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紙の本

夜は一緒に散歩しよ (幽BOOKS)

著者 黒 史郎 (著)

横田卓郎は妻を亡くし、娘の千秋と二人で暮らしていた。千秋は母の死後、奇妙な絵を描くようになる—人ではない、異形のものを。ある日をきっかけに、千秋は「青い顔の女」ばかりを描...

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夜は一緒に散歩しよ (幽BOOKS)

税込 1,320 12pt

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商品説明

横田卓郎は妻を亡くし、娘の千秋と二人で暮らしていた。千秋は母の死後、奇妙な絵を描くようになる—人ではない、異形のものを。ある日をきっかけに、千秋は「青い顔の女」ばかりを描くようになった。千秋はその顔を「ママ」と呼び絵を描くことに異常に執着する。そしてもう一つ執着すること。それは、夜の散歩だった。『ダ・ヴィンチ』『幽』主催第1回『幽』怪談文学賞長編部門大賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】

【『幽』怪談文学賞長編部門大賞(第1回)】横田卓郎は妻を亡くし、娘の千秋と2人で暮らしていた。千秋は母の死後、奇妙な絵を描くようになる。人ではない、異形のものを。そしてもう1つ執着すること。それは夜の散歩だった−。じわりじわりと忍びよる恐怖を描く。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

黒 史郎

略歴
〈黒史郎〉1974年神奈川県生まれ。「夜は一緒に散歩しよ」で第1回『幽』怪談文学賞長編部門大賞受賞。

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みんなのレビュー40件

みんなの評価3.4

評価内訳

紙の本

夜、散歩できなくなります

2007/06/15 15:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

妻を亡くし、3歳の娘・千秋が残された作家の横田卓郎。
千秋は4歳になる頃から
普通の人が見えないものが見えるようになり
その不気味なものをお絵かきするようになる。
というお決まりのホラーの出だしだが
小さなエピソードの重なりが
千秋が見えるものなのか、とりついているものなのか、
なにを意味しているのかを二転三転させる。
しかも、なんだかわからないものが明らかになる怖さを伴う。
壊れていく担当編集者や幼稚園の担任、
卓郎の後妻や親戚たちのエピソードも
オリジナリティがあり、読ませる。
周りを巻き込んでいく千秋の不思議な力の描き方はうまい。
巧みなストーリーティリングで、
貧弱な描写力や書き手の勝手な視点の移動、
後半、怪談の核が明らかになっていく過程の雑さをカバー。
補って余りあると言っていい。
怪談とは「語りのうまさ」が必要だと認識させられた。

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