時は文明開化の明治。造り酒屋の坊ちゃんとして不自由なく育った亮一郎と幼馴染よろしく共に育った下男・徳馬の恋物語(BL)亮一郎は幼い頃物の怪による病にかかり死に掛けたところ、母親が沼の化物と命の取引をして一命を取り留める。それを目撃した徳馬は亮一郎にせめて母の形見をと化物に懇願し、ある契約を交わした上に声まで奪われてしまう。無論それらのことは誰の知るところにもならず、母は失踪したとだけ伝えられた。二人はともに成長し亮一郎は我侭で唯我独尊、勝手気ままな性格に育ったが、その実、父親は再婚し家族というものから取り残されたように孤独の身の上を寂しくも感じていた。その亮一郎がただ一人家族以上に必要とした徳…
|