紙の本
「悪くはない」すーちゃんの生きかた
2006/08/30 10:40
17人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の棚でなにげなく手に取った。
「すーちゃん」。
名前がかわいいな。
すーちゃんと言えば、私世代はキャンディーズのすーちゃんだけど、
こっちのすーちゃんはどんなすーちゃんなんだろう?
表紙のすーちゃんの力の抜けた雰囲気に、なんとなく惹かれた。
そして、図書館の椅子に座って、
あっという間に読みきってしまった。
優しいタッチのマンガで読みやすかった。
しかし、しみじみ感じさせられることが多かった。
あと読みながら驚いて、二回も声を上げてしまった。
「えっ!」
図書館に響き渡る私の声…。
主人公のすーちゃんは都会で一人暮らしをしている。
社員としてカフェで働きながら、地道に日々を過ごす毎日。
ちょっと前、話題になった「負け犬論争」の負け犬って、もしかして私のこと??なんて思い、
落ち込む日もある。
けど、今するべきことはお風呂に入って寝ること、
と気持ちの切り替えもうまい。
独身で一人暮らし仲間の友達もいる。
彼女とは行きつけのセルフうどん屋で偶然会うこともあるし、
約束して一緒に鍋をつつくこともある。
すーちゃんもその友達も
今の生活に十分満足しているわけではない。
一体自分は何がしたいのか、このままでいいのか、
これから何をするのか…。
延々と続く自分探しの日々。
一人、部屋にポツンといて、あれこれ考える。
それぞれポツリと語る本音にドキリとする。
すーちゃんが密かに憧れていたマネージャーが同僚と結婚する。
えっ!一年も前から付き合ってたの!!?
すーちゃんの唯一の一人暮らし仲間の友達が、結婚紹介所で知り合った人と結婚する。
えっ!いきなりそうなの?
もう二人で行ったり来たりはできなくなくんだねぇ。
ほどなく、すーちゃんは勤務先のカフェの店長に抜擢される。
自分探しって、自分はここにあるのに、
何をさがしているんだろう。
最後のコマで、すーちゃんは「悪くはない」と、自分の生きかたを
見定める。
胸がすくような思いがして、嬉しくなった。
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最近読んだ漫画の中で、サイコーに元気づけられた名作。
「ストレス社会で生きる30代の女」である私としては、ド直球に心にきました。
すーちゃん!好きだ!
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登場人物は少なく、セリフも少なく、線も少ない漫画。静かに始まり、静かに終わる・・・・。なのにインパクトは、直球まん真ん中。
大人になるということは強くなるということ。
大人っていいなあ、と思わせてくれるすーちゃんでした。
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「人って変われるの?」 などとずっと考えて生きてきた気がする
という問いから始まる、すーちゃんの日常と心をつづった本でした。
すーちゃんに共感できる部分がとても多くて、いろいろと考えながら読みました。
「あたしでいい っていうか あたしも悪くない感じ」
最後のこのヒトコト。自分に言われているような気持ちになりました。
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「結婚しなくていいですか」にやられたので、どうやら前作であるこちらも読。
ぱらぱらっと読めちゃうんだけど、心に残るって言うか、何となくもやもやと思っていたことを言葉にしてもらえた感がある。
将来への不安とか、自分ってこれでいいの、とか。
日常にある小さなできごとから、これだけ拾ってこれるなんてすごいな。
これ読んで共感したからって何も変わらない。
現実を見つめなおすだけ。
けど自分に泣くことを許せる気がする(多分泣かないけど)。
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30代、子なし、独身、男なし、すーちゃんの自分探し?
ゆるゆるな絵柄に似合わずけっこうヘヴィー。
ものすっごい身につまされるあるある。
ちょっと意地悪な気持ちなったり、優しい気持ちなったり、浮かんだり、凹んだり・・・
ただ、そうなんだよな〜って、話。
なんてことないんだけど、そうなんだよ〜。
全く飾るところない話なので全体的に重たい感じのお話になってしまうのだけど、
皆こういう普通のことに自分を評価してみたり卑下してみたり揺れながら生きているんだろうなぁ、日々自分の小ささを感じてしまうことはあるだろうけど、それでそのままでいいんだよ。
と言ってくれているような気がします。
漫画と言うにはまったく動きのない絵で、たいがいが字で語っているのでマンガというカテゴリーは違う気がしますが…。
同じコマの絵が繰り返されることで、日常を表現できていたり、やっぱりマンガではあるんだよねー。
エッセイマンガというにはエピソードが観念的だし。
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益田ミリさんの本は心にしみます。
主役は30代の女性・すーちゃん。
「結婚しなくちゃいけないのかな?」
「女の幸せって結婚なの?」
「自分探しって何だろう」
と思っていたけど誰も描かなかった世界を益田さんが描いてくれた気がします。
「笑える!!」「超おもしろい!!」という本ではありませんが、じんわりあたたかい気持ちになれる1冊です。
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この主人公すーちゃんは平凡中の非凡の女の子で、
自分に自信が無い人が見たら、きっとヤル気がでてくる一冊です☆
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とてもリアルだ。
所謂「負け犬」であるすーちゃんを描いているのだけれど、既婚の私でも同感だと思うところもあったし。
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30代、独身。仕事はしているけれどバリバリのキャリアウーマンからは程遠く、容姿もいまいち。
そんないわゆる「負け犬」のすーちゃんが、生きることや幸せについて考えていくという、大人のマンガです。
自分に自信が持てない。変わりたいけれどどうやって変わればいいの?
壁にぶつかりながら、つつましくも一生懸命生きようとしているすーちゃん。
ドラマや映画に出てくるような美人で華やかなヒロインとは違いますが、だからこそリアルで共感できます。
すーちゃんのような思いを抱えて生きている人の方が多いのだろうと思います。
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香山リカの『しがみつかない生き方』の中に4コママンガが
出ていて 気になって読みました
34歳独身 女性のすーちゃんと
友達で近所に住んでる まいちゃん
それぞれに 仕事も立場も違うけど 2人が思う事って
それ!ある!!って納得しちゃう事ばかり・・・。
読んでいて 私だけじゃないんだぁ~って
すっごく共感しちゃった
とってもシンプルな絵で 描かれているのもいいわぁ~
部屋へ疲れて帰って 靴をポンポンッて
脱ぎ捨てる感じなんて とっても リアル!!
『なにげない言葉で
人は人を傷つけているんだなーって
自分が傷ついた時に改めて気づかされる』
30代独身女性には ちょっと切ないけど お勧めの一冊です
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すーちゃんは、30代・彼氏なし。
変わりたいけど、どうしたらいいの?みたいな感じなんだけど、
なんとなく楽観的なところがいいです。
たまに毒を吐くところがまたよくて、すごくリアルな気がする。
不思議なもので、すーちゃんが「わーんわーん」て泣くところで、
自分も同じくして「わーんわーん」て泣いてしまう。
色々ありますわな。
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「結婚しなくていいですか」の前の本。自分の生活を覗き見られているのでは…って思ってしまう。アラ40女子ココロと生活がわかる本。
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とにかく切ない!切実!
「今のままの自分も嫌だけど、なりたい自分もわからない」
「友達だからって何でも話さなくていいと考えるまいちゃんとあたし」
家に帰ってひとりで悶々としながらすーちゃんが考える内容は、
みんなが少しずつ思ってることばかりなんだろうな。
共感しながらちょっとだけ前向きになれそうな気がする(笑)漫画。
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普通の毎日。
普通につらい。普通に楽しい。
なんにもドラマチックなことなんて起こらない。
それが普通だから。
みんなきっとおんなじ。
こうやって そっと生きているんだな。