紙の本
「WEB進化論」をより深く理解できます。
2006/08/14 22:38
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
梅田望夫氏の、1996年から2001夏頃までのシリコンバレーでの実体験を元にした考察とエッセイ。
少し前にに読んだ「WEB進化論」の楽観主義がどういうところから来ているのか理解できる。
この本で書かれていることは、大別して三種類。
「I シリコンバレーで体感する」では、ベンチャー・キャピタルに代表される、「シリコンバレー・ルール」の解説。
ただし、著者の梅田望夫氏自身、現地に移住して、経営コンサルタントとして日本企業との緩衝役になったり、後には個人投資家、あるいは自分の企業を設立したりする、「体験談」として語られている。
「II ネット革命とバブル崩壊」では、もっとマクロな視点から見た経済的な問題の考察。
この文庫の元本が書かれた時期というのが、「1996年から2001夏頃まで」で、ちょうど、インターネットの普及とネットバブルがだいたいすっぽり入り、ちょうど「9.11」の前、までにあたり、特に経済的な関心がなくとも、「同時代の証言」としても読める。
「III マイクロソフトとリナックス」と「VI シリコンバレーは私をどう変えていったか」は、「私は十三才の時からプログラムを書き始め、コンピュータ科学を専攻したが、二十三歳の時に「自分の才能のなさに気づきプログラムを書くのをやめた」という著者の、愛憎混じり合う「ナード(オタク)」観察記……とでもいうべき内容。
ただ、これも、Linuxが台頭してきた時期とちょうど重なるから、オープンソースへ可能性に関する半信半疑の言及、なども、「ああ。当時はこう見えたんだなあ……」という意味で、個人的には興味深かった。
ただ、この本では「ナード」という語を、「寝食を忘れてプログラム書きに長時間没頭する天才肌の技術者」みたいな含みで説明しているけど、「ナード」って、日本語でいう所の「オタク」、つまり、「自分の興味のある分野にしか目をくれない人々」という意味合いの方が強いと思うけど……。
わたしの知る限り、八十年代頃から「向こうではオタクのことをナードと呼ぶらしい」みたいな情報は日本の雑誌とかにも紹介されていたような気がするんだけど……この本では、ネガティブな印象は出さないようにしているのかな?
でも、これを読むと、「WEB進化論」が何故、むやみに前向きな記述のされ方をされているのか、ということが分かります。あの、ポジティブな解釈の仕方は、氏のバックグラウンドから自然に出てきた視線なんだな、と。
そういう意味では、かなり売れた(今でも売れている?)「WEB進化論」に感銘を受けた、あるいは、興味を引かれた方が、さらに理解を深めるために最適な一冊かな、と。
酩酊亭亭主
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記述が古い感じが否めない。あくまで参考程度で考えておきます。ここは日本で、日本には日本のやり方がある。閉鎖的コミュニティのmixiは米国で起業していたらここまではやっていないだろう。
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ウェブ進化論の梅田望夫の著書。
ある程度の規模の会社に入ると、シリコンバレー精神がどれほど貴重なものかということが理解できる・・・。
現在この本は友達の手元にあるはず。
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20070125
梅田さんのシリコンバレーでの日記。
起業をしたり、友達を作ったり。
新しい常識が通用するエキサイティングな世界を垣間見れる。
アメリカ行ったらシリコンバレー行こう。
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「WEB進化論」が面白かったので買ってみた本。シリコンバレー体験談。
米国に行ってなかったら面白かったかも。
生で聞いた話を思い出した。
あっという間に半年たっちゃったなー。
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シリコンバレーは、「あわただしく、のんびりした時間」の流れる、天才たちが富を創り出す「天気のいい田舎町」だと、著者の梅田さんは書かれています。・・といっても、日本人にはイメージしにくいですよね。そんな方は、ぜひ一読してください。
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こういう本好きな人いるよなぁ、っていう視線からしか読めない。ポジティヴな感化を受けたい人はいいんじゃないでしょうか。
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シリコンバレ−の流儀
1.事業の成功.失敗はあくまでもビジネスというル−ルのある世界でのゲ−ムで、それを絶対に人生に反映させないこと。
2.事業とは「失敗するのが普通、成功したら凄いぞ」というある種「いい加減な」遊び感覚を心の底から持つこと。「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」という「まじめ」発想を一掃しなければならない。
3.失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という考えを捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、自分勝手に都合よく思い込まなければならない。
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単行本「シリコンバレーは私をどう変えたか−起業の聖地での知的格闘記」に「文庫版まえがき」と「「文庫のための長いあとがき-シリコンバレー精神で生きる-」を増補したもの。
もともとは、foresight 誌の連載だった。著者は、「単純に時系列に並べるよりも、四つのテーマに分けて、少しだけ並べ替えた方が読みやすくなるだろうことに気づいた。」とあるが、読みにくいと思う。
せめて、全てのトピックスで日付を入れて欲しかった。
シリコンバレーで生きるというのは、大変そうだなと言うのが正直な感想。
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著者の梅田望夫氏は、1994年10月にシリコンバレーに移住した。「今何が起ころうとしているのか、この目で見きわめたい。産業の大変革を身体で実感したい」との思いで。いったいどんな人たちが集まって何を形成しているのか、今までの世界と何が異なるのか、自分のことばで生き生きと描いているところに人気の秘密があるようだ。
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フォーサイトに連載されている「シリコンバレーからの手紙」をまとめて文庫にしたものである。
筆者がそのときそのときの考えをまとめたもので、本を執筆するときに考えをまとめて書いた本ではない。
よって、今からみるとまったく予想がはずれているものもあるが、それが肝心なことではない。
その予想や考えに到るまでの筆者の考えを知ることができたのは、とても大きなことだった。
なにより、筆者の言葉は、シリコンバレー精神が大きく影響しているためか、とても前向きで夢のある言葉である。
筆者の本を読むと、そんな言葉に押されるようにやる気がでてくるのがなにより素晴らしい。
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自身のブログの記事を単行本にまとめたもの。シリコンバレーでのビジネス、人材の流動性がわかる。実際に現地に住んでいないとわからないことが克明に記録されており、参考になる。日本もこのような状況になるときがくるのだろうか?
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刊行の順番は逆だが、ウェブ進化論に触発されて読んだ。
熱いね、シリコンバレー。
行きたくなってしまった。
今後の生き方を考えさせられた本。
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シリコンバレーでは、インテルやアップル、サン・マイクロシステムズ、オラクル、シスコ・システムズ、ヤフー、eベイ、グーグルなど世界的ネット企業が生まれている。そのような企業を生んだシリコンバレーで何が起こっているのか、シリコンバレーで流れている空気とはどういうものなのかということを著者の梅田望夫が同時代的観察で考察している。
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SFはメシが美味いです。中華もコリアもイケます。ユニオンのゲイは2丁目とノリが違うが、ヤハリ東西問わず受け流します。サンノゼまで1時間、そこは自由闊達な気持ちの良い場所です。