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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2006.9
- 出版社: 新潮社
- サイズ:22cm/1冊(ページ付なし)
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-301931-X
紙の本
パーマネント野ばら
著者 西原 理恵子 (著)
どんな恋でもないよりましやん−。村にひとつのパーマ屋さんは、女のザンゲ室。そこでは女たちが恋にまつわる小さな噓を日々告白している。男に裏切られても、泣いて笑ってたくましく...
パーマネント野ばら
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商品説明
どんな恋でもないよりましやん−。村にひとつのパーマ屋さんは、女のザンゲ室。そこでは女たちが恋にまつわる小さな噓を日々告白している。男に裏切られても、泣いて笑ってたくましく。おとなの女の恋心を描く、感動の物語!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
西原 理恵子
- 略歴
- 〈西原理恵子〉1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒業。97年「ぼくんち」で文藝春秋漫画賞、2005年「上京ものがたり」「毎日かあさん」で手塚治虫文化賞短編賞受賞。
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紙の本
永遠の花畑に
2007/02/07 01:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねねここねねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
すぐれた作品には確かに、流れる同じにおいがある。
あいたい気持ち。夢をみるこころ、思い出。
そうしてここにある現実。身をまかせていく風の流れ。
わかっているんだけど、そのままだまされていくこと。
現実は容赦がないんだけど、内側の深いところ、
信じるやさしさがかしこにある。
「せつない」って感情はきっと、宝物であり、毒でもある。
それによって、人は狂うし、生きられもする。
失ってもあるもの。
信じていることを決めたこころ。
風、やさしさ、強さ、弱さ。
かなしくて、すごくつらかったりするんだけど
笑い飛ばしていこうってこと。
思い出をかかえて、現実をそうして受け入れて
そうして生きていこうってこと。
必要なものは、チョコレートと小さな嘘。
さびしいをかかえながらも、風の流れのままに生きていく。
夢をみて、やさしいをそれでもかかえて。
この手をにぎっていて欲しい。
・・・でも、どうにかやれるよ。
人間って、致命的にかなしい生き物で
そしてすてきなものなんだね。
花がさいていて欲しい。
ずっとある、すてきな花畑。
紙の本
女はオンナである
2008/01/27 21:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KOMSA - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな恋でも、ないよりましや――。
西原理恵子の「パーマネント野ばら」は、
男にも人生にも負けず、たくましく生きる女たちの物語だ。
娘を連れて、故郷の小さな村に出戻ったなおこ。
その母が営む村唯一の美容院「パーマネント野ばら」は、女の懺悔室。
そこでは女たちが、恋にまつわる小さな嘘を日々告白している。
「女ってどうにかなるみたい」――いつも男に泣かされ裏切られ、
それでも恋をやめない女たち。
七転八倒する大人の恋心を描くのは西原理恵子の真骨頂だ。
小さな嘘にしかしがみつけない女たちの性は、
切なく、その気持ちを笑いで封印する。
野ばらが咲く花園は、女のこころの奥底にあるのである。