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紙の本
ギロチンマシン中村奈々子 学級崩壊編 (徳間デュアル文庫)
著者 日日日 (著)
「わくわく子育て大作戦」。それが新しい授業なの!?ロボットとの戦争で、いまや絶滅危惧種となった人類兵士の僕は、潜入した敵地—“学園”で、ふたりの少女とともに謎の授業を受け...
ギロチンマシン中村奈々子 学級崩壊編 (徳間デュアル文庫)
ギロチンマシン中村奈々子 学級崩壊編〈新装版〉
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商品説明
「わくわく子育て大作戦」。それが新しい授業なの!?ロボットとの戦争で、いまや絶滅危惧種となった人類兵士の僕は、潜入した敵地—“学園”で、ふたりの少女とともに謎の授業を受けている。ひとりは“学園”最大の処刑人ことギロチンマシン中村奈々子。もうひとりは反“学園”闘争の英雄・赤ずきん。ロボットの親玉“チェシャ・キャット”の命によるトンデモ授業は僕らの心を徐々に狂わせていく。恋を告白して消えた奈々子。動揺する赤ずきん。僕たち三人の明日はどっちだ?大好評シリーズ、第2弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
冷たいロボットの心。熱い人間の心。
2007/07/05 20:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間。ロボット。人間。ロボット。作中で何度も繰りかえされるうち、境界が曖昧になっていくふたつの概念。
ロボットしかいない〈学園〉で、少年少女はそのふたつの概念に振り回され、揺れ動いていく。ひとりの例外もなく。その無駄のないキャラ配置が見事。
己を人間だと思い、〈学園〉でその自分が人間であるという大前提を揺るがされた語り部の僕。
己をロボットと定義し、けれど育ての親から人間と呼ばれ人間とは何だろうと悩むギロチンマシン中村奈々子。
ロボットとして成長し、けれど自ら己を人間だと断定し、けれどその確証が得られずに苦しむ赤ずきん。
その三人を主軸に、ひたすらロボットと人間というふたつの概念が乱舞するストーリー。
周りの登場人物もそれぞれ見逃せない立ち位置にいる。
機械として再生産され、けれど周囲すべてにそんな機械である己を否定される加藤千紗。肉体としては死に、電波として生きる苦悩を初めて吐きだしたロリエ。そして、それらの悩み悶える子供たちを微笑しながら眺める「中村奈々子」。
不思議なお話。そして、とても怖いお話だと思います。
先が気になりますが、日日日さんにしては珍しくこのシリーズだけ刊行ペースが遅いのでやきもきします。早く続きが読みたいです。