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紙の本
日韓併合が朝鮮半島を救った!
2008/01/21 16:25
26人中、21人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1910年、朝鮮半島を併合した日本は、朝鮮総督府を置き、近代化のための政策を次々行った。
まず、巨額の財政支援を行った。そして、治山治水を行い、道路を整備し、河川には橋を架け、鉄道を建設し、ダムを造り水力発電を興した。土地調査を行い、灌漑設備を整え、農業の近代化に貢献し、不毛の大地を緑の大地に変えた。各地に学校を建てて、朝鮮半島の人たちに教育を施した。
そうした各種のインフラ整備や産業振興について、本書では統計資料を用いて詳細に説明している。目賀田種太郎や野口遵の貢献にも言及し、韓国に彼らの銅像がないことが残念とまで記す。
何より、日本の統治によって、人口がほぼ倍増したのである。人口の増加は、生活が豊かになり安定したことの証明である。
当時の土木技師だった松尾茂氏の回顧録『私が朝鮮半島でしたこと』(草思社)には、インフラが極めて未整備だった様子が描かれている。写真も残っているのだが、まさに不毛の大地そのものだった。だからこそ、松尾氏らによる大土木事業の数々が必要だったわけである。
韓国人で本書の著者・崔基ホ氏は、「韓国側の歴史観は、歪曲がはなはだしい。独りよがりで被害者意識に凝り固まり、事実をとらえようとはしていない。」と嘆く。
日本の統治以前には、王族や両班という特権階級が恵まれていたのみで、一般大衆は教育も受けられず搾取されていたのである。
現代韓国では、国を救うために日韓併合条約に署名した真の愛国者・李完用が売国奴として扱われている。同じように、国の行く末を案じて行動した金玉均らもだ。そして、伊藤博文を暗殺したテロリスト安重根が英雄扱いである。真の愛国者も理解できない哀しい現実がある。
日韓両国政府の肝いりで歴史共同研究も行われたのだが、韓国側は結論ありきで学術研究のレベルが低く、日本側委員から厳しい指摘も受ける始末である。
感情を排して事実を直視し、歴史を正しく検証しなければ、得られるものなどないではないか。
尤も、それは韓国側に限ったことではない。著者は、朝鮮の人たちが反日感情を持つに至った原因についても指摘している。
日本の朝鮮統治は完璧だったとは到底言えない。日本側にも真摯に歴史を振り返る姿勢も大切なのだろう。