紙の本
王道のサスペンスと思いきや
2022/05/01 17:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤島という外部から隔離されたシチュエーションが上手くいきています。終盤のどんでん返しには賛否両論あるでしょう。
投稿元:
レビューを見る
もしかすると。。。あぁ、やっぱり。帯で煽り過ぎです。でも、若干の切なさも加えてマアマア面白かった。ところで『カバー裏の内容紹介文には「暗号」がしかけられています。』であらわされるキーワード(5文字)が分からない。
投稿元:
レビューを見る
謎解き(リドル)の要素を持った、楽しめる小説。しかし、読者も共に謎を解き、結末が答え合わせ、という推理小説タイプではない。「シャッター・アイランド」は物語自体が謎解きであると思う。よって作中で「真実」が明かされることはない。一度読み終わったら、すぐにプロローグを読み返してみることをおすすめする(これは福井健太氏の解説からの受け売りだが、読み返すかどうかでずいぶん違うと思う)。
また、この作品には「哀しさ」がある。同情や感動とは違う「哀しさ」が好きな人は、きっと気に入ると思う。
(H19.04.21)
投稿元:
レビューを見る
精神病を患う患者を収容する島、シャッターアイランド。 ここで発生する女性患者失踪事件。 過去に傷を持つ保安官テディ・ダニエルズ。 彼の妻を殺したと思わしき殺人犯もこのシャッターアイランドの収容されていると聞き、犯人に迫ろうと試みるが、事件は終盤に意外な展開を見せる。
失踪した女性患者が残す暗号など、物語を盛り上げる仕掛けがここそこに配置されており、そして納得の出来る伏線もきちんと張ってある。 ただ、この手の精神病施設に関わるサスペンス物語は、意外性を出すために決まったオチを用意しており、本作も例外ではない。(セバスチャン・フィツェックの「治療島」も同じようなプロット) 本作品を最初に読んでいればまた印象も違ったであろう。 しかしやはり精神世界をモチーフとした物語は何が現実で、何が妄想なのか分からなくなるため、物語として分かりづらくなる傾向がある。 映画化すると面白い作品になるのではないかと思う。
投稿元:
レビューを見る
読み始めたら止まらないドキドキ感。
特に中盤のテンポはたまらなくいい。
ラストは驚きではあるけれど、正直な所斬新さはない。
嫌いな人もいるのではないだろうか。
会話の不自然な部分や意味深な描写などは気持ちよく解決したので、私は満足。
謎解きではなく、人間ドラマとして読むのが丁度いいのではないだろうか。
投稿元:
レビューを見る
映画を見に行きたかったのですが、
時間が合わず、仕方ないので原作を先に読むことに。
映画では、ディカプリオが主役なので、
本を読んでいる時も、ディカプリオをイメージしながら読みました。
内容は、
重たいですね~~(;^_^A アセアセ・・・
映画の宣伝文句に”大どんでん返し”みたいなことをうたっていたので、
まさかの「夢落ち?”!」かと警戒していたのですが、
ストーリーは思わぬ方向へ進んでいきました。
この内容を映像で見たら、辛いだろうな~~。
でも、
怖いもの見たさでDVDが出たら見てみたいような気もします。
投稿元:
レビューを見る
CMをみて映画を見に行きたかったのだけど結局時間が合わずに行けなかったので、原作(といっても翻訳本だけど)を読んでみた。
本の前半部分スピードがのらずに読むのがちょっと苦痛。中盤あたりから、急にスピードにのりだして一気に加速していく。
まさかのラストを迎えるわけだけど、急な方向転換すぎるので、私は見失ってしまって読み返しました。
精神が病んでいる犯罪者を収容する島ってのがやっぱりカギだったねぇ
投稿元:
レビューを見る
「映画化」と「袋とじ」に惹かれて手に取った作品。
孤島の精神病院という王道の設定。その閉鎖感と湿り気は相当なもので、嵐の襲来というアクセントとも相まって、これ以上にない世界観を創り上げている。また、こういう舞台特有のメリットを最大限利用しているので、ラストに向けての展開が実にスムーズ。
袋とじを用意して迎え撃つサプライズには驚いた。かなり手荒でチャレンジャーなオチだが、それを読者に納得させるだけの下ごしらえが万全なので異論を唱える読者は少ないのでは? ちなみに私は下ごしらえの部分を斜め読みしたため、サプライズの衝撃レベルは低かったが。
同じミステリでも、退屈で死にそうだった『ミスティック・リバー』とは違い、さくさく読めて内容もやや派手。謎解き以外の部分で描かれるドラマが秀逸なので、やはり映像化向きなんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
「ミスティック・リバー」がとっても良かったので、期待しすぎたのか、イマイチでした。。。レオナルド・ディカプリオ主演で映画化もされたけど、原作イマイチだったので、触手動かず。。。そんな時もあります。
投稿元:
レビューを見る
精神を病んだ犯罪者のための病院で女性患者が謎のメッセージを残し、姿を消した。鍵がかかった病室からどのようなトリックを使って脱け出したのか?
時代は、第二次戦争中、戦後。
ちょうど、日本が昭和ブームみたいに、『ALLWAYS 三丁目の夕日』が、日本人の心の琴線に触れるみたいに。アメリカ人の原風景を見ている描写が印象深いです。片肘を立て、手の甲にアゴを乗せながらタバコを燻らせ、帰ってくる彼を微笑みながら見ている彼女。頭上には、通りにわたした綱にはためく洗濯物。夕暮れ。
もっとも胸に迫る文章は、彼が彼女のことを思い出すところでした。男女の切ない想いを描くのは、天下一品という定評があるようですね。
投稿元:
レビューを見る
主人公複雑なんですね度:★★★★
相方も複雑なんですね度:★★★★
どんな手術か知りたい度:★★★★★
日本語やとわかんない度:★★★
DVDにもなってますが、私は本派です。
私にしては珍しく最後少しドキドキしました。
投稿元:
レビューを見る
■読んでいる間、ずっと主人公の顔がディカプリオになっちゃうのはともかくとして、この前の『六月六日...』と同じぐらいやられた感がたっぷり。
■ 海外の作品って入りがイマイチな感があって...まぁ、名前とか地名とかのとっつきが悪いせいもあるんだけど、この作品も最初はうまくストーリに入れずに右往左往王していたんだけど、ひとつめの事件が起きるあたりからはどっぷりと浸っていた。なのになのに、最後にあんだけやられちゃうなんてさ。さすがの『ハヤカワミステリ文庫』だよなぁ。やっぱり。(笑
投稿元:
レビューを見る
同タイトルで映画化もされた作品。
過去や妄想が入り乱れ、いくつもの時間が平行したり逆行したりしながら流れるので、ちょいちょい考えながら読まないと分かりにくいかも。その辺りの難しさが映画では上手く映像化されていたのですが。
アメリカ・ボストン港の沖合いに浮かぶ、犯罪をおかした精神病患者を収容している「シャッター島」
脱走した囚人を捕まえるために派遣された連邦捜査官のテディが、次第に深くて暗い世界にずぶずぶはまり込んでいく過程が丁寧に描かれています。
比喩表現が美しくて、怒りを表現するのに「何カラットもの怒りを目に蓄えて」なんていうのにはかなりしびれました。
複雑でおぞましい舞台設定なのに、それが丁寧に丁寧に描写されていることで読者も一緒にのめりこんでいけます。
投稿元:
レビューを見る
翻訳本を読むのは久しぶりで、訳文に多少戸惑ったところはありましたが、その他の面に関しては満足です。
特にストーリー展開が良かったと思います。最後には大きなどんでん返しもあって、気が抜けません。物語の舞台が戦後であることや、場所が精神異常の犯罪者のための病院(兼収容所)であることなどから、全体的に暗く、気味の悪い印象を受けますが、魅力的な登場人物(私はチャックが好きですね。笑)も出てきますし、何より、(こういう系の小説にしては)読み終わった後の後味が悪くないことが嬉しかったです。
投稿元:
レビューを見る
話の落とし所に気づいちゃうとあまり楽しめない話かもしれない。ただ、心理描写はグイグイ引き込まれるものがあるのでそれを読めただけでも収穫だったかもしれない。