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  • カテゴリ:小学生
  • 発売日:2006/11/17
  • 出版社: 福音館書店
  • サイズ:21cm/260p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-8340-2251-X

紙の本

たそかれ 不知の物語 (福音館創作童話シリーズ)

著者 朽木 祥 (作),山内 ふじ江 (画)

六十年、河童は待っていた。二度と帰ってこない友だちを。再会した河童の八寸と少女、麻は記憶の中を旅することに。【「BOOK」データベースの商品解説】散在ガ池を揺るがした大騒...

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たそかれ 不知の物語 (福音館創作童話シリーズ)

税込 1,650 15pt

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商品説明

六十年、河童は待っていた。二度と帰ってこない友だちを。再会した河童の八寸と少女、麻は記憶の中を旅することに。【「BOOK」データベースの商品解説】

散在ガ池を揺るがした大騒動から24年、八寸が人間の少女「麻」と暮らした夏から4年の月日が過ぎた。八寸に与えられた役目は、また里に下りていき、学校の古いプールに棲む河童「不知」を連れて帰ってくることだった…。【「TRC MARC」の商品解説】

『かはたれ』から4年後、八寸は、ふたたび長老の言い付けで、人間界へ出かけることになった。今回は、なぜか中学校の古いプールに棲みついてしまった高貴な血筋の河童、不知を河童界に連れもどすという使命を帯びていた。その中学で、3年生の麻と八寸は再会を果たし、麻の協力で、不知は、すでに命を落とした人間の友だちを待ちつづけていることがわかる。不知の持つ霊力で時間を遡り、不知とその友人を再会させようとするが…。【商品解説】

著者紹介

朽木 祥

略歴
〈朽木祥〉1957年広島市生まれ。上智大学大学院博士前期課程修了。2006年「かはたれ」で児童文芸新人賞、児童文学者協会新人賞、他受賞。

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みんなのレビュー20件

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評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

人間界に行ったまま60年も沼に戻ってこない河童は、古いプールに潜み何を待っているのか。タイムファンタジーで辿られる、戦火により失われた煌めきの日々。

2007/09/01 22:57

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本に先立つ『かはたれ』は、人間慣れするようにと修行に出された子河童と、修行先でめぐり逢った人間の少女が心を寄せ合っていく温かな児童文学であった。両者はそれぞれ「家族」というものに欠落を感じている身の上であり、その隙間を埋めてくれる互いの存在に、短くも生涯忘れ得ぬ日々を送るのだ。
 本書『たそかれ』も忘れ得ぬ日々の物語である。物語全体が『かはたれ』よりひと回りもふた回りも大きなスケールに化け、豊かな広がりあるファンタジーになっている。広がりが出た要素のひとつとして、前作のように八寸という子河童と麻という少女の関係を軸にするだけでなく、複数の軸をねじり合わせた点が挙げられる。もっと言うなら、複数の軸が時空を超えて、つまりタイムファンタジーの形を取ってねじり合わされたことにより、児童文学として抑制されていた作者の世界観、価値観が遠慮なく噴出したことが作品としての大きな実りにつながったのだ(理屈っぽくてすみません)。
 河童たちは長生きである。前作『かはたれ』で子河童の八寸は81歳であった。人間で言うところの約8歳らしい。ゆっくり生きる分、物の受け止め方も人間よりはゆっくりしているのかもしれないが、『かはたれ』から『たそかれ』まで人の暦で4年の歳月が流れた。八寸もそれなりに年を取り、小学生だった麻は中学生に成長している。
 人間たちを観察してくるだけでも十分だったのに、人間としばらく生活を共にした八寸は、河童族のなかで一目置かれるような「はく」がついた。その経験を買われ、八寸は再び人間界に赴くことになる。この度は猫に化けさせられるのではなく、長老に見え隠れの術をかけてもらい、人間界に行ったきり戻ってこようとしない河童を連れ戻すようにと派遣されるのである。 
 八寸が連れ戻そうという「不知」は、月読(つきよみ)と言われた霊力の強い一族の直系で、しかも直系のなかの唯一の生き残りだという。八寸を派遣する長老は、実は月読の傍系であり、不知に跡目を継がせて自分はいよいよ隠居したいという思惑がある。不知はかれこれ、もう60年の長きにわたり人間界から河童たちの棲む沼へ戻ってきていない。
 では、それほどの時間、どこに隠れ棲んでいたのかというと、これが何と学校のプールなのである。事情があって誰にも使われず、しかも壊されていないプールがあり、そこに身を潜めているというのである。あまり書いてしまうとよくないので留めるが、なぜプールが壊されないのか、なぜ安全対策のため水が抜かれていないのかという理由立てもしっかり書かれている。不知の帰れない事情と相まって、物語は破綻なく丁寧に紡がれている。
 前作で強い絆で結ばれた八寸と麻に再会の機会があるのかということを気にかけつつ、読者は不知という魅力いっぱいの新たなキャラクターが誰とどういう軸をなしているのかを教えられていく。そして、その運命の皮肉や悲しさに身を引き裂かれそうな思いをする。不知と相手の軸のほかに、相手が別の存在と成す軸もある。そのように複雑な相互関係を織り込みながらも混乱させるようなことはなく、「広島市生まれ。被爆二世」とプロフィール紹介に書かれた作者のアイデンティティに関わる核心へと物語は運ばれて行く。
 この本のなかに、民話関連の件で「松谷みよ子」の名が出てくる。時空を超えるファンタジーにより、子どもの読者の元へ戦争の記憶を運んでくるという素晴らしい工夫を、かつて松谷みよ子氏が『ふたりのイーダ』で行い、国際的にも顕彰された。しかし、日本において、今や戦争を素材に小説を書くという行為は一種のアナクロニズムだというように考えられつつあると思う。魔力に対する深い考察もなしに書かれた魔法ファンタジーが台風のように行き過ぎつつあるなかで、『たそかれ』は久しぶりに、時空を超える魔法を意義深いメッセージのために行使した奥行きあるファンタジーである。
 戦火により失われた忘れ得ぬ日々を胸に抱き、古いプールにじっと潜む河童の物語は、「児童文学」「幻獣物語」「ファンタジー」といった枠を振り切るように、人の世の不条理や限界といったところを恐ろしいぐらい静かに暴いてみせるのである。

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紙の本

時間と空間の中にある本質

2009/12/27 21:28

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

「かはたれ」と「たそかれ」。

似た言葉をタイトルに持つ『かはたれ』と『たそかれ』は、
1冊1冊で完成しているが、
『かはたれ』のストーリーを『たそかれ』が補完する形になっており、
『たそかれ』まで続けて読むと、
『かはたれ』で起こっていた出来事の意味がよりわかる、
という構成になっている。

著者が広島出身の被爆二世であることもあり、
戦争について描いているところが『たそかれ』独自の特徴である。

本書は、学校のプールで
いつまでも誰かを待ち続けている様子の河童・不知の物語。

『かはたれ』に続いて、八寸と麻も登場する。

『かはたれ』から4年の月日が過ぎていた。

八寸が今回与えられた使命は、
学校の古いプールに住み着いてしまった不知を説得して、
散在ガ池に連れ帰ること。

不知は、月読の一族という高貴な出で、
本来なら散在ガ池を統べることができる河童なのであるが、
戻ってこないのだ。

不知の一族に対しては、他の河童も縁が深いので、
不知を連れ戻すことは、
24年前の事件のために肩身の狭い思いをすることになった
八寸の一族を救うことにもつながるからと。

再び人間の世界にいくことになった八寸は、
中学生になっていた麻と再会する。

麻は、八寸を描いた作品をきっかけに絵の才能を開花させ、
美術で国立中学に進学していた。

その中学は、不知のいるプールのある学校だったのだ。

そして、小学生のころに、いじめられているところを麻が助けた
河井君は、音楽で国立中学に進学しており、
彼もキーパーソンの一人として本書は進んでいく。

河童は人間の10倍かけて年を重ねていく。

人間にとっての戦後60年、70年のいう時間は、
河童には違う感覚で流れていたのかもしれない。

そして、戦争を体に刻んでいる著者にとっても、
その時間は、私達のそれとは違っていたのかもしれない。

不知の時間を描くことで、物語に戦争が織り込まれている。

不知が人を待っているその古いプールは、
戦争中から貯水槽として使われていて、
戦火に焼かれ水を求めて逃げてきた人々が
そこでたくさん亡くなったといういわれをもっている。

  死者の数があまりに多かったために、
  あまりにも突然にこの地上から決めてしまったために、
  亡くなった人々は生きている人々の暮らしの中に、
  ごくあたりまえのように紛れ込んでいた。

  過去は、過ぎたれど去らぬ日々だったのである。

また、20年前に不知を見た少年
(彼も河童を見ることができる存在だった。)に
再会することを通して、
麻は亡くなった母の面影に再会することになる。

かつて教員を目指していた麻の母は、
河童を見た少年と教育実習で縁があったのだ。

河童を見た彼に、「皆が忘れてもあなたは忘れないでね」と言った麻の母。

その言葉は、そのまま今の麻への言葉ではないだろうか。

生きていたらきっと自分にもそういったのではないかと麻も思うのだ。

いつまでも戦時中に出会った司を待ち続ける不知の気持ちに麻は共鳴する。

なんとか、不知を司と会わせたい麻と河井君は、
さまざまなことを試み、時間と空間について考える。

  そうすると、ここは不知と司さんが別れたあとの時空なんだろうか。

  過去の中の未来、っていうことなのか、
  それとも時間は同じようになれ出ていて、空間だけ別なのか。

  ここはあのころのプールと何が違うんだろう

空間が違う?

時間の流れ方が違う?

空間は一緒で時間の流れ方が違う?

空間が別だけど時間が同じように流れてる?

思い浮かぶままを言ってみるが、わからない。

それでも試みを続けた。

不知、麻、河井君、みんなの魂が
それぞれに「耳に聞こえない音楽」を聞きはじめた、まさにそのとき・・・。

本書は、同じ時間、同じ空間に生きるとは、
どういうことなんだろうと考えさせる。

それを考えていたら、
『クリスマス人形のねがい』で、ねがいごとが叶った条件と
何かつながるような気がしてきた。

そして、『トムは真夜中の庭で』でトムが考察していたように、
過去からこようが未来からこようが、出会ったときが今であり、
どちらも幽霊ではないのである。

それは、本を読んでいる私達にとって、
本の中の世界が今の自分の今であるということと同じである。

同じ時空間に無自覚にともにいても、
本当の意味でともにそこにいることにはならない。

そこに生きる人たちが、
ともにその時間を生きること、
その空間を生きることを願ってこそ、
両者の時空間は真の意味で重なるのである。

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2007/07/01 17:19

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2009/11/21 23:48

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2010/01/02 17:28

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2010/05/23 20:15

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2010/09/26 23:40

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2011/06/01 22:27

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2011/10/29 08:07

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2012/07/16 21:18

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2012/10/28 19:11

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2013/04/03 01:04

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2015/12/11 23:23

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