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★ノウハウより心構えが響く★高い教養と名文で知られる朝日新聞記者(現在は編集局長)による、新聞記者のノウハウ本。「読者が知っていること7割、ニュースは3割でいい」「自分の表現や論理を相手に押し付けない」「現実を際立たせるために、あえて間違った仮説を立てておく」「相手の求める既存のイメージに沿った話ではなく、自分の目で確認したことを伝える」「1行ごとに数万人が離れていく」。メモの取り方や整理方法など具体的なノウハウ以上に、先輩の言葉を借りて説く基本的な心構えがあたまに残る。ここまで細かく事実を確認するのかという驚きもあった。文章は平易で分かりやすい。欲張るなら、一見関連の薄い情報をいかに組み合わせ、見過ごしていた事実や見方を生み出すかのかのヒントが欲しかった。こうした実用書を書くとは思わなかったが、社内向けの記者教育と朝日新書発刊という営業の両面から迫られたのだろうか。『傍観者からの手紙』に表れていた懐の深さとはまた別の面白さ。
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朝日新聞だけど、結構まともなことを書いています。ちょっと関心。
特に秀でた部分もありませんが、誰が読んでもまぁ、納得するレベルの情報の「整理と検証」の仕方が書いてあります。新聞記者の視点というのはほとんどありませんが(というよりも、新聞記者の視点というのはあってはならない。常に客観であるべき)、取材対象への接し方などは見るべき価値があります。
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「情報のさばき方」ではあるが、どちらかというと、「新聞記事の作られ方」というタイトルの方があっているよな気がする。情報を整理するに当たって「捨てる」「情報源を確認する」「備忘録と日記の分離」などは参考になる。なかでも、一日一行日記などは、まねしてみようかと感じた。
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基本原則一 情報力の基本はインデックス情報である。
基本原則二 次に重要な情報力の基本は自分の位置情報である。
基本原則三 膨大な情報を管理するコツは、情報管理の方法をできるだけ簡単にすることである。
基本原則四 情報は現場や現物にあたり、判断にあたっては常に現場におろして考える。
基本原則五 情報発信者の意図やメディアのからくりを知り、偏り(バイアス)を取り除く。
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・情報の読み方
事柄について "pro"(賛成) と "con"(反対) に分けてリストアップして
独りディベート -> 結論を出してみる。(とにかく結論を出してみるこ
とが重要)
それで、それが間違っていたときにその間違いの理由が分析できる。
・正しい情報はあったのに見過ごしていた
・正しい情報はあったのに評価が誤っていた
・間違った情報を基に評価していた
・そもそも情報がとれていなかった
・メモに記載するのはキーワード(インタビュー時など)
・メモ取り時の必須要素:年月日、場所、取材相手の名前・連絡先
・何かを伝えるときはその情報の出所(ソース)も。
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情報科教員MTのBlog(『情報科のさばき方』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/50853372.html
https://willpwr.blog.jp/archives/50853982.html
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(新聞のつくられ方、というタイトルのほうが適切なのではないだろうか。)
ネット社会だからこそ、煩雑な情報の海からじぶんにとって必要なそれへのアクセスを容易にするという新聞の必要論には私も希望を持ちたいところだ。
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「情報」を取り巻くさまざまな内容について、深く書かれた本。
おもに、「情報の収集方法」、「情報のチェックの仕方」は役に立った。
情報は新聞記者だけでなく、誰もが必要不可欠なものであるし、この本の汎用性は極めて高い。
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<本文より>
「情報は、ある程度知っている人間にしか話さないものなんだ」と先輩はいいます。他の人が知らない情報を知っている場合、人にはだれかに話したいという欲求がある。しかし、まったく相手が知らなければ、警戒心が先に立つ。断片的にでも相手が知っていれば、「その真相は実はこうなんだ」と教えてくれるものだ、というのです。では、どうやって断片的な情報を得るのか。
どのような組織も、同じような人間の集団である。まず誰が、どのような分野で、どこまでの権限を持ち、責任を負うのかが組織上、明確になっている。
先輩の助言とは、人が持っている情報には深浅があり、深い人ほど話したがらないというものでした。そこで、何人もの人が持っている断片的な情報を積み重ね、次第に情報中枢へと迫っていく手法が必要となる。
自分の「位置情報」に敏感であれば、どこでどんな情報をつかむのかが見えてくる。
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エッセンスは以下のとおり。
新聞では既に知っている知識7割、ニュースを3割で書く。なぜなら、記者は当たり前と思っても読者が判らず、かといって、専門家からはモノ足りずなのでこの程度。
情報は「どこに、どんな資料がある」というインデックスを整理する。
得た情報はそのまま受け止めるのではなく、情報源がどういう思想、立場なのかというバイアスを知った上で、情報を判断せよ。
人は情報をある程度、情報を知っている人でないと話さない。
周りの人から聞き込み、ある程度情報を得た上で本人に聞くべき。
情報は現場にあり。判断に当たっては常に現場におろしている。
軍事は「地理と歴史」がポイント。各地方を知るのも同じだ。
取材後すぐにメモを整理せよ。
打ち合わせ前に聞きたいポイントを書け。
発言間もは発言だけではなく、様子も書く。
人は聞き手が知っている程度に応じて話す。
事前に質問事項提出させられる場合、相手がいやがるような質問は抽象的に書いておく。
相手と打ち合わせるとき、冒頭「○分の時間をいただくが良いか」と確認しておく。
異なる人に同じテーマで質問するとき、「Aさんはこう言ったがどう思うか」と質問し、掘り下げていく。
写真撮るときは「高いところに上り、または、しゃがめ」人とは違う視点で撮ることが大事だということ。
取材に行く前に仮説を立てる。そして実際に見る状況とのギャップを知る。
尋問原則、①被疑者を隔離する、②同じ質問を何度も繰り返し、矛盾がないか確認する。
物事を予測する癖を身につける。ちょっとした出来事から、この情報提供者の意図は何か、を考えよ。
状況が良くわからなくても、とりあえず上司に第一報を。
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[ 内容 ]
インターネットの発達でケタ違いの情報が氾濫している今、現代人は「情報力」を鍛えることが欠かせない。
情報を扱う場面を、「つかむ=収集」「よむ=分析・加工」「伝える=発信」の三つに切り分け、豊富な事例をもにそれぞれのポイントを解説し、対処法へのヒントを紹介する。
[ 目次 ]
第1章 情報をつかむ(必要な情報を探すコツ 全体像の中の「自分」を知る メモこそ命 ほか)
第2章 情報をよむ(分析に役立つ基本技 情報のプロの習性 だまされないための技術 ほか)
第3章 情報を伝える(誰に何を伝えるか 書くためのヒント IT社会と情報)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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・「備忘録」と「日記」の分離
備忘録→日々の客観的な出来事だけを記録する(過去の情報管理)→グーグルカレンダーへ
ex.食べた場所、会った人、行った所、読んだ本、見たもの
日記→感情をぶつけ思いつきを書き付ける→手帳ノートへ
将来の情報を管理+To Do管理→手帳カレンダーへ
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ふと、通勤時間にちょっとながめていた。この本で紹介されていて、今も継続してやっているのが、1行日記。何をやったのか事実だけを単に列挙するもので、簡単だし、後から行動を振り返るときも便利。紙のノートではなくEvernoteを使っている。
基本原則一 情報力の基本はインデックス情報である。
基本原則二 次に重要な情報力の基本は自分の位置情報である。
基本原則三 膨大な情報を管理するコツは、情報管理の方法をできるだけ簡単にすることである。
基本原則四 情報は現場や現物にあたり、判断にあたっては常に現場におろして考える。
基本原則五 情報発信者の意図やメディアのからくりを知り、偏り(バイアス)を取り除く。
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情報に対しての接し方の方法として勉強なる。ただし、新聞記者の実践例が主たるものなので注意が必要。
意外と抜けている情報に対する接し方の方法の一つが分かり、勉強になった。
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朝日新聞の編集局長という肩書きに魅せられて読みました。
なるほど、なるほど、と考えさせられます。
情報があふれている現在では、情報をいかに扱うかが大切だと、再認識します。
使えるなぁと思ったのは、「情報のインデックス化」、と「一日一行」。