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紙の本
もっともっと怒れ
2007/06/27 04:51
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お笑い芸人には「怒りキャラ」と呼ばれる人たちが居いるが、本書の著者もこのところすっかり「怒る」ことで有名(?)になってしまったようだ。
あちこちで怒りまくっている。本書の中にも、その「怒りの言葉」があふれかえっている。
著者の向ける怒りの矛先、それは、監視社会であったり、教育機会の不平等であったり、管理強化であったり、弱者切り捨て社会であったり、・・・。
あらためてみれば、それは、ここ数年、急速に自民党政権が推し進めてきた政策そのものではないか。特に、小泉・安倍といった、外面(そとづら)人気のみに支えられて誕生した”中身空っぽ総理大臣”が強引に進めてきた政策そのもののような気がする。
安倍晋三政権は、支持率の低下に歯止めがかからず、身内からもその政権運営に反発が出ている。それでも、この人は、自分に対する非難・批判の理由がどうしても理解できないようである。あいかわらず、個人的な執念で法案を通そうと、強引な手法を続けている。そんなこと、すればするほど民意はそっぽを向くことがわからないのか。
まさに猫にでも噛み付こうとする窮鼠。やけくそか。火事場のくそ力も、国民にとっては単なる迷惑でしかない。
この人は、もっともっと怒られないといけない。理屈が理解できない悪がきは、大きな声で何度も何度も怒りつけてやらないとわからない。
しかし、本当に望むべくは、この怒る役割をもっと他の大手マスコミ所属ジャーナリストたちにして欲しいということ。タイトルの「報道されない重大事」とは、まさにそのこと。彼らは怒るどころか、権力者の繰り出す危険な兆候をいっさい報道しない。偽ジャーナリストたち。権力垂れ流し情報を右から左に運ぶことだけで満足しきっている情報産業屋さんたち。
著者は、まだまだ休めないようです。まだまだ怒り続ける必要があるようです。本当のジャーナリストがもう少し育ってくれるまで。