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商品説明
一年前に交通事故で父親をなくしたユウタは、小6の夏休みに一人、父との思い出の地を訪れていた。よく一緒にカブトムシをとりに来ていた山奥のダム。今は使われていないそのダムで、ユウタは突然の雷雨に襲われ、足をすべらせて気を失ってしまう。やがて目覚めたユウタの目の前には、一人の小さな女の子とダムに沈んだはずの村が…。タイムスリップした三十年以上前の村。かけがえのないもう一つの夏休みの、はじまりだった。【「BOOK」データベースの商品解説】
1年前に父をなくしたユウタは、夏休みに思い出のダムを訪れた。突然の雷雨に足をすべらせ気を失ったユウタが目覚めると、目の前にはひとりの小さな女の子とダムに沈んだはずの村が…。永遠の夏休みを描いた感動ファンタジー。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
川口 雅幸
- 略歴
- 〈川口雅幸〉1971年岩手県生まれ。2004年にホームページを開設し「虹色ほたる〜永遠の夏休み」連載開始。同作品で出版デビュー。
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書店員レビュー
奇跡の蛍とダムに沈ん...
ジュンク堂書店秋田店さん
奇跡の蛍とダムに沈んだ村、もう一つの夏休み。
少年ユウタが体験したひと夏のタイムスリップ。
失われゆく日本の原風景が広がり、今までに体験したことのない最高の夏休みがそこにはあった。
この時が永遠に止まればいいのにと願わずにはいられない幸せな時間。
自分が本来存在しないはずの世界で、多くの温かさに触れ、大切な友情、生きることの大切さ、強さを学んでいく。
大人も楽しめるノスタルジックファンタジーです。(児童書担当)
紙の本
虹色ほたる 永遠の夏休み
2015/08/29 10:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムスリップという、テーマが面白そうで、読みました。
読んでみると、単にタイムスリップだけではなく、自分たちが、今、暮らしている町が昔、どんな町だったのかや、人の関係などがすごく面白くて、でも悲しくて、すごくよかったです。
一番最後の章で、大人になった主人公が出てくるんですが、そこに知っている人たちが隠れていて、読み返してみると、まだまだいろんな発見がありそうな本でした。
紙の本
泣けるのです。ぼろぼろです。
2016/10/06 10:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、小学校のころ、読書が大好きで毎日本ばかり読んでいました。
でも、当時、本で泣いたのは『西の魔女が死んだ』を読んだ時だけでした。(今は結構ボロボロ泣いてますが)
そんな私が、『西の魔女が死んだ』より泣いたのがこの本です。
タイムスリップもので、よくある話ではあります。
ダムで沈んだ村がまだあったころにタイムスリップして……。
でも、現代に戻るところで泣いて、さらに戻った現代で泣いて……!
ラストは泣き通しで目が腫れたのを覚えています。
同じく川口先生の『からくり夢時計』も泣けます。ともにおすすめです。
紙の本
古き良き日本の姿
2019/03/10 03:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、生きた蛍を
動物園でしか見たことがありません。
祖父母の実家は東京だし、
田舎らしい田舎も知らない。
だけど、この中にある風景は
想像したことのある田舎そのもので
知らないはずなのに何だかとっても懐かしい。
そして、すごく温かい
セミの描写も
夏の熱気の描写もすごく丁寧で綺麗でした
ダム建設で沈んでしまう村と最後の夏休み
そしてラストの運命まで目が離せません
久々に小説で泣きました
紙の本
昭和30年代・40年代に少年少女だったあなたへ
2008/02/03 00:01
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒロ1958 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和40年代、夏休みになると何人かのちびっ子たちが「田舎のおばあちゃん家」に遊びに来た。というより、仕事で忙しい母親や父親が、遠い実家に預けてよこすのだった。そうしたいとこたちの中で年長の私は、子守役を任されるのが夏休みの定番だった。この作品は、私自身の小学生時代を含めて、そうした「夏休みの思い出」をよみがえらせてくれる。
個人的には、村の丘から眺める花火もシーンが印象に残っている。ストーリー展開は、やや(というより、かなり?)無理があるかもしれない。どちらかというと、SF的というか、(失礼な言い方を許していただくと)御都合主義的と言ってもいいだろう。しかし、それでもちゃんと感動させる作品に仕上がっている。大切なのは感動させる力があるかどうかだ。もっとも、小学生が読んで感動できるかどうかはちょっと保証できない。だが、70年代以前に小学生だった大人なら、感動すること間違いなしだ。
私が子守をしたいとこたちも、今ではみな子の親となっている。最近はなかなか田舎にも遊びに来られないようだが(と言っている私自身、あまり実家に帰っていないのだが)、この本を読んで、ぜひ自分の子どもたちにも田舎の味を伝えてほしい、と思った次第である。私にとって『虹色ほたる』は、矢沢栄吉の「時間よとまれ」や井上陽水の「少年時代」と並んで、夏の終わりの感傷を呼び覚ます作品である。
蛇足だが、映像化しやすい作品になっていると感じた。映画なり舞台なり、どなたかシナリオ化してはいただけないだろうか。本を読んで一人で感動するのもいいが、多くの人といっしょに感動してみたい、そんな気になる作品だから。