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紙の本
ジョン平とぼくらの世界 (GA文庫 ジョン平とぼくと)
著者 大西科学 (著)
高校三年の新学期。北見重は一人の新入生に出会って驚く。彼女が春休みに学校に迷い込んできた女の子・岡崎三葉にそっくりだったからだ。だが、彼女が三葉であるわけはない。というこ...
ジョン平とぼくらの世界 (GA文庫 ジョン平とぼくと)
ジョン平とぼくと3 ジョン平とぼくらの世界
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商品説明
高校三年の新学期。北見重は一人の新入生に出会って驚く。彼女が春休みに学校に迷い込んできた女の子・岡崎三葉にそっくりだったからだ。だが、彼女が三葉であるわけはない。ということは、つまり彼女は—かつて重も会ったことのある強力な魔法使い・城塚智樹の娘、城塚さやなのではないだろうか。様子を見たほうがいい、という助言を寧先生から受け、事態を静観するつもりになった重だが、幼馴染みの鈴音らは、自分たちでもう少し調べてみよう、と妙にノリ気。重とその使い魔・ジョン平も、仕方なく彼らの調査につきあうのだが…。待望のシリーズ第3弾登場。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
新しい学生生活の始まり
2009/03/03 13:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
春。新入生がやってきた。お付き合いで一年生の教室まで行った北見重は、クラスの集団の中心に、ここにはいないはずの人物の顔を見かける。三葉と名乗っていたあの猫だ。しかし彼女が学校にいるはずもなく、今いるのは三葉の変身のモデルとなった子、のはず。そうなればもちろん父親であるあの男も出てくるわけで…
彼らの目的や色々な人たちの関係が明らかになる第三巻。第一部完です。
ここでこの作品の世界観の特徴を考えてみよう。現代社会との大きな違いは魔法があること。(実は携帯電話も登場していないけれど、それはあまり問題ではなさそうなのでおいておく。)この魔法の特徴は、効果が小さいこと、ではなくて、人間(たち)が存在しないと使えないという事だ。
もちろん、魔法のエネルギー源は陽素や陰素と呼ばれる核反応により生成する何かであり、それ自体は人間がいなくても存在する。しかしそれは、ただあるだけでは世界に対して何の影響も示さず、いくつかのキーワードを唱えることにより脳内に引き起こされる反応が陽素を変換し、現実に影響を及ぼす。例えるならば、原油だけあっても意味がなく、ナフサを精製し石油製品を作ってはじめて商品価値があることに似ている。こう考えると、人間が陽素を材料として引き起こした現象(=魔法)と、人間が道具を使って引き起こした現象(=科学)は全く等価になる。
本作のクライマックスでは、魔法>科学になる可能性が示されたが、それは実現することはなかったので、本当にそれが可能かは分からない。ただ、みんなが願えば世の中が良くなる、というのは、魔法があってもなくても真実であると信じたいところだ。