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商品説明
桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか…。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。【「BOOK」データベースの商品解説】
不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元に届いた怪文書は、救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという匿名の内部告発文書だった。田口は事実の調査に乗り出すが…。田口・白鳥コンビシリーズ第3弾。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
海堂 尊
- 略歴
- 〈海堂尊〉1961年千葉県生まれ。「チーム・バチスタの栄光」で第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し作家デビュー。勤務医。他の著書に「螺鈿迷宮」「ナイチンゲールの沈黙」がある。
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紙の本
待ってました
2007/04/10 05:18
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヌーブ - この投稿者のレビュー一覧を見る
早くも第3弾の登場ですね。田口先生と役人白鳥の爆笑コンビがまたまた帰ってきたあ、というか二人とも相変わらずのマイペースぶりを見せてくれてます。
ストーリーは、2作目の裏で起こっていた話という設定になっていて、今回の話は緊急医療現場でのドタバタになっています。ユーモアと疾走感たっぷりのストーリー展開が好対照に際立っていて、最後まで楽しめますよ。ラストは、ほのぼのとしていて、これがまたいいんです。
紙の本
医療小説を堪能できる
2008/09/10 15:58
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
田口&白鳥シリーズ第3冊目。
通称オレンジと言われる救急救命センターに君臨する
将軍(ジェネラル)こと速水部長。
腕は抜群によく、少々無理難題も片付けてしまう。
15年前、近くのデパート火災で負傷した患者を
手際よく治療し、捌いた実績と手腕などから
「ジェネラル・ルージュの伝説」をもっています。
その彼が特定業者と癒着しているという内部告発文書が
愚痴外来担当でありリスクマネジメント委員会委員長の
田口の元に届きます。ちなみに田口と速水は同期。
エシックス・コミティ=倫理問題審査委員会という
官僚的な組織の沼田委員長が、今回はねちっこい論説者。
白鳥もあまり出番がないくらい、しゃべりまくります。
しかもすっごくイヤな奴。
海堂尊も、白鳥ばかりが長広舌を垂れるのに
読者がやや飽きているのを察しているのかも。
この辺はうまいですね。
病院も経費削減と経営の健全化を目指している
官僚下がりの三船事務長と速水もまた
ドクターヘリ導入をめぐって対立しています。
速水への糾弾とともに起こるのが、突発多重事故。
小説の作りとしては王道ですが、やはり読ませます。
現場の緊迫感と人材配置の的確さ(医療的にも小説的にも)に
楽しませてもらいました。
紙の本
いつも思うことだけど題名が凝っているのよね
2007/05/29 00:57
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東城大学医学部付属病院救命救急センターはジェルラル・ルージュの異名をもつ部長速水の絶対君主制のもとに鉄の結束を誇っている。そしてジェネラルの長年の悲願はドクターヘリの導入である。ある日その速水が特定の業者と癒着しているという匿名の投書が届けられる。「あの速水に限って・・・」同級生でもある不定愁訴外来通称愚痴外来の田口講師は今回も高階病院長にうまく丸め込まれてリスクマネジメント委員長という立場から真相を探っていく。
おかえりなさい田口先生。前作では出番のなかった東城大学病院の個性的な面々が縦横無尽に活躍する。もちろんロジックモンスターの白鳥と彼の秘蔵っ子姫宮も登場して田口先生との絶妙なコンビも復活している。語り口は軽妙だが医療現場における人命救助という建前と採算性という本音をあぶり出している。今回のこの作品はミステリ色はあまり強くない。むしろ病院を舞台にした現場の現実と机上の論議との対立ととらえた方がいいかもしれない。病院という組織の問題点がよく描かれていると思う。また第2作目の「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行という設定でもあり場面によってはリンクするのもまた一興である。