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紙の本
ナアレフの恋人 (二見シャレード文庫)
著者 谷崎 泉 (著)
喫茶店「ナアレフ」の営業時間は朝七時から夕方四時まで、メニュウはホットコーヒーのみ、一杯1000円。ありえない営業時間、メニュウ、値段は店の主人のやる気のなさの現れだった...
ナアレフの恋人 (二見シャレード文庫)
ナアレフの恋人
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商品説明
喫茶店「ナアレフ」の営業時間は朝七時から夕方四時まで、メニュウはホットコーヒーのみ、一杯1000円。ありえない営業時間、メニュウ、値段は店の主人のやる気のなさの現れだったが、彼の思惑に反して常連客は増加中。なぜならコーヒーの味は極上で、主人は完璧な美貌の持ち主。身の程知らずな下心つきで寄ってくる客も少なくないのだ。そんな主人にもたらされた知らせ—「仮釈放が決まった」。あの事件から二年。束縛するほどに愛されて、逃げられず、そして主人の身代わりのように塀の中で過ごした彼が帰ってくる—心は決まっていた。二人にいったい何があったのか?喫茶店経営という一見穏やかな顔の下に隠された、物騒な過去とは…。全編書き下ろし。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
喫茶店にて
2023/02/19 15:48
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
三本立てで構成されています。
(こういう構成が作者さん好きなのかなと)
いわくつきの喫茶店のマスターの清野
清野が原因で(まだそこは深く語られていない)
刑務所に服役していた元上総組の組長の上総
いやどっしりシリアスかと思っていたらそうでもなく
上総のあまりの執着ぶりには清野が気の毒すぎる展開
(きっと刑務所に入った原因も清野は自分のせいと思って
上総に尽し従う覚悟のようですが実は上総由来なのではとうがった見方をしてます)
上総の執着ぶりがとても酷く
金を持っているだけあってスケールも。
(このジャンルのお約束で、金は持っているからね)
「三人称」の表記が最初「主人」と「男」
後から「清野」と「上総」なのは良いのですけれど
移行するあたりが混在していてちょっと読みづらかったです。
(それとは別で上総の名前を清野と誤記してあったのは
ちょっと気になったかな)
さらに余談ですが、土屋くんひそやかに怪しい認定してます。
「若頭エレジー」
元上総組若頭、現代行の津軽視点での話
上総のとてもひどい執着ぶりを第三者の視点で語られると
改めて清野の人生の不遇ぶりが気の毒になります。
上総の金持っているだけあっての強制引っ越しは酷すぎる。
「からすみブルース」
三島組の顧問弁護士で組長の孫の三島と
警察官僚の川端の話
離婚したばかりのに押せ押せの三島
(理性的ではありますが、好き好き執着が透けて見える)
出会いと至るまでの話の中で清野のことも語られる構成
そして、写真館で写真を撮った理由もあかされる。
(清野気の毒すぎますね)