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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2006/05/10
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/278p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-758604-5
文庫

紙の本

街の灯 (文春文庫 ベッキーさんシリーズ)

著者 北村 薫 (著)

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事...

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街の灯 (文春文庫 ベッキーさんシリーズ)

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商品説明

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

収録作品一覧

虚栄の市 7-83
銀座八丁 85-171
街の灯 173-268

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みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

ベッキーさんシリーズ三部作、第一弾。只のスーパーヒロインものにあらず、ミステリーの要素は満載。

2009/11/03 14:08

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぜのぱす - この投稿者のレビュー一覧を見る

北村薫は好きな作家のひとりです。

以前に落語家の『円紫師匠』と女子大生から社会人に至るまでの『わたし』が織り成すお話のシリーズが好きで読んでいました。もちろん、その他の作品も好きで読んでいましたが。

海外に住んでいる関係で、暫くは、北村薫作品とは遠ざかっていましたが、今年の直木賞受賞のニュースを聞き、先日、日本に帰省した際に久々に北村薫を数冊買って来ました。

と云っても、肝心の受賞作は単行本で重い(し、それに値段が高い・笑)の で迷った挙げ句買わず、文庫本ばかりですが。

知らずに買ったのですが、どうやらそのうちの2冊は、まさに、その受賞作に続く、新しいシリーズものでした。

時代背景や登場人物は全く異なりますが、円紫師匠とわたしシリーズを何故か彷彿とさせます。

第一作となるのは、街の灯。昭和初期の設定であり乍ら、主人公のひとりは上流階級の花村家の『女性』お抱え運転手の別宮(べつく)みち子。別宮の主な仕事は、もうひとりの主人公、花村家の令嬢、英子の学校への送り迎え。英子は二人きりの時は、彼女をベッキーさんと呼び、色々な相談事をする中でもある。故に、ベッキーさんシリーズと呼ばれているらしい。

このベッキーさん只者ではない。剣術に秀でており無頼者を追い払ったと思ったら、射撃の腕も可成りのもの。通学の行き帰りに、英子が相談に持って来る日常の謎に対し、的を得たヒントを控えめにさり気なく出して、英子の推理を正しい方向へ導いて行く才気。具体的な記述はないが、美人に違いない(笑)。

こう書くと、只のスーパーヒロインものかと思われるかもしれないが、そこは北村薫、ミステリーの要素は満載である。

街の灯には、「虚栄の市」、「銀座八丁」、「街の灯」の三篇が収録されているが、因に、英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ、と云う設定になっている。

個人的には、この中で、「虚栄の市」が、上に述べたベッキーさんの渾名のくだりもそうであるが、話の流れ上時代背景の説明の為に登場しているとばかり思っていた江戸川乱歩作品の記述が、後に実は謎解明の鍵となっていた、など工夫された構成が上手いと思った。

幸いシリーズ2冊目、『玻璃の天』は手許にある。只、未だ、勿体なくて読み始めていない。3作目の直木賞受賞作も買わなければ・・・。

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紙の本

ミステリーとしてだけではなく、昭和初期の時代の雰囲気も楽しめる作品です。

2010/05/19 03:06

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:依空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は『ベッキーさんシリーズ』の第1作目にあたり、このシリーズの第3作目の『鷺と雪』は第141回直木賞を受賞された作品です。
北村さんの作品はどこか品のある文章と、優しく柔らかい眼差しが魅力だと思っています。本書の昭和7年という時代と、女子学習院に通うお嬢様という設定が、北村さんの魅力とマッチしていて、とても好みの世界観でした。
本書は『ベッキーさんシリーズ』と言われていますが、本書の主人公は女子学習院に通う花村英子。花村家は士族出身で、英子の父は日本でも5本の指に折られる財閥の系列の商事会社の社長であり、英子はその令嬢です。そして英子の専属運転手として現れたのがベッキーさんこと、別宮みつ子でした。

本書を読む前は、『ベッキーさんシリーズ』と言われていることもあり、ベッキーさんがホームズ役として謎を解いていく役だと想像していました。ところがページをめくってみれば、実は謎を解明するのは英子で、ベッキーさんはさり気なくヒントを出して英子を導く役となっていました。ただ、ベッキーさんはただ謎を解くきっかけを作るだけではありません。英子は上流階級の箱入りの令嬢らしく、無垢な少女です。英子が様々な謎を通して感じ取ったことや、身分差で生じる生活の違いに対し思ったこと。それらの上流階級の令嬢らしい、時に傲慢な視点に対し、ベッキーさんは静かに英子を諭すのです。英子は様々な謎やベッキーさんとの交流を通して、世の中を知り多くのことを考えるようになりますが、本書はそんな彼女の成長物語でもあるのでしょう。
そしてベッキーさん。彼女は眉目秀麗な上、博識で、さらに武道にも長けているというスーパーウーマンです。なんでも出来てしまうということは時に嫌味にもなりかねませんが、彼女の使用人として常に一歩引いて控える態度と、時に必要とあらば主人を諭していくあたりには好感が持てる女性です。彼女の謎めいたところも魅力の1つですね。英子の成長と共に、ベッキーさんの正体が気になるシリーズです。

3編の短編が収録された本書では、北村さんらしい日常の謎が1編、人が亡くなる事件が2編の構成になっています。ただミステリーとは言っても、ストーリーの半分ほどは時代の描写と上流階級の暮らしぶりが中心となっていて、園遊会や軽井沢の別荘、銀座の夜店や服部時計店、資生堂パーラーなど、昭和初期の雰囲気をたっぷりと味わえるようになっています。緻密で丁寧な時代の描写に、ミステリー小説を読む以上の楽しみがある作品です。

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紙の本

ベッキーさんシリーズの第一作。細部まで行き届いた緻密な構成の日常ミステリーを満喫できます。英子とベッキーさん、どちらが探偵訳かあるいはワトソン役か微妙なところが2人の魅力をより際立たせています。

2009/08/04 17:40

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

北村さんの決して良い読者とは言えない私であるが、好きなシリーズを述べよと言われれば間違いなく『スキップ』『ターン』『リセット』の「時と人シリーズ」をあげます。
心が澄みわたるような気持にさせてくれる作品群であり、ジャンルとしたら文芸作品と言えるのでしょう。


そしてミステリーシリーズものとしては次の3シリーズがあります。
『円紫シリーズ』『覆面作家シリーズ』そして本作を含む『ベッキーさんシリーズ』。
先日直木賞を受賞した『鷺と雪』は北村薫のベッキーさんシリーズの第三作にあたります。
そして今回手に取った第一作にあたる本作『街の灯』、当初単行本が出たのが6年前になります。
そう言えばこの作品は単行本発売当時は“本格ミステリーマスターズ”から出たのですね。


さて本作、歴史の勉強だけでなく雑学が身につくという感じの作品ですね。


舞台は昭和初期の東京の上流階級の世界。


ヒロインは「わたし」こと花村英子で某財閥系列の商事会社社長令嬢で14歳ぐらい。
そしてそのお抱えの運転手として花村家にやっててきたベッキーさんこと別宮(べっく)みつ子。
ベッキーさんの登場からこの物語は始まります。


この物語はいわば二段構えとなっていて、そこが読者をひきつけるのだと思えます。
まず各編それぞれの細部まで行き届いた緻密な構成のミステリー仕立て。
そして何よりもミステリアスなのはベッキーさんが、なぜ運転手となったかですね。
読者は後者に関する興味を持ちながらめくるページを止めることができません。

ベッキーさんという名前は19世紀の英国作家であるサッカレーの『虚栄の市』の主人公の名前から取ったもので、冒頭の中編は


北村さんの作品の登場人物の特徴はやはり品格があるということでしょうか。
それはまるで北村さんの文章の美しさが乗り移った感がしないでもないのであるが、大きな期待を本作に抱いて読むと肩透かし食らうかもしれませ
んね。


ただ、本好きも十人十色で、北村さんに何を求めるかによって本作に対する満足度って違ってくると思います。
たとえばスケールの大きな感動的な話をと期待されると苦しいですよね。
そのあたり私的には少し不満な点もあるのはありますが、割り切って読まれる方、あるいはミステリ好きな方は堪能できると思います。


本作は殺人事件が二件も勃発しますが、通常北村さんや加納朋子さんが描く世界は“日常ミステリー”というより“日常ミステリ”と呼ぶ方が的を射た言葉なのでしょうね(笑)
かつては覆面作家として活躍された時期もあった北村さん、本当に女性の主人公を描かせたら天下一品ですよね。
本作の英子の好奇心旺盛で感受性豊かだけども、良家の子女っぽさを損なわない描き方は、やはり時代が昭和初期だから余計に巧く描かれているように感じられました。


全三編からなる一作目ですが、いろんな出来事が登場します。
服部時計店の時計台、チャップリンの無声映画、本当に懐かしいですよね。
もっとも印象的だったのは表題作でしょうか。
これは北村さんらしからぬと言えば失礼かもしれませんが、女性の悪意を描写している部分がありハッとさせられますね。
私的には主人公の英子ちゃんじゃなかってよかったと胸をなでおろしたのですが、他の読者の方はどう感じたのでしょうか。
英子=素直な少女、同級生=したたかな少女、2人のコントラストが見事だと思います。


本作においてはどちらがホームズでどちらがワトソンかといえばちょっと微妙ですよね。
ベッキーさんの方が、立場上控え目で助言的な役割を演じていることには変わりないと思いますが。
物語はベッキーさんといろんな経験をすることによって英子が成長して行くと言えるのでしょうね。


付け加えておきたいことがあります。
それは巻末に記されている参考文献の多さです。
これには正直驚きました、作者に敬意を表したいと思います。


そしてなにより清潔な文章が特徴である北村さん、安心して読めますよね。
次作も2人の活躍を楽しみにしております。

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紙の本

探偵とも助手とも言えない、そんなベッキーさんに一目惚れです。

2010/07/05 01:21

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて手にした北村薫氏の作品。
舞台は昭和初期の東京。
主人公「わたし」は社長令嬢の花村英子。
そこへ、新しい運転手として雇われてきたのが別宮(べっく)みつ子という若い女性だった。
まだまだ上流階級の女性はお供無しで外出することもままならない時代。女性の運転手というのも珍しい。英子の父は優秀な経営者らしく斬新な思考の持ち主だったのだろう。
英子は別宮に初めて会ったとき、たまたま読んでいたサッカレーの「虚栄の市」のヒロインの名前が頭に浮かび、以来、彼女を「ベッキーさん」と呼ぶことにする。

ミステリーはそれなりに読んできたが、ベッキーさんのようなスタンスの人物は珍しい。探偵というわけでもなく、かといって助手というわけでもない。ベッキーさん自身が謎めいていて、「何者なんだろう」という興味をかき立てる存在なのだ。
世間知らずのお嬢様(賢くはあったと思うが)である英子を、少しずつ交わす言葉で徐々に教育していく様は、読んでいて気持ちがいいほど見事である。

昭和初期のお嬢様方の会話や街の雰囲気、なんだか緩やかな空気が感じられて、それもまた心地よかった。

本書は「ベッキーさんシリーズ」の第1冊目。
「虚栄の市」「銀座八丁」「街の灯」の3作品が収められている。

第2冊目は「玻璃の天(文春文庫)」。
第3冊目は、直木賞受賞作である「鷺と雪」。
「鷺と雪」で「ベッキーさんシリーズ」は最終巻となるらしい。
早く一気に読み切ってしまいたいものだ。

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紙の本

持っているものと、持っていないもの。上流階級から見た帝都、東京。ある意味、現代への警鐘ともとれる深い余韻の残る作品。

2010/03/08 23:23

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る

ベッキーさんシリーズ3部作の第1作。
舞台は昭和初期の東京。主人公の英子は、財閥の社長の令嬢。通っている学校は、代々武士の家や貴族など、当時の上流階級のお嬢さんが通っている。英子のお抱え運転手としてやってきたのがベッキーさん。そして2人で謎を解くことに。

この作品の面白さは、北村作品ではすでにおなじみ。様々な本ですね。ベッキーさんの名前の由来にもなっている『虚栄の市』なんて、読みたくなりますね。巻末にはちゃんと参考文献もあるし、これまた本好きには楽しいですね。

ベッキーさんは父の「知っている人の娘さん」というだけで、その素顔は謎を秘めています。運転の腕だけではなく、武術も射撃もすごい。ボディガードでもあるんですね。おまけに頭脳明晰なんです。ベッキーさんに助けられて3つの謎を解いていきます。
新聞の変死事件の謎に挑む「虚栄の市」。英子の兄が友人から出された暗号とは…「銀座八丁」。映写会の上映中に遭遇した知人の死の真相とは「街の灯」。

わたしが好きなのは「街の灯」ですね。これは、あの映画名です。その内容にもそっていて、当時の社会を浮き彫りにしています。持っているものと持っていないもの。当時の社会も今の社会も結局、同じ形態なんですね。いつの時代もそうなのでしょうが、当時の上流階級の視線から語られているところが、この作品の狙いどころだし、うまい。ベッキーさんの語りが冴え、はっとさせられます。決して当時だけでなく、現代に対しても警鐘しているところも感心させられますね。

街には軍人の姿もあり、不穏な空気が押し寄せています。
幸せな日々も崩壊することを読者は知っています。そうした時代の中で、ベッキーさんと英子が解く謎と歴史の大きな渦。
ベッキーさんの謎も秘めて、第2作に続きます。

深い余韻の残る作品でした。さすがの北村さんです。


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紙の本

THE 帝都ロマン。だけど「ちゃんと」ミステリ。

2010/02/15 00:16

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

時は昭和七年。上流家庭・花村家の長女・英子付きの運転手として雇われたベッキーさんこと別宮みつ子。その聡明で凛々しいベッキーさんの佇まいに英子は信頼を寄せるようになる。日常生活のいたるところで謎を見つけは心を悩ませる英子。そんな好奇心旺盛な英子の相談相手は決まってベッキーさん。そしてベッキーさんに相談するといつも英子の謎は解決する。

これぞTHE 帝都ロマン! 昭和初期の上流階級の雅で豪華で奥ゆかしい雰囲気が作品全体を覆っていて酔いしれる。あぁ、好きだなぁこの雰囲気。

そしてホームズ役のベッキーさんとワトスン役の英子のコンビがいい。どちらも英知にあふれ、自分の立場を弁え、でしゃばらず、かといって卑屈にならず、そして何よりも心優しい。二人の他の登場人物――英子の両親も兄――たちもよく出来た人物ばかりで、読んでいて清々しい。



―― 以上が本作品を初めて読んだ時の感想 ――


実は既にこの後に続く『玻璃の天』、『鷺と雪』を共に読み終えていて、シリーズ全巻を読み終えてからもう一度、本書を再読した。

初めて読んだ時は作品の至る所に薫る大正ロマンに酔いしれ、あぁいいなぁ…この時代のこの雰囲気、としか思わなかったのだが、完結編の『鷺と雪』を読み終えて改めて読み返してみるとこの時代の陰の部分もそこかしこに散りばめられていることに気付く。

昭和七年。それは混沌と動乱の時代でもあった。そしてこの時代というフィルターに載せて著者が訴えたかったことに気付いたのも、再読をしてからのこと。このシリーズは長らく記憶に残る作品になりそうだ。


『街の灯』収録作品
・虚栄の市
・銀座八丁
・街の灯

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紙の本

キャラは大切に

2022/04/07 09:25

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰が主役なのかよく分からなかったため、トリックも付いていけなかった。今度はもう少しキャラを強くしてほしい。

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2006/05/18 21:28

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2006/05/21 22:16

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2006/06/25 21:36

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