…相棒の烏、勘左とともに、浅吉が貧乏人を救う!『金春屋ゴメス』の西條奈加が放つ超・時代エンターテインメント。

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●計算が得意なことと金融アドバイザーの能力とはかならずしも直結しないと思うのだが。主人公が高利貸の老婆に近づく理由も、ちょっと回りくどい、と言うか無理があるような。でも、最終的にはあとあじのいい、八方丸く収まる大団円。『金春屋ゴメス』は正直微妙な出来栄えだと思ったけど、上達なさったのではありますまいか。（←なにさまだ？）　●いまどきの軽めの時代小説が好きな人へ推奨。『しゃばけ』シリーズとかね。

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好みの問題だと思うが、装丁の絵が「漫画日本の歴史」のよう。登場人物を全員書けばいいってものでもないと思うが。。

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浅吉が貧乏人たちを救っていく過程は心温まるものがありました。江戸人情って良いですなぁ。もちろん、浅吉はただの“良い人”ではなく、彼には別の目的があるわけなのですけれど、あの頭の回転の速さと発想、そして鮮やかな手並みはすごいです。坂木司氏ではありませんが、本当に「プロジェクトX」を見ているみたいでしたね。ワクワクしながら読めました。

ただ、前半と比べて後半は、ちょっと急ぎ過ぎた感じが無きにしも非ず。前半に余裕を持たせ過ぎちゃったのかなぁ。一気に物語が進んじゃって、そこが残念。でもラストはウルッと来ました。浅吉の弟がすごく好きです。

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算術と知恵により、烏金を頼りにする市井人情話。後半は思わぬ展開を見せる。「勘左(ｶﾗｽの名)」と題名を無理に繋がりを持たせてるが、まー　一興か。

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ゴメスもよかった。
基本的にこの作家さんは好きです。だからつくりが甘いとか、キャラに頼りすぎとかは見逃します。次回に期待。

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確かダヴィンチで誰かが進めてたから読みました。ケチな金貸し婆・お吟の元へ押しかけた浅吉。無理矢理、金貸し業を手伝い、どんどん利益を上げる浅吉だが、彼にはある秘密の目的があった…。これは面白い。読みやすいし、キャラクタも個性的。江戸時代の庶民の暮らしが映像になってどんどん浮かんでくる。金貸しの目を通して、色々な事情を持つ人々の暮らしが明るいタッチで描かれていて、どんどん読み進めちゃいました。好きな作家さんになるかもしれん。

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しがない金貸しを生業としている業突く婆、お吟のもとへ、勘左と云う烏とともに舞い込んだ浅吉。なかなかの働き者、気働きも良い若い衆だが、何やら訳ありの様子。お武家に町人、色んな借金問題を解決していくのだが、さてはて、浅吉とは一体何者なのだろうか。そして、その結末とは…。