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- カテゴリ:中学生 高校生 一般
- 発売日:2006/10/25
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/383p
- 利用対象:中学生 高校生 一般
- ISBN:4-06-213681-3
紙の本
一瞬の風になれ 3 ドン
著者 佐藤 多佳子 (著)
ただ、走る。走る。走る。他のものは何もいらない。この身体とこの走路があればいい「1本、1本、全力だ」。すべてはこのラストのために。話題沸騰の陸上青春小説。【「BOOK」デ...
一瞬の風になれ 3 ドン
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:4,730円(43pt)
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商品説明
ただ、走る。走る。走る。他のものは何もいらない。この身体とこの走路があればいい「1本、1本、全力だ」。すべてはこのラストのために。話題沸騰の陸上青春小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
【吉川英治文学新人賞(第28回)】【本屋大賞(第4回)】部長になった新二とエースの連。春高陸上部の仲間たちとのハードな練習の向こうに見据えるのは、この部で、このメンバーで、インターハイに行く、ということ−。陸上青春小説、圧倒的迫力の完結編!【「TRC MARC」の商品解説】
すべてはこのラストのために。話題沸騰の陸上青春小説
ただ、走る。走る。走る。他のものは何もいらない。
この身体とこの走路があればいい……。
「1本、1本、全力だ」
そして、俺らはいつものように円陣を組んだ。総体に行くためだけでなく、タイムを出すためだけでなく、鷲谷と戦うためだけでなく、何より、俺たち4人でチームを組めたことのために走りたいのだった。
「この決勝走れて、どんなに嬉しいか、言葉じゃ言えねえよ」
全3巻圧倒的迫力の完結編!!
第28回吉川英治文学新人賞受賞
2007年本屋大賞受賞
【商品解説】
著者紹介
佐藤 多佳子
- 略歴
- 〈佐藤多佳子〉1962年東京都生まれ。89年「サマータイム」で月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。「イグアナくんのおじゃまな毎日」で路傍の石文学賞などを受賞。ほかの著書に「黄色い目の魚」など。
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紙の本
風の心地よさを感じて
2007/01/12 19:32
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
三年生へ進級した新二。よきライバル達に囲まれながら、集大成ともいえる高校総体出場を懸けて突き進む姿を、清々しく描く陸上青春小説三部作の完結編。
第一部、第二部で大切に育てられた種が、今まさに花を咲かせようとしているかのような、そんな新二の姿が、鮮やかに、そして快活に描かれていた。
競技のシーンも幾度となく描かれ、スプリンター達の風切る音や、スターターの合図までが聞こえてくるようで、自分も競技場にいるかのような臨場感を存分に味わうことが出来た。
とにかく走ることが好きだ、というその熱意が心に響き渡り、同じ空気を吸ったような感動が心を震わせた。
まだまだ続いていくだろう戦いを前にして、余韻を残しながらの物語の引き際がとてもよかった。
読者に委ねられた形で終わりを遂げたようにも思えたが、「きっと、何もかもうまくいく」そんな予感がとても心地よく、爽快感で胸がいっぱいになった。
紙の本
まだまだ走っていきたい!
2007/02/19 00:23
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついに最終巻。早く読み進みたい。でも読み終わるのが惜しい。そんな気持ちでいっぱいになりました。
3年生最後の総体に向け走り出した新二と連を中心とした春高陸上部の様子が試合を中心として丹念に描かれています。特に4継と呼ばれる100×4リレー。運動会でするリレーとはまったく別物。バトンパスがこんなに繊細で神経を使うものとは・・・最後の方の決勝のシーンでは思わず「ガンバレ!行け〜」とまるでスタジアムで応援しているかのように力がはいっちゃって・・・とにかく陸上競技というものがこんなにもドラマチックなものだったことをこのシリーズで教えてもらいました。
反面天才サッカー選手の兄との関係とか恋愛方面の話はさらっと流し気味で少々物足りないかな。
とにかくこのシリーズを読んでいるとまるで高校時代にタイムスリップしてしまうよう。あの甘酸っぱさも苦しさも喜びも不安も焦りも絶望もすべて味あわせてくれる。ひょっとするとあの部室の汗くさい臭いまでも。
読み終わって何だか涙がでてきました。泣くような話では全然ないので不思議。もう一度高校時代に戻りたいなあ〜。
紙の本
走りに走って、最終巻
2006/11/29 22:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
陸上青春小説「一瞬の風になれ」も3巻、ついに最終巻です。今回、1、2巻で引っぱるだけ引っぱってきた物語の要素の幾つかが、あっさりと流されてしまっていて、ややバランスが悪い印象がありました。恋愛面(個人的にはわりとどうでも良いが)や、新二と家族の絆、特にずっとコンプレックスの対象だった天才サッカープレーヤーである兄との関係など、もう少しじっくりと読みたかったです。
その分、物語は陸上というテーマをガッチリ見すえて突き進みます。走る、走る、走る、ひたすらに。陸上にのめり込んでいく新二が、限界までのトレーニングを自分に課す下りがあるのですが、まさに著者の視線も赤いトラックだけに向けられています。人生の一時期、それだけしか見えないほど熱く夢中になれるものがある幸せ、それゆえの痛みを、著者は新二を通して語ってくれました。
もともと極度の上り症の新二が南関東大会の準決勝で「走れない」と思うほど緊張してしまった時、彼を救ったものは兄が買ってくれたスパイクでした。走れる喜びを噛み締める新二の姿に、ぐっと涙が込みあげてくるシーンです。
2巻での長く苦しいトンネルを抜け出した新二は解き放たれた矢のように、顧問の先生が恐れるほどの勢いで成長していきます。まだ力を抜くことができず一本一本のレースに全力投球してしまうがゆえの失敗があっても、彼の足は止まりません。天才スプリンター連に勝つにはまだ時間がかかるかもしれないけれど、焦らず、腐らず、しっかり追いかける。
新二の熱はバトンを繋ぐリレーの仲間たちにも伝わり、彼らは奇跡のような勝利を目指して突き進むのでした。いかにも今どきの若者風の問題児が登場してチームワークが悪くなったり、新しく取り組んだアンダーハンドでのバトンパスが上手くいかなかったり、山超え谷超え、物語はクライマックスへ向かいます。
終わり方は、綺麗に逃げたなという感なきにしもあらずですが、爽やかな読後でした。
紙の本
語りのスタイルに新鮮味
2011/12/22 12:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語はほんとマンガみたいに読める。一種新しいスタイルといえるのかもしれない。同じスポーツでも、野球やサッカーと違って、短距離となると競技の現場は時間も短くて描きにくいと思うのだが、その繰り返しを毎回盛り上げてくれる筆力には瞠目すべきものがある。最後のレースはどきどきもの。しかし、さすがにずっとそれをやっていると、本当の最後の最後の締め方がどんどん難しくなるわけで、その点はやや尻すぼみ。悪くはないがちょっとあっけないし、型どおりという感じもある。でも十分楽しめた。