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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 17件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.5
  • 出版社: みすず書房
  • サイズ:20cm/422p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-622-07296-6
  • 国内送料無料

紙の本

囚人のジレンマ

著者 リチャード・パワーズ (著),柴田 元幸 (訳),前山 佳朱彦 (訳)

戦争は、終わらない。父エディの謎を追って、ホブソン一家は最大のパラドクスに直面する—『舞踏会へ向かう三人の農夫』の作家が贈る、感動の第二長編。【「BOOK」データベースの...

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囚人のジレンマ

税込 3,520 32pt

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商品説明

戦争は、終わらない。父エディの謎を追って、ホブソン一家は最大のパラドクスに直面する—『舞踏会へ向かう三人の農夫』の作家が贈る、感動の第二長編。【「BOOK」データベースの商品解説】

父エディの謎を追って、ホブソン一家は最大のパラドクスに直面する−。1939年のエディ少年のストーリーをもう一つの軸に、「囚人のジレンマ」が世界史規模で展開される。感動の第2長編。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

リチャード・パワーズ

略歴
〈リチャード・パワーズ〉1957年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。イリノイ大学で修士号取得。全米図書賞受賞。著書に「舞踏会に向かう三人の農夫」など。

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評価内訳

紙の本

ディズニーランドから出られなくなったお父さん

2007/06/13 17:09

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は1988年に発表された。おそらくは1980年代初頭、アメリカの郊外に住むホブソン家。第2次世界大戦中に青春を過ごした、歴史の教師であった父は「心」の調子を崩している。彼は、妻によれば「アメリカ最後の、借金ができない男」だ。妻は「美しい書体で書いた献立メモを冷蔵庫に磁石で貼り付け」、家事にベストを尽くす。法科大学生の長男、高校生の次男。地元では優等生だったがいまは出戻りの長女、大学中退後、バリバリキャリアアップして「勝ち組」になった次女。この6人家族だ。
 ホブソン家の父はいつもおしゃべり好きだ。でも、いつもうんちくとかたとえ話とかだじゃれとか。本当の気持ちを口にすることはない。そんな父の、お気に入りのうんちくの一つが、この「囚人のジレンマ」だ。
「囚人のジレンマ」とは20世紀前半に生まれ、現在も強い影響を現実社会に与えている、経済学のゲーム理論の基本的な概念のひとつだ。A、B二人の囚人=プレイヤー(互いに連絡は取れない)に対し、互いに不利益を与える選択をすれば、双方にとって最悪よりほんの少しましな、互いに利益を与えれば双方にとって最良の結果をが与えられるという規則のゲームを設定する。そして片方だけが相手のことを思いやり、もう片方が裏切った場合。思いやった方には「死」、裏切った方には「完全な自由」が与えられることになる。このゲームの中に放り込まれて、自分自身のみの最大の利益を「合理的」に追求するとどうなるか。二人とも常に「相手の裏切り」を考えて行動するので、結局、双方にとっての最良の結果ではなく、二人とも最悪より少しましなだけの結果を招いてしまう。
 そして父をめぐる危機の最中、真夜中に目覚めた、長男アーティはこのジレンマを突破する「単純で恐ろしい方法」を見いだすのだ。
 ①1980年代のホブソン家、②父ホブソンの過ごした太平洋戦争時のアメリカ、③息子たちの回想する一家の過去・父の過去。この3つの時空の物語が交互に語られ、収斂していく。②の登場人物は多彩だ。ミッキーマウス、スティムソン国務長官(日系人の強制収容を指揮した人)、日系人アニメーター、B29、ウォルト・ディズニー、などなど。そしてある一つの激しい光が、②を、そして①、②、③、全てをまとめ上げてしまう。
 昔、野間宏が「全体小説」という理想を掲げたことがあった。「青年の環」などでのその試みはみごとに失敗したけれど。しかし、本書こそは、歴史・政治・家族・人間・哲学全てを扱った「全体小説」の名に値する傑作である。
 一見取っつきやすくはないが、一つ一つの章は短いし、柴田元幸先生を筆頭とするグループによる名訳である。映画、音楽、商品名など頻出する固有名詞への脚注も丁寧だ。是非。 本書を読み終えて味わった、さんざん考えさせられて、最後に浮かんでくる涙というのも、良いものでした。

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紙の本

われわれはときに、自分の意思で行動するように他人にけしかけてもらう必要がある

2007/10/27 11:31

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『舞踏会へ向かう三人の農夫』『ガラテイア2.2』に次ぐリチャード・パワーズの邦訳第3弾であるが、書かれた順番としては『舞踏会へ~』に続く第2作である。
 いつも思うのだが、パワーズの作品を読むには本当にパワーが要る。難解である、と言うよりバラバラの話が進んでいるようで全体の繋がりが見えないのである。だから心技体すべてが充実しているときでなければ読み切れない。かと言って一気に読み終えられるような本ではなし、読む日によっては字面を追ってもなかなか頭に入らないこともある。そんな時には読み返すことさえかなりの勇気と決断を必要とすることになる。普段から読書(しかも長編)に親しんでいる人間でなければとても読める本ではないと思う。しかし、それだけに、何物にも代えがたい大きな読後感を与えてくれるのである。
 メインは家族の話である。父と母と2人の息子と2人の娘。父は病気である。何の病気であるのか見当もつかない。が、時々発作を起こして倒れる。多分精神的な面が大きいのだろうという風に読める。この物語のひとつの軸は父の病気の解明である。そして、物語の終盤で、父はいやいやながら検査入院することになる。
 その父が食卓や食後の団欒の場で家族に謎かけをする。クイズを出す。詞を朗読する。歌を歌う。警句を発する。
 ホブソン家の警句:「すべてのインディアンは一列で歩く」「人間誰にでも、誰もが思っている以上のものがある」「われわれはときに、自分の意思で行動するように他人にけしかけてもらう必要がある」「もしもきみが安物のバケツで波を汲み出してやれば、きみと月とで多くを為すことができる」等々。
 表題の「囚人のジレンマ」は食卓で父が出したクイズの1つである。
 そして、この現代の描写とは別に父の青春時代と戦争を回想するストーリーがあって、それとは別にさらにもうひとつのストーリーが進行する。この3つ目は主にウォルト・ディズニーと戦争との関わりを大胆なフィクションを交えて描いたドキュメンタリ風の物語である。
 そしてこのぐちゃぐちゃに入り組んだ網目状の文章を読み渡って行くと、最後にそれが繋がってくる。あたかもパズルのピースがカチッと嵌るような繋がり方ではない。別々に編まれていた3枚の織物がいつの間にか積み重ねられて縫われていたような繋がり方だ。
 そして、ここに至って読者はガツンと頭を殴られたような気分になる。家族を描いていたはずのストーリーはいつのまにか世界を描いていたのである。そこには世界と歴史と人間の避けがたい葛藤がある。読者は、小説の中で残された子供たちのように、今度は自分自身を見つめることになるのである。
 いつもながら化け物みたいな構成を持った本であった。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

ちょっと変わったお父さんと、ディズニーと、もう一つのホブソン家の話

2009/01/24 00:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

リチャード・パワーズはですね、話せば長くなりますが、色々書きたいと思います。
私の個人的な読書体験のうち、大人の小説を読むようになり、
冒険小説A・マクリーンや、J・ヒギンズを読み出したのが、先ず、ファースト・インパクト。
で、スティーヴン・キングとの出会いが、セカンド・インパクト。
で、サード・インパクトこそ、リチャード・パワーズとの出会い、取り分け「舞踏会に向かう三人の農夫」での読書体験です。
 それぐらい、「舞踏会に向かう三人の農夫」は凄かった!!。
文学なのに、どこか、理科系的雰囲気、知的というものを超越しているほどの引用と注釈。シニカルと呼ぶには、あまりにも鋭すぎる世界の捉え方。
文学なのに(多分)エンタメ本を読んでいるのと変わらないほどの面白い読書体験。こんな小説があるんだと正に読んでいてびっくりしてしまったぐらいです。  「舞踏会に、、、」は、兎に角、オススメです。

が、、、です。
 この後、でた「ガラティア2.2」が、あれれ?、、、と。
邦訳されるまで少しタイムラグがあったR・パワーズ、たまった著作が色々あるので翻訳作品も色々選べたはずです。
でその中で、一番パワーズ的なテーマでもある人工知能を描いた「ガラティア2.2」なのですが、
 これが、「舞踏会に、、」に比べると、今一のれない、、、。
同じパワーズが書いているのだから、知的なアクセス、比喩を超越した適格な表現の文体は、
そのままなのに、どこか、面白くないのです。
面白くなさの原因が今一わからないまま、、、今日に至るのですが、、、。

 前置きが長くなりましたが、でリチャード・パワーズ翻訳三作目の
「囚人のジレンマ」です。
本書は、パワーズの執筆順でも「舞踏会に、、」の次の当る作品です。
「舞踏会に、、」の雰囲気を一番色濃く引きずっている作品のはずと、思った私ですが、
評価は、、、、。(あとで書きたいと思います)
 なんか、前置きばっかりですが、タイトルにもなっている「囚人のジレンマ」についていも
簡単に説明しないといけません。
私、ウィリアム・バウンドストーンが書いた、ノンフィクション「囚人のジレンマ」も読んだのですが、
(難しすぎて、理解したとは、いえないので読んだだけ、、、と)
この理論、フォン・ノイマンが創始者でゲーム理論とも言われたりします。
二人の共犯が警察に捕まったとして、二人を別々に取り調べします。
で、この二人が、お互いを売ることなく、黙った場合は、真ん中の程度のペナルティ。
片一方を売って密告した場合、その売られた側から密告されなければ、軽いペナルティ。
自分が密告し相手から密告されると重いペナルティが課せられます。
で、この思考実験を何度か繰り返し行うのですが、、、。
 このゲーム理論、結論からいうと、どうすれば、一番得か、結論が出ていません。
それを喧喧諤諤と長年やっていて、だからこそ、ジレンマと呼ばれるわけなのです。
 この理論の研究は、欧米とりわけアメリカでめちゃめちゃ盛んで、所謂、相手がいる利害対立の
場所すべてで応用されます。それこそ、国家間の外交交渉から、会社の共同経営まで、、。
利害関係の場所でこの理論が成り立つのは、判るのですが、
この理論のどこが、そんなに重要なのかが、非アメリカ人で非欧米人の私には、今一ピンと来ません。
 なんか、今日は、前置きばっかりですが、
いよいよ本題です。
 本書は、「舞踏会に向かう、、、」と同様に三つのお話しが、入り組むように出来ています。
一つは、現代の(といっても書かれた当時の80年代後半)アメリカを生きる
ちょっと変わった父親を抱えたホブソン家の話。
もう一つは、ちょっと改変されたというか、主観が強烈に入っているウォルトディズニーの話。
もう一つは、少し視点を変えたさっきのホブソン家の父親エディを誰か違う息子によって
またもや、改変して描く話。この三つが複雑に入り組み、相互に若干干渉しあいながらなりたっています。
 でも、中心になるのは、ちょっと変わった父親を抱えたホブソン家の話でしょうか?
この父親、一応病気ということになっているのですが、本当に病気なのか、
ただの引きこもりなのか、誰にもわかりません。始終知的ななぞなぞ、変な言葉遊びをしたりしています。
世界に対する、小さい子供が繰り返すどうして、どうしての?、謎かけの、メタファアかもしれません。
で、もう一つの話は、歴史を総括する意味でアメリカ的な価値観の代表としてディズニーが描かれているのかもしれません。
 というのも、全体としてパワーズには、こういう面があるのですが、
大きな流れとして存在する歴史に翻弄される個人というものを「舞踏会に、、」から繰り返し描いてきた気がするので。
で、最後の改変されたエディの話は、今一ポイントがわかりませんでした。
本来あるべきエディの話なのか、エディにとっての真実なのか、また、エディにとっての夢なのか、、。
 凄いと思ったのは、豊崎さんも本の雑誌で紹介していたのですが、
この三つの話しが渾然一体となり、エディにディズニーの申し子ミッキーが(鼠がと本文には、あります)
歴史をいや、世界を、いや、時間軸をかもしれません、ずーっと敷衍させて見せるシーン。
ここは、本当に凄かったです。
 この辺からも、大きな流れとして存在する歴史に翻弄される個人を実は、描きたかったのでは?と思ってしまうのです。
タイトルの「囚人のジレンマ」について、父親のエディがちらっとほのめかすところもあるのですが、
この理論も歴史から、もう充分人間は本質を理解しているはずだと。
お互い騙しあっていては、痛い目をみるだけだと、結局協調してやっていくしかないのに、人というものは、、、、、。
 これを大きく扱わず、ちらっと書くところが、パワーズ的なのでしょうか?

 で、評価というか、結論なのですが、、、。
勿論、パワーズの引用あふれる(といっても、引用をつけているのは訳者と版元サイドなんですが)
凄い表現は、「舞踏会、、」からそのままなんですが、
やっぱり総合的には、「舞踏会、、」ほどは、楽しめなかったです。
「舞踏会に向かう、、」で感じた文学的興奮はなんだったのか、
ただの私の文学的ゴースト、文学的バグのうずきではなかったはず!?。
 パワーズ、「舞踏会に、、」だけは、ほんと、オススメです。

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2007/07/05 10:13

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2009/02/14 18:54

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2008/06/17 09:01

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