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オイレンシュピーゲル 1 Black & Red & White (角川文庫 角川スニーカー文庫)
著者 冲方 丁 (著)
「なんか世界とか救いてぇ—」。あらゆるテロや犯罪が多発し『ロケットの街』とまで渾名される国際都市ミリオポリスに、「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女がいた。彼女た...
オイレンシュピーゲル 1 Black & Red & White (角川文庫 角川スニーカー文庫)
オイレンシュピーゲル壱 Black & Red & White
紙の本 |
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- 税込価格:2,555円(23pt)
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商品説明
「なんか世界とか救いてぇ—」。あらゆるテロや犯罪が多発し『ロケットの街』とまで渾名される国際都市ミリオポリスに、「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女がいた。彼女たちはこの街の治安を守るケルベルス遊撃小隊。飼い主たる警察組織MPBからの無線通信「全頭出撃!」を合図に、最強武器を呼び込み機械の手足を自由自在に操り、獲物たる凶悪犯罪者に襲いかかる!クールでキュートでグロテスクな“死に至る悪ふざけ”開幕。【「BOOK」データベースの商品解説】
「なんか世界とか救いてぇー」。国際都市ミリオポリスを舞台に、警察組織「MPB」の飼い犬たる3人の少女たち――「黒犬」「紅犬」「白犬」が、銃弾吹き荒れる街を駆け抜ける! 冲方丁の新境地がついに登場!【商品解説】
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紙の本
確かに美少女たちが活躍するお話ではあるんですが、彼女たちが背負っているものの暗さがね、さすが、って思わせるんです
2007/05/19 18:52
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私、言ってませんでしたっけ?スニーカー文庫読むの、初めてなんです。冲方は、これで三作目。最初が、商売的には失敗作とご本人がいう『ばいばい、アース』。私は好きですけどね。次が、彼のデビュー作で新版になった『黒い季節』。ともに文章が立派でとてもターゲットが子供とは思えない、当時の冲方の年齢からすれば、凄い、としかいいようのない作品。
それに対して、今回は内容も文章も、アニメ世代向け。カバー後の案内は
「なんか世界とか救いてぇ——」。あらゆるテ
ロや犯罪が多発し『ロケットの街』とまで渾
名される国際都市ミリオポリスに、「黒犬」
「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女がいた。
彼女たちはこの街の治安を守る〈姦〉遊撃小
隊。飼い主たる警察組織MPBからの無線通
信「全頭出撃!」を合図に、最強武器を呼び
込み機械の手足を自由自在に操り、獲物たる
凶悪犯罪者に襲いかかる! クールでキュー
トでグロテスクな“死に至る悪ふざけ”開幕!
で、カバーは三人の少女のうちの「黒犬」、長女に言わせると「ネコミミ」じゃん、ということになるし、確かにこの色っぽさは猫的。そして巻頭に見開きにもカラーイラストがついていて、これが表紙に劣らず格好いい。こちらは三人の少女が出ていて、個人的には「白犬」のコスチュームが色っぽくて好き。
ついでに、そのイラストに出ているキャプションは
黒犬(シュヴァルツ)!、紅犬(ロッター)!、白犬(ヴァイス)!
——〈姦〉(ケルベルス)、全頭出撃(アル・シュトルム)!
MPB Milliopolis Polizei Bataillon
おまけに、その裏の頁には、話からは想像も出来ないほどお嬢様らしい風情の三人の姿。本文中のイラストも含めてサービス満点。ただし、私にとって角川スニーカー文庫は初体験なので、他の本も案外、こういった作りになっているのかもしれません。ま、この白亜右月のイラストはそんなことに関係なく素敵なんですけど・・・。
どの話にも三人が登場しますが、主人公は黒犬、赤犬、白犬の順に移っていきます。タイトルは、この三人から来ていたんですね。一応、プロフィールを紹介しておくと
「黒犬」ディートリッヒ・シュルツ:多分14歳。いわゆる武闘派。指・腕・靴が解体=置換——黒い光沢を放つ機甲に変貌/各急所をカバー/両腕・両脚が、漆黒の流線形をなす超振動型雷撃器と化す小隊長にして突撃手〈対甲鉄拳の涼月〉。末端神経の障害をもって生まれ、母の意地のために内臓が腐敗し、政府により障害認定され機械化された。
「紅犬」サビーネ・クルツリンガー:14歳。一応、頭脳派。紅いシャープなフォルムの特甲/右腕と一体化した超伝導式ライフルを駆使する小隊の狙撃手こと〈魔弾の射手の陽炎〉。父親のライフルの誤射で負傷し、手足を奪われ、最後に機械化された。
「白犬」クニグンデ・モレンツ :14歳。とりあえずモエモエ派。両腕に内蔵された液状金属と硬化装置を起動させ、10本の指から幅2ミクロンのワイヤーを高磁力で乱舞させる小隊の遊撃手〈悪ふざけの夕霧〉。貧しさ故に、娘を障害者として認定させようとした母によってビルから突き落とされ、目出度く機械化。
ほかにMPBの解析通信員で美少年・吹雪・ペーター・シュライヒャー、MPB専属医師マリア・鬼濡・ローゼンバーグ、〈蜘蛛の巣フランツ〉ことMPB副長フランツ・利根・エアハルト、大隊長オーギュスト・天龍・コールなどが登場しますが、吹雪と利根が目立つ感じ。
で、我が家の大学生長女は、自分が冲方 丁『ばいばい、アース』を読んだことも忘れ、「この人って、いつもこんな文章書くの?」と聞いてきました。確かにこの作品で多用される体言止は、私が読んでも異常。ともかく読みにくい。ただし、これは彼が今回のために取った文体で、戦略的なもの。