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夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女(角川書店) 森見 登美彦著
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版 : 角川書店
サイズ : 20cm / 301p
ISBN : 4-04-873744-9
発行年月 : 2006.11
利用対象 : 一般

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コメント・書評

流行作の(ちょっと遅めの)楽しみ方
拾得
2008/11/19 23:38:09
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★★★★

 流行作品とよぶには、たいへん時間が経っていましたが、遅まきながら本書を手にとりました。刊行後2年も経ちますと、新聞・雑誌での紹介や著者インタビューをはじめ、オンライン書店でも多くレビューがなされ、はてはマンガにもなってしまうなど、読んでいなくても軽く「読んだ気」になるくらいの情報量にさらされてしまうようです。そうなると、自ずと楽しみ方もかえなくてはなりません。多くの評者によると本作は「一気に読める」そうですが、じっくりと味わうことに楽しみを見出してみましょう。 本作は、恋いこがれる黒髪の乙女を前に、妄想だけが先走る「先輩」、そしてなんだか怪しげな人物がわんさか出てくる、という奇妙さが強調され…  全文読む 評価する

恋愛小説は苦手です
カフェイン中毒
2008/07/17 12:23:38
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★★★★★

単なる好みなのですが、なにやら登場人物だけでなく、作者までが酔ってしまっているような、そういう恋愛小説が苦手です。帯に「恋愛」の文字が躍るたびに、私の書棚に並ぶことはないのだろうと思うのです。この小説でも、これでもかと恋が語られています。摩訶不思議な世界と行ったり来たりの、それでもえらく現実くさい恋です。少なくとも私にとって、くだらない(と他人からは思われる)策を弄して右往左往する‘先輩’の恋の駆け引きは、かなりリアルでした。恋する者の「滑稽で愛すべき空回り」を、森見氏独特の文体で次から次へと繰り出され、やられた~と思いました。デビュー作『太陽の塔』の滑稽さと、基本的には同じだと思うのですが、…  全文読む 評価する

これは我が家での評価で、もしストーカー先輩がいなければ間違いなく五つ★。好みというのは恐ろしいもので、もし羽貫さんがもっと活躍して樋口さんと結ばれたら★、さらに追加。
みーちゃん
2008/07/09 20:00:03
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★★★★

出版から二年経っても図書館の待ち人数が殆ど減らないベストセラー、なんて書いちゃっていいんでしょうか。ま、実際だから仕方ないか。実はこの本、書店で見て存在は知っていましたが、あまり気にしていませんでした。読まれている、と知ったのも昨年末、『有頂天家族』のあまりの面白さに「うへ」と言ってしまった、そのときのことです。さっそく調べると、これがなかなか凄い。殆どフィーバー状態です(私じゃなくて世間様が)。森見作品はすべて人気なのですが、なかでもその頂点にあるのがこの本。感心していましたら、大学生と大学受験勉強中の娘たちは、大分前から気になっていたそうで、通学の電車の中で読んでいる人、学校の仲間で本を手…  全文読む 評価する

夜は短し徹夜本です
さあちゃん
2007/06/23 00:59:07
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★★★★

  大学生である僕は同じサークルの黒髪の乙女に一目惚れ。なんとか彼女を振り向かせたいと努力する姿が京都の四季を絡めて描かれている。 春に夜の酒場を彷徨う彼女の姿を追いかけ夏は一冊の古本を求めてコレクター達と我慢比べをし秋には学園祭を舞台にまさに命をかけて彼女と急接近。そして冬ついに・・・ とにかく登場人物がみな怪しい。ヒロインともいうべき黒髪の乙女にして天然キャラの酒豪である。三階建て電車に住む伝説の老人。いつも浴衣を着ている人体浮遊出来る青年。下着をかえないパンツ総番長。ゾウのお尻を作っている紀子さん等々。変な人てんこ盛りである。まさに総天然カラーの豪華さで数々の事件が目まぐるしく…  全文読む 評価する

イカキョーから抜け出して自由に飛翔し始めたNEW森見
yama-a
2007/06/06 15:23:13
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★★★★★

『太陽の塔』を読んだときに(そのときの書評にも書いたのだが)果たしてこの作家は次の作品が書けるのだろうかというのが僕の心配だった。『太陽の塔』は(これまた京大出身である)万城目学が言うところのイカキョー(いかにも京大)的な主人公による青春小説で、その魅力はまさにイカキョーなキャラクターであった(しかし、話は逸れるが万城目の『鴨川ホルモー』では、僕らがかつて「いかにも阪大」と言って笑いものにしていたファッションがイカキョーとして紹介されていたのには驚いた。閑話休題)。これはこれで京大生を知っていれば知っているほど笑えるし、逆に胸にずしんと響くものもある作品だった。しかし、その後もずっとそのテーマ…  全文読む 評価する

安心して、著者とともに妄想全開モードで遊べる本
JOEL
2007/05/16 22:40:15
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★★★★

  あまりの評判のよさにつられて手にした本であったが、評判どおりの出来の本であった。いろいろな形容が出来るだろうが、恋愛妄想小説とでも呼びたいような、独特の世界が展開されている。 著者が想像力の限りを尽くして、独特の世界を描くとき、ひとりくらいはまっとうな人物を配置しようとするものである。それによって、その人以外の人物のゆがみ具合が増幅されて読者に伝わるからだ。しかしながら、この作品においては、まっとうな人物であるはずの「乙女」までもが、たいへんな酒豪であったりするのだから、本作の小説世界を見回したとき、これすべて奇妙奇天烈なキャラクターたちとエピソードのオンパレードということになる…  全文読む 評価する

これは恋愛小説なのか?
中乃造
2007/01/10 16:02:33
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★★★★★

読んでいる最中、顔面緩みっぱなしだった。愉快な愉快な小説だ。肩書きは恋愛小説とされているが、ファンタジーノベル大賞出身の森見である。ここはもはや異形の者&物達の世界。異形その一:主人公。クラブの後輩に恋をする大学生。やっていることがまずおかしい。「なるべく彼女の目にとまる」という作戦にもならない作戦を敢行し、あらゆる街角で偶然の出会いを頻発させる。頭の中の妄想だけはぶんぶん唸っている。しかしこれならまあ、極度に恋愛に慣れていない男子学生としてありえない範囲ではない。実際「主人公だけは辛うじてまともな人だな」と思いつつ読み進めていた。ところがどっこい、終盤になって彼の異形ぶりは明らかになるのだっ…  全文読む 評価する

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