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紙の本
忌中 (文春文庫)
著者 車谷 長吉 (著)
死んでも死に切れない—。泣く泣く妻を殺め、女に狂い借金まみれの挙句に自殺した初老の男。若くして自殺したエキセントリックな叔父の後日談。事業失敗で一家心中をはかり、二人の子...
忌中 (文春文庫)
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商品説明
死んでも死に切れない—。泣く泣く妻を殺め、女に狂い借金まみれの挙句に自殺した初老の男。若くして自殺したエキセントリックな叔父の後日談。事業失敗で一家心中をはかり、二人の子供を道連れにした夫婦。強姦殺人の憂き目にあった高校時代の女友達。救済でもなく逃避でもない、死者に捧ぐ鎮魂の短篇集。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
古墳の話 | 7-39 | |
---|---|---|
神の花嫁 | 41-76 | |
「鹽壺の匙」補遺 | 77-89 |
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この人の作品だから、読むときには覚悟がいる
2021/07/19 21:32
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
強姦殺人(古墳の話)、自殺(鹽壺の匙、飾磨、忌中)、無理心中(三笠山)と、とことんきつい話が続く、唯一、死が関係しない物語、「神の花嫁」も私にとっては遠い昔の嫌な記憶が蘇ってくる辛い話だ。「三笠山」に登場する子供たちが可愛くて、途中で何か救われないかと期待したのだが、書いているのが車谷氏だから救われようがない、やはり悲しい結末となる、といっても私はこのような作品が嫌いなわけではない、それどころか「赤目四十八瀧心中未遂」という陰湿このうえない作品が大好きな私にとっては大好きな作品なのだ。人間生きていればいいこともあるという作品もすきだが、そういう作品ばかり読んでいるわけにはいかない、やはり車谷氏の身も蓋もないほどきつい作品も読まなくては、精神のバランスが取れなくなると、意味不明のことを書いてみる