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花咲く丘の小さな貴婦人 寄宿学校と迷子の羊 (コバルト文庫)
著者 谷 瑞恵 (著)
両親をなくしたエリカは、唯一の身寄リの祖母に会うため父の故郷イギリスへやってきた。だが日本人を母に持ち地主階級の自覚なく育ったエリカは、孫と認められず祖母に会わせてもらえ...
花咲く丘の小さな貴婦人 寄宿学校と迷子の羊 (コバルト文庫)
花咲く丘の小さな貴婦人1 寄宿学校と迷子の羊【電子版カバー書き下ろし】
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商品説明
両親をなくしたエリカは、唯一の身寄リの祖母に会うため父の故郷イギリスへやってきた。だが日本人を母に持ち地主階級の自覚なく育ったエリカは、孫と認められず祖母に会わせてもらえない。途方にくれた彼女は、祖母の知り合いが校長をつとめる寄宿制の女子校を訪れ、貴婦人となるための教育を受けることになる。決意を新たにするエリカだったが、そこは男子校が隣接する少し変わった学校で。【「BOOK」データベースの商品解説】
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寄宿学校が舞台。それだけでも読みたくなりません?
2007/03/13 21:23
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメインコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとばかし、ひと昔前の少女小説の香りがあり、それがとても心地良かった。
主人公は、日本人の母とイギリス人の父を持つ少女エリカ。両親亡き後、唯一の肉親である祖母に会うため一人イギリスへ旅立つも、両親の結婚を認めていなかった祖母に会うことさえ拒絶されてしまう。けれど、一つだけチャンスを与えられ、ある条件付きで全寮制の女子校に入学することに。
著者曰く、「ボーイ・ミーツ・ガール&青春少女小説として楽しんで頂けたら」だそうで、同著者の「伯爵と妖精シリーズ」とはまた全然違った雰囲気ながら、続きを期待したくなる面白さは十分にあった。
ただ、主人公にあまり魅力を感じなかったことが残念。学校の皆からあれほど好感を持たれている理由が今ひとつぴんとこない。真っ直ぐな心を持った勝気なヒロイン・・・いわゆる”じゃじゃ馬”なタイプのヒロインは少女小説には付きものかもしれないけれど、飽食気味で印象に残りづらい気がするのは自分だけだろうか。この主人公にしかない、もうプラスアルファ何かあればぐっと魅力もアップしたのに、もったいなく感じてしまう。
とはいえ、ちょっとした不満点はそれぐらいで、時代設定が19世紀の半ば以降のイングランドであったり、男子校に併設した寄宿制の女子校が舞台だったり、ページから醸し出される雰囲気はとてもいい。謎解きの要素もあってとても面白かった。何よりも、”少女小説”を読んだ〜!という満足感を与えてくれる作品でした。
それにしても、寄宿学校が舞台というだけで、わくわくした気持ちになるのはなぜなのでしょうね。『小公女』に『あしながおじさん』に『”ハリー・ポッター』・・・まだまだたくさん。久しぶりに読み返したくなってきたわ。