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紙の本
ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)
著者 津原 泰水 (著)
私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか?その後...
ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)
ルピナス探偵団の当惑
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商品説明
私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか?その後も飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔薇のある雪の館の密室殺人、死んだ大女優の右手消失事件に遭遇する。不合理な謎が論理的解明を経て、鮮烈な幕切れをもたらす本格ミステリ三編を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか? その後も飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔薇のある雪の館の密室殺人、死んだ大女優の右手消失事件に遭遇する。不合理な謎が論理的解明を経て、鮮烈な幕切れをもたらす本格ミステリ3編を収録。解説=神保泉【本の内容】
収録作品一覧
冷えたピザはいかが | 11-117 | |
---|---|---|
ようこそ雪の館へ | 119-227 | |
大女優の右手 | 229-324 |
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紙の本
軽いけど本格推理
2015/08/30 23:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:翠香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ごく普通の少女・彩子、男勝りなキリエ、お嬢様の摩耶という組み合わせは、
北村薫さんの『円紫さんと私』シリーズとも似ていますが、
雰囲気はどちらかというと赤川次郎作品の方が近い気がします。
高校生が警察に捜査協力(しかも殺人事件!)というありえない設定もさることながら、
登場人物も突き抜けたキャラクター揃い。特に彩子の姉・不二子が凄い。
妹のラブレターをも捜査に利用する極悪非道な姉です(笑)
でもこれがきっかけで憧れの君・祀島くんとお近付きになれたのだから結果オーライ?
漫画的な軽いノリながら、意外に本格推理でした。
電子書籍
二十世紀の黄昏を生きる少年少女たちの推理
2016/03/14 13:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MiolMor - この投稿者のレビュー一覧を見る
第三話「大女優の右手」について。
手套の麗人として知られた女優野原鹿子が、舞台上演中に絶命し、その後の舞台をダブルキャストとして控えていたもうひとりの女優がつとめる。その間に楽屋に安置されていた野原鹿子の遺体が、救急隊が到着したとき、失せていた。
この謎の事件に挑むのが少年少女探偵団の面々。中でも、化石マニアの高校生祀島龍彦の雑学と推理力がずば抜けている。モンローについての会話から、多指という形態異常として豊臣秀吉の右手の指が多かった事例を挙げるなどの雑学が、その後の推理に活かされる。
この話において、曇りない感性と洞察力を発揮する少年や少女と、大人たち、特に古い過去の歴史を秘めた老人たちとの出会いに、えもいわれぬ味わいがある。
野原鹿子なる女優がいったい何者だったのかという謎。優雅なレエスの手ぶくろがなぜトレードマークだったのかの謎。ほろ苦いコーヒーの後味のような余韻がある。