白い兎が逃げる 本格推理小説 （光文社文庫 火村シリーズ）

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火村とアリスシリーズの短編集。今回は動機・ダイイングメッセージ・アリバイと、それぞれ違った謎を解く話で
それも良かったです。
特に「地下室の処刑」の動機にはやられた！という感じ。
犯人の一言でこの動機にピンと来るかな？火村なら来るか。
でも、最後の「白い兎が逃げる」で、なぜ小学校の兎小屋の前に遺体を捨てたのか？について、結構前半は推測を語っていた割には、その答えは特に示されなかったような。これまた殺害の動機が意外なところから出てくるところは意表をついています。
こういう、形式にのっとった「新本格」！という感じのミステリはやっぱり好きだなー。

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購入詳細不明。
2012/8/26～8/29

火村&有栖シリーズの中編集。「不在の証明」、「地下室の処刑」、「比類のない神々しいような瞬間」、「白い兎が逃げる」の四編。どれも甲乙つけがたいが、やはり表題作の「白い兎が逃げる」が一番か。

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『不在の証明』・『地下室の処刑』・『比類のない神々しいような瞬間』と表題作の4編。／「不在の〜」は本格ミステリ作家クラブ編「天使と髑髏の密室」に入ってたので既読･･･これが最初なので、一番に既読のものだとちょっと萎える。／好きなのは「比類のない〜」。火村助教授が猫を叱る場面が出てくるから！（笑）

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これぞ正統派ミステリ。
なかなか面白かった。
驚きのトリックもさることながら、関西弁の会話がいい。自分の知っている地名等出てきて親近感を持ちながら読めた。

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中編集。この作者の話は筋道がちゃんと通っているので、好きだ。そして火村が好きだ（笑）表題作の登場人物に、空知さんの影を見たが、やっぱり全然別人でした・・・。

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久しぶりの“有栖川有栖”の本。
火村助教授が素敵過ぎる！！！！！
有栖川さんは短編集の形態の本が多いから、もう少し長編を書いて欲しいなぁ。

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サイン会のときに新書版持ってるけど買っちゃった文庫版。
で、サイン会に行くときに何度も読み返したけど鉄道モノとか時刻表モノって基本的に交通網が判ってないとイマイチ面白みが無いときがある。たとえばダイハードの３で○分以内に××から○○へ行け！っていう犯人の無茶な要求を聞くシーンがあるんだけど、これってニューヨーカーなら、「そりゃ無理だぜ」ってリアルに判る。でも日本人には（９割は）？？ってなると思うんだよね、地図でも見ない限り。
でも本作の場合はわからないなら一手みたいなという風に思わせる感じがある。其処が有栖川先生のトリックのために本を書いてない魅力があるんだなと。トリックのために人を殺さない、有栖川先生が好きだ。
（告白か？）

たとえいつもうっかり「逃げるウサギが白い」って言っちゃっても好きです有栖川先生。

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やっと読めました。
表題作以外は読んだことがある…ような気がしたのですが、気のせいでしょうか…？　中でも「比類のない神々しいような瞬間」は絶対に読んだことがあった…どこでだろう？　おそらくアンソロジーか何かかと思われますが、確かめてみよう。有栖川先生はタイトル（もしくはテーマ）をその作品の中でこねくり回すイメージがある…。表題作の場合では「兎」。兎に似た女性・因幡の白兎・「ハクト」…。緻密に計算されて書かれているのだと分かり、毎回感動します。今回も面白かった！
2007/8/27読了

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2007年9月8日読了。有栖川作品初の鉄道モノである表題作含む、四作からなる。火村・作家アリス。鉄道モノは苦手だけど、これは読みやすかった。

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推理小説っぽくないタイトルが素敵だ。

あとがきで著者は中編集と言っている。
短編でもなく長編でもなく中編推理小説集だ。
サクサクというほどでもなく、じっくりと考え込むほどでもなく、
しかし読み応えは十分である。

犯人の長々とした述懐のない話で、『鮮やか』とも言える幕引きは『謎が解けた』という瞬間とともにスッキリとした読後感がもたらされた。