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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.6
  • 出版社: 角川書店
  • サイズ:20cm/336p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-873788-3

紙の本

夜明けの街で

著者 東野 圭吾 (著)

幸福な家庭で起きた殺人事件。まもなく時効を迎える。僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた—。【「BOOK」データベースの商品解説】不倫するやつなんて馬鹿だと思っていた僕なのに、...

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夜明けの街で

税込 1,760 16pt

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商品説明

幸福な家庭で起きた殺人事件。まもなく時効を迎える。僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた—。【「BOOK」データベースの商品解説】

不倫するやつなんて馬鹿だと思っていた僕なのに、越えてはならない境界線を越えてしまう。しかも、彼女は15年前に起きた殺人事件の容疑者だった。事件はまもなく時効を迎えようとしていた…。『野性時代』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

東野 圭吾

略歴
〈東野圭吾〉1958年大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。「放課後」で江戸川乱歩賞、「秘密」で日本推理作家協会賞、「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞。他の著書に「手紙」「ちゃれんじ?」など。

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みんなのレビュー456件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

出来ればわかりたくない物語

2008/09/10 18:23

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

不倫の話・・・なんてのには今まで興味も無かったし読む必要も感じなかった。本書の主人公・渡辺も、相手である女性・秋葉も、またほとんど多くの人間がそうに違いない・・・(と願いたい)
が、本の些細な出来事、ちょっとしたきっかけで人の心は遊びだし、滑り出したらとまらない滑走路は何かにぶつかりクラッシュするまで加速する。
「出逢ってしまった」「本気だったら仕方ない」
そんな慰めの言葉を言い訳に彼はどんどん深みにはまっていく、そのあまりに幼稚で単純であっけない様は小説的には物足りないが、現実はこんな程度のものだろうとかえってリアルに感じた。
リアルなあっけなさ・・・東野作品の中では珍しく泣かせも感動も無い、経験者のみぞ知るであろう苦悩の物語だ。

後半、彼女の家が時効をまもなく迎える殺人事件の現場であったことが明らかになり、男の心に小さなヒビが入ることになる。きっかけが些細なものなら壊れるものもなんと簡単なものだろう。
小さな不審はやがてその関係者や刑事に出逢うたびに大きく膨らみ、小さな心のヒビはやがて繕いようの無い割れ目となる。ひたすら彼女を一途に追い離婚まで考えた男があっという間に尻込みし、最後全てが明かされた時には・・・もうそこには何も残っていない。全て割れ目に飲み込まれてしまったかのようだ。
そして全体にやたら現れる言葉が「覚悟」である。
ミステリーにせよ恋愛にせよ、不倫にせよ。何か大きなこと、ことに悪いことをしでかすには人間覚悟がいる。彼は彼女との不倫関係を続けるにあたって、いくつもの覚悟を繰り返している。
サーフィンをするかどうか、食事を共にするかどうか、SEXをするか、イブの夜をすごすか・・・妻や子供への裏切り、嘘、彼女の過去を知る覚悟etc。 いくつもの覚悟を強いられ、そのたびに彼は覚悟を決めて、それを乗り越え求めたものを掴んでいる。ただひとつ、彼女そのもの以外は。

同ということは無い、これはただリアルに現実世界にもあふれているえあろう物語である。しかしだからこそ身に覚えのあるその読者、これから経験する可能性のある方々にはなかなか興味深い。そうそう、そうなんだよ、と頷きたくなる心理描写であるのだろう。
私にはおそらく今もこれからも関係の無いことであろうけれど。いや、そう願いたいけれど。

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紙の本

反転する恋愛とミステリー

2008/10/13 08:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

ふとしたことで派遣社員の女性と不倫を始める――。
オーソドックスというよりもありきたりな設定を
ありきたりに読ませないのが東野圭吾といえるでしょう。

主人公の渡部の一人称ながら、31歳の秋葉(あきは)に出会い
不倫に至るまでを客観的に記します。
渡部は彼女と無理をして恋人のセレモニーをこなしていきます。
すべてのことに一貫して
そうならないようにしようとしているにもかかわらず
状況や相手への配慮からそう行動してしまいます。

つまり、クリスマスを一緒に過ごすためのアリバイ工作。
土曜日に当たったバレンタインデーやホワイトデーのデート。
そして結婚の約束。

当然のことながら不倫の相手と結婚するには
今の妻子を捨てることになります。
大きな決心がないのに、そちらに転がっていく渡部が
こっけいでもあり、普通の人間の姿にも見えます。
誰もが自分と重なる部分を持っているのではないでしょうか。

しかも彼女は父親の不倫相手を殺した容疑がかかっています。
はたして彼女の罪の重さまで、渡部は背負えるのでしょうか。
事件は時効を迎えようとしている緊迫した状況になり
物語の途中からミステリーへと転換します。

彼女の罪の重さが恋愛の障害にみえたのに
恋愛がミステリーの小道具と化してしまうラスト。
二つの味が楽しめる小説。

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紙の本

サスペンス要素もある、不倫ものの作品

2021/09/04 17:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Lily - この投稿者のレビュー一覧を見る

本当に読み応えがあり、読んでみるまで全然結末がわからないと感じた作品でした。イブのアリバイ工作が凄まじいと思いました。バレンタインデーに関しても、そんなに頑張って会う必要があるのかと思ってしまいました。不倫がテーマではあるのですが、サスペンス要素もあるので、飽きないストーリーで良かったです。妻帯者であるのに不倫をした主人公の渡部のことを、私は好きになれませんでした。

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2007/07/06 00:38

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2007/07/06 02:32

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2007/07/06 10:37

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2007/07/06 22:04

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2007/07/08 08:35

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2010/05/01 00:30

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2007/07/10 20:40

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2007/07/12 00:38

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2007/07/18 21:43

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2007/07/13 20:14

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2007/07/24 02:19

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2007/07/30 22:51

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