紙の本
束の間の休息
2007/04/21 23:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編のミステリーを書くことはとても難しいと思う。複雑なトリックを作って長々と解説させるわけにはいかないし。だから、読者の思考の隙間を突くような、盲点となるトリックで勝負しなければいけない。
この作品を、しかも短編で、ミステリーチックに書く必要ってどの程度あるのだろうか。それぞれのキャラクターは確立しているのだから、そういう縛りをなくして自由に動かせたほうが生き生きするような気もする。
本作品は次なる本編の序章。ようやく帰り着いた学園でいつもの毎日を送るヴィクトリカの周りでは、彼女を主役とする物語が動き出そうとしているようです。
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GOSICKの短編集3作目
3作目の今回は秋の学園を舞台に、ヴィクトリカと久城が「花」にまつわる物語の謎を解いていく短編形式となっている。
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本を開いて1ページ目の口絵に早速やられました(笑)あとニンジンかじってるヴィクトリカ。 死ぬかと思いました。
今更ですが、武田 日向さんのイラストは反則クラスです(汗)
今後の展開を示唆させるようなエピソードが書き下ろされてます。長編の7巻が今から楽しみです。
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長編の6巻が終わって帰って来た所から短編が始まりました。
一弥がヴィクトリカの為に持って来た花(例外有)とそれに纏わる不思議な話。
毎回謎が解けなくて、ヴィクトリカの“言語化”で納得しちゃいます。
私が特に好きなのは白い花と黄色の花の話でした。
両方とも主軸には愛があるのに、片方は哀しくて、片方は幸せな、対極にある話でした。
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連作短編集第3弾。
書物に秘められた謎をヴィクトリカが再構築します。
頭良いってかっこええわあ。
自分も努力します!
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花にまつわる四つのミステリー短編。
正直に、ヴィクトリカのコスプレはかなりグー。桜庭さんのあとがきに大納得w
それにしても、オリジナルでこれだけ異国の話を書けるなんて、やっぱりすごいです。
桜庭さんは、たくさん本を読んでいるだけありますな。
ゴシック+αでいろいろ楽しむことができました。
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富士見ミステリー文庫GOSICKの番外編GOSICK S3。
前回の番外編の第三弾であり、今回も五章の短編集になっている。
今回は世界各国のミステリーをヴィクトリカが謎解きしていくとゆう構成だった。
いつものように二人で仲良く謎解きをしていくのだが、一弥の事が気になっていて、
ヴィクトリカにばかりかまっている一弥に嫉妬したりする友達アブリルの心境や、
あまりそういう感情が分からないヴィクトリカのも段々と一弥に心開き惹かれていく心情が描かれており、
主役二人の発展を心待ちにしていた私にとってはとても嬉しい回でした。
続きが気になるので早く読みたいです。
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ゴシック最新巻。
このsシリーズは短編集なので、小出しにかつすらすらと読めて通勤のお供にもうってつけの1冊ですねー。
とはいえ大概顛末が気になって1話ごとに一気に読みきってしまうのですが(^_^.)
今回は物語の大半でヴィクトリカがダウンしているので、場所もほとんど動かないのが楽しかった。
短編も本編とあまり関わりの無いものが多いかな…と思ったら最後の最後にとんでもない隠し玉がありました。
間違ってもエピローグだけ立ち読みしないようにな内容です。
短編のほうは自分的には4話が好きですv
しかし巻を追うごとにヴィクトリカの可愛い描写が増えていて笑います…ぷっくりしたほっぺ、つやつやした唇…
その影響か武田先生のヴィクトリカも巻を追うごとにプリティに愛らしくなってます。
作者様にとって馬の前のニンジン(6巻あとがき参照)、納得であります。
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4つの花にまつわるお話、一弥セレクト
「純潔」白い薔薇
「永遠」紫のチューリップ
「幻惑」黒いマンゴラドラ
「思い出」黄のエーデルワイス ◎
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“ほんとうは、君が退屈しているんじゃないかと思って、おもしろいお話とか、それに植物園にもしばらく行ってないみたいだから、あの温室で咲いている花を持ってこようと思ったんだけど。でも、とりあえずお菓子かなって思ってさ」
「たわけ」
「いや、喜んでくれてぼくもうれしいよ。えっ……いま、たわけって言った?それぼくのこと?」
「ほかに誰がいるかね?」
ヴィクトリカは、一弥がポケットから出した花の形のクッキーをもりもり食べながら、そっぽをむいた。細い背中をこちらに向けて知らん振りしている。フリルでふっくらふくらんだ寝巻きが、すこしかたむいて、青白くてちいさな肩が片方だけのぞいていた。
一弥は不満そうに、
「ぼくはだんぜん、たわけじゃないよ」
「それなら、おもしろい話も持ってきたまえ」
「むっ。……わ、わかったよ」
「それと、花もだ」”
イラストが本当繊細で綺麗だなーとしみじみ。
にんじんを齧るヴィクトリカが可愛すぎる。
お菓子と花と、本とその内容の謎明かし。
“ヴィクトリカはそう言うと、また、にんじんのグラッセをもりもりと食べ始めた。ちいさな口に、一口サイズに切って甘く煮たにんじんが、どんどん消えていく。一弥はしばらくその様子を眺めていたが、やがて優しい声で、
「甘かったら、食べるんだね」
「うむ。食べる」
「お砂糖で煮たのが好きなのかぁ。マロンのグラッセは?」
「好きだとも」
ヴィクトリカが、当然だというようにうなずいて、言った。一弥はうんうんとうなずいた。”
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少年は、迷いの中にあった。一度は、救い出すことができた。奪い去られてしまった姫を。暗黒の要塞から。それからしばらく後―。どうすれば、彼女を護りつづけることができるのだろう。そう思いながら、東洋からやってきた少年久城一弥は、迷路花壇の中を走る。姫―ヴィクトリカに会うために。今日も、彼女を退屈させることのない、謎を抱えて。二人きりで語り合うために。高原の秋の訪れは、早く、彩るように山々を染める。二人は語り合う、かつて自分たちと同じように歴史のうねりにのみ込まれ、挫けずに闘った人々たちの思い出を。季節は、夏から秋へと。少女と少年の思いも積み重なるゴシック・ミステリー短編集。
(BOOKデータベースより)
***
色々な花をテーマにした短編集。
作中作がかなり面白くて、もっと読みたいと思ってしまいました。
テーマを決めて本を読む、ってやってみたいな。
最後のアヴリル(デイジーの花)の話はなんだか意味深。
本編が気になります。
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角川のが見つからないのでこちらで。
一弥がヴィクトリカのために選ぶお花にまつわるお話の短編集。アニメを先に見ちゃったからエピローグでのコルデリアとブライアンの会話がそう繋がるのか!っていう感動?を味わえなかった。後悔
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9冊目で短編3巻目。
ベルゼブブの頭蓋から暴走列車に乗って帰ってきた後、風邪を引いてしまったヴィクトリカに不思議な話と花を久城が届ける話。
全般的に過去話の謎解きになるのでシリアスな展開は何もなし。
話中にある「チューリップ・バブル」っていうのは実話なんですね。
別の物語の中で見かけて驚きました。
アブリルとコルデリアが邂逅したわけだけど、また接点を持ってくれたりしないものかな
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表表紙をめくった所の、ふっわふわの白いドレスのヴィクトリカのイラストに悶絶しました。武田先生のイラストもこれでおしまい、寂しいです。九城くんが持ってくるお話の中に潜む謎をヴィクトリカがすらすらと解いていきます。どこに謎が?と思ったのですがヴィクトリカの話を聞くと「あー、なるほど!」と。延々こんな風に語り合って、いつのまにか九城くんにとってヴィクトリカは「そうしてまで会いたい女の子」になっていったのでしょう♪最後、コルデリアが登場してゴシックシリーズに引き戻されました。ヴィクトリカの最後の安寧の日々ですね。
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ゴシックシリーズ短編集第3弾、秋の巻です。長編でドタバタした直後の学園での二人。ヴィクトリカは疲労で体調を崩し、お菓子の家で休息中。そこへ足繫く通う一弥が、花に纏わる物語のミステリーを持ち込みます。この世界各地の花の物語が面白い!ヴィクトリカの謎解きがなくても十分楽しめるのに、謎解きが加わると「そんな裏があったのか!」と二重に美味しい物語になります。いつもとガラリと趣向の変わった短編でしたが、これもまた一興。またこの形で書いて欲しいです。