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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2006/04/20
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮新書
  • サイズ:18cm/191p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-610164-5

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著者 筆坂 秀世 (著)

現在でも公安警察の監視対象ゆえに、ある種の物々しさが漂う日本共産党だが、その実態とは−。党歴39年、元・党ナンバー4の著者が、日々の党運営の仕組みから宮本顕治引退の真相ま...

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日本共産党 (新潮新書)

税込 748 6pt

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商品説明

現在でも公安警察の監視対象ゆえに、ある種の物々しさが漂う日本共産党だが、その実態とは−。党歴39年、元・党ナンバー4の著者が、日々の党運営の仕組みから宮本顕治引退の真相まで、「革命政党」の内情を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

筆坂 秀世

略歴
〈筆坂秀世〉1948年兵庫県生まれ。18歳で日本共産党に入党。三和銀行を退職後、議員秘書を経て参議院議員へ。党ナンバー4の政策委員長となるも、不祥事を契機に議員辞職。2005年7月離党。

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評価内訳

紙の本

読め!そして日本共産党の本質を知れ!

2006/05/13 10:46

17人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書が出版された途端、日本共産党は大混乱に陥った。4月19日付「しんぶん赤旗」で紙面1ページ半を割いて反論を大々的に展開し「(筆坂は)落ちるところまで落ちた」(志位委員長)「虚構と妄想」(不破前議長)と、筆坂氏の著作を口汚くののしった。共産党の悪いところは公明党とそっくりで自分に仇なす批判者を絶対に許さず聞くに堪えない読むに堪えないような汚い言葉でののしりまくることだ。自分は絶対に正しいとする「日本共産党の無謬性」は筆坂氏も本書の中で日本共産党の最大の欠点として指摘しているが、今回の日本共産党の慌てぶりを見て、あらためてこの反省とは無縁の自己中心政党の姿を見る思いがした。日本共産党は病んでいる。一番病んでいるのが財政で、長期低落傾向をたどる「しんぶん赤旗」の売上の下、選挙の度に毎回確実に没収される供託金。それに政党助成金の受け取りを拒否する意固地な姿勢のツケは全部党員にかかってくる。死ぬほど突きつけられる「寄付」「募金」「基金」への拠出。鬼のような「しんぶん赤旗」拡販運動。でもご近所に「あの人、共産党員よ」と知られるのを嫌がる人が激増する中で、こうした負担は既に共産党員であることが満天下に知れ渡っている地方自治体の議員に集中することになってしまうという哀れな構図。日本共産党の財政が悪化の一途をたどる中で建設が強行された新本部ビル。その御殿のようなビルの威容を見て、思わず「もう二度と献金には応じない」と歯噛みした地方党員がいたというのもうなづける話であろう。今や日本共産党の財政は赤字に転落し、その赤字幅は毎月1億円にも達するという。しかしなんといっても日本共産党をここまで落ちぶらせたのは、その「うさんくささ」にある。胡散臭さはどこから来るかといえば「自分達は絶対に正しい」と常に開き直るそのジコチュウ性にある。直前まで「拉致問題の存在を決定付ける証拠なんかあるのか」と自民党を突き上げていたくせに、金正日が拉致を告白した途端、「北朝鮮の疑惑を最初に指摘したのは、わが日本共産党です」などと白々しいことを言い出す胡散臭さ。全部重要なことは不破をはじめとするトップが決めて、これをしたのものに命令するトップダウン型の絶対王政制度の専制主義体制のくせに「民主集中制は開かれた究極の民主制だ」と言い募る厚かましさ。「たしかな野党」というウラには、日本共産党はエリート支配一党独裁の究極の専制国家体制を目指す民主主義の破壊者という本当の顔がある。国民はこれを見抜いているからこそ、共産党に票を投じなくなっているのである。4月29日付の産経新聞には、筆坂氏の著作に対する共産党の慌てぶりを評して「事実だからこそ慌てているとの指摘がなされていた。同感である。もし、今、日本が日本共産党の支配下にあったら、筆坂氏は直ちに拉致され、人知れず山中で共産党により粛清(殺害)されることになったかもしれない。そうなれば私もこんな書評を書いたりすることも出来なかったであろう。書いた途端、逮捕され強制収容所に送られ、そこで死を迎えることになっていたであろう。ソ連、ベトナム、カンボジア、中国、北朝鮮、東ドイツ、ハンガリー、チェコ、ブルガリア、ポーランドではこういうことが30年以上も続いていたのである。中国、北朝鮮では今もこうした言論弾圧が公然と行なわれている。bk1にも共産主義シンパと思われる書評者が複数存在する。そういう人たちにも是非本書を読んでもらいたい。そして共産主義が抱え込んだ重大な病の本質を、いやだろうけど学習してもらいたい。読めば筆坂氏は貧困な環境で育った純情少年であったようである。本書を読んで、少し筆坂氏が好きになった。

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紙の本

それでも日本共産党を応援する

2007/06/29 03:55

15人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いったん近づいてきた参議院選挙も与党のごり押しで少しだけ遠ざかってしまいました。それでも、もうすぐまた、熱い選挙の夏です。
 ただ、本当に皆さんは”熱く”感じていますか?熱くなっているのはマスコミ報道だけ?私の回りでもそんなに”熱く”なっている人はほとんどいません。いまや一部のガリガリ政党人や特定宗教に信仰の深い人を除いて、”熱く”選挙を迎える人なんてそんなにいない、というのが常識でしょう。
 そんな無党派層の方々の中で、こんなことを考えたことのある人いませんか?
『選挙で誰に投票しようか?今の政治がおかしいことはなんとなく感じている。日本の政治は変わって欲しい。もっと国民の方を向いた政治をして欲しい。筋の通った政策を唱える人に当選して欲しい。選挙報道などを聞く限り、一番まともなことを言っている候補は○○さんだけど。○○さんに入れようかな。でも待てよ、あの人、共産党候補だし。共産党って大丈夫かな。昔っからずっと権力にはにらまれる側だし。それに共産党の人って絶対に自分達の主張は曲げないでしょ。自分たちが絶対に正しいって、党員じゃない人を見下してる感じだし。そういえば、宮本さん・不破さんにしても今の志位さんにしても、トップがなかなか変わらないよね。対立候補が出て選挙して党首決めて、なんてことも聞いたこと無いし。まるで昔のソ連みたい。ああいうのを全体主義的って言うんじゃない。ああいうとこが政権とったらやっぱり怖い気がする。やっぱ、他の人に投票するか。』
 私の場合は、選挙では共産党候補に入れることが多いです。やはり、今の政治に対して一番まっとうな批判をしているのは共産党だし、言っていることも正論だと思います。それに、今は共産党議員の数があまりにも少なすぎる。これでは、十分な国会活動もできないんじゃないかと思うからです。
 しかしです。それでも今のままの共産党が、このまま勢力を伸ばし政権をとるとなったら、少し抵抗を感じます。やはり先ほどの架空無党派層さんと同じような漠然とした不安を感じます。いえ、漠然というか、今の共産党の運営に不透明な部分が大きいこと、共産党に排他主義的な言動が多いことは否定できないと思います。
 共産党には変わって欲しいと思います。民主党では反自民の受け皿にはなりえないのですから。なぜなら、民主党は、ほとんど自民いや自民以上のタカもうようよ混在し信用できないからです。本当にたちの悪いごった煮政党だと思います。信用して票を入れる気にはなりません。
 この本に書いてあることが100%信用できるかどうか、これだけでは判定できません。でも、皆が感じる共産党への不信感と、かなりの部分合致していると思います。
 共産党さん、国民の信用が得られるように頑張ってください。応援しています。

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紙の本

有権者の支持とは直接関連していない、組織の内部矛盾について述べている

2009/08/24 21:42

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ホキー - この投稿者のレビュー一覧を見る

党の公式文章を豊富に引用した、党組織・組織体質の批判的分析は、なかなか楽しい。白眉であったのは、
・『赤旗』購読部数・党員数が、共産党の主張と裏腹に、国政選挙の議席獲得数と連動していない
・共産党が、憲法9条の改憲に反対の方針を打ち出したのは、実はごく最近のことで、それまでにも方針が右往左往している
といった所。他の党幹部個人を対象にした3・4章では感情的トーンを帯びている。

自分の労働組合が共産党系統であることから、自分たちのことを言われているように錯覚する記述も多く、この系統の組織にとって本書の分析が汎用性が高いことを感じた。自分の組織の矛盾・問題点を客観的にみることができ、それと上手に付き合ったり、それの流れに呑まれないようにしたりする視点を得られた。
逆に、運動団体・組織との接点がない人・共産党にオカルト的興味を抱いているわけではない人に、わざわざ勧めるほどの本ではない。


・やむをえないのだが、核心部分と思われる内容に進むほど、他の政党との比較が少なくなり、共産党独自の体質なのか、どの組織も陥る可能性のある形骸化の表れなのかの判断がしずらい。
・序章の「なぜ多数の国民から支持されないのか、なぜ多数の国民の支持を獲得することができないのか。」「どこかに共産党が国民に受け入れられない理由があるはずだ。」という問題提起が、終章のごく短い部分を除いて、全体の議論とかみ合っていない。豊富なデータ、出典を盛り込んで、本書の大半を成す内容は、組織の内部矛盾についてであり、有権者の支持とは直接関連していない。
これらは大きな減点対象である。


さて、以下は余談である。
共産党は、日本でのプロレタリア革命が当分実現しそうにない以上、現行体制で少しでも共産主義に近づける路線を採らざるをえない。すなわち、社会民主主義である。

そこで、社会民主主義路線の共産党が、文字通り社会民主党と、単に少数で潰し合いをしない戦略以上に、仲がよいのもうなずける。

自民党は、民主主義における(新)自由主義路線なのだから、社会民主主義路線の社民党や共産党と相いれないのは当然である。

いっぽう、民主主義のうちの「自由民主」か、あるいは「社会民主」か、
自由民主党と社会民主党、両方と名前がかぶっている民主党の、どっちつかずで揺れ動いている現状を、不思議と党名が表している。

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紙の本

日本共産党が1冊で分かる本

2006/04/23 16:45

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:越知 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 筆坂秀世氏はかつて日本共産党幹部にして国会議員を務めながら、セクハラ事件がもとで議員を辞職し、その後離党した経歴を持つ。この本は、その筆坂氏が日本共産党について分かりやすく解説したものである。
 1970年代初頭には国会で議席を大幅に増やし、また地方自治体でも社共共闘による革新首長が続々と誕生、与党となる日も遠くないかと思われた共産党だったが、その後はほぼ退潮の一途をたどっている。長い間共産党内部で活動をしてきた著者の筆は、この党特有の思考様式にとらわれることなく、その病巣や凋落の原因に的確な光を当てている。
 まず、しばしば指摘されることだが、共産党の民主集中制なるものが、実は幹部の独裁制に近いということである。中央の幹部や地方の委員は一応選挙で決めているが、この選挙というのがくせ者で、最高裁判事の信任投票のように、あらかじめ上部から提示された人名リストで支持しない者には×を付けるだけだという。つまり人材の登用はあくまで上部の意向で決まるわけであり、下の方から意欲のある者が名乗りを上げていくことは不可能なのだ。
 また、幹部の会議でも、最上位にある者——具体的には不破哲三氏——の意向で決することが多く、他の幹部は最上位者の顔色をうかがいがちで、率直な議論がなされていない。ナンバー2の志位和夫氏が懸案のまとめをしても、最終段階でしばしば不破氏が横槍を入れてひっくり返すので、志位氏はまとめをすることができなくなってしまった、という逸話など、共産党の体質を余すところなく示すものであろう。
 北朝鮮による日本人拉致問題に関する迷走ぶりも興味深い。実は、88年に共産党の橋本参院議員が国会で質問を行い、行方不明日本人が北朝鮮に拉致された疑いが濃厚だという答弁を当時の国家公安委員長から引き出している。先見の明があったわけだ。ところが、その後この質問は党内ではお蔵入りとなる。北朝鮮共産党や韓国との関係修復を図る不破委員長が証拠なしの嫌疑はよろしくないと考えたからだ。事実、不破氏は2000年の党首討論で拉致には証拠がないという意味の発言をしている。ところが2002年になって金正日が拉致を認めたため、あわてふためいた日本共産党は88年の橋本氏の質問を取り上げて、我が党は先取的だった、と言いつくろった。いったん自分が方向性を変えたことには頬かむりして、である。このあたりのご都合主義をあばく筆坂氏の筆致は鋭い。
 とはいえ、筆坂氏は共産党を辞めても保守主義者に転じたわけではない。極貧の農家に育ったが故に共産党に入党した氏のこころざしは変わっていない。本書の最後で建設的な提言を行っている。共産党の名を捨て、吹き荒れる新自由主義の嵐に対抗できる政党、社会福祉を重視し貧しい多数の市民の味方になってくれる政党を目指すべきだ、と訴えている。まことに正論であると思う。自民党も民主党も政策に決定的な違いがない一方で、共産党や社民党は現実離れした左翼路線に走っている今の日本。健全な革新政党の設立を訴える筆坂氏の提言を、共産党幹部は真摯に受け止めるべきであろう。
 なお、最初に筆坂氏がセクハラで議員を辞職したいきさつが書かれているが、これを読む限り、相手の女性にも相当責任があり、職を辞するほどの問題だったのか、疑問が残る。むろん相手女性には違った言い分もあろうが、セクハラを過大に騒ぎ立てる昨今の風潮への疑問提起としても読めるように思う。

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紙の本

元幹部によってあばかれた党の実態

2006/09/07 02:01

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 元日本共産党政策委員長、筆坂秀世。2003年にセクハラ事件をおこしたが、当時マスコミにこの話題がのぼったときには、本人の弁明もまったく聞かれないまま、もう彼は議員をやめ、党の役職を解かれていた。これを見たとき、共産党という組織のもつ徹底した集団主義、秘密主義におどろかされたのは私だけではなかろう。
 この本は、昨年離党した筆坂氏による日本共産党の暴露本である。気になるセクハラの真相についても弁明が行われているが、何といってもこの本の意義は、長年党幹部の地位にあった人間によるいわば組織内部からの分析、批判であることだ。そこにはわれわれ部外者が常々想像はしていたものの、具体的にはとらえることのできなかった共産党の実態が、リアルに描かれている。
 現在共産党内では、かつて宮本顕治がそうであったように、不破哲三議長の個人崇拝が横行しているという。党の執行部には、同氏に対する批判はおろか自由な討論さえも許されない雰囲気が蔓延し、党員や議席の激減という深刻な事態に対しても、自分たちの政策に間違いはないと、「無謬性」に固執している。さらに責任を他に転嫁し、蟻のように働く党員に更なる労苦をうながす執行部のありさまは、とうてい民主主義社会をめざす党に似つかわしいものではない。
 本書では昨今の政治・外交問題に対する同党の態度についても詳細に記述がなされているが、北朝鮮拉致問題への対応は特に興味深い。共産党は、最初に拉致問題を国会でとりあげた党でありながら、この問題に国民の関心が集まった頃、それを疑惑にすぎないとして北朝鮮寄りの態度を示した。筆坂氏はこの矛盾した行動とその理由について、背景となった裏事情とともにわかりやすく語っている。
 欲をいえば、著者がスキャンダルによって失脚した背景についてもっと突っ込んで書いてほしかった。セクハラといわれていることの内容が本人の主張通りなら、とうてい議員や党の役職を辞任するに値するような大事ではないからだ。そうなるとそこには、党内のドロドロとした確執ないしは権力争いも感じとれる。共産党執行部の腐敗した実態を読まされた後、ミステリーめいた関係を事件の裏に嗅ぐのはごく自然なことだろう。
 筆坂さん、あなたは実は嵌められたのでは?そういう事実がないというのなら、それまでだが...

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紙の本

さもありなん

2006/11/08 21:18

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

内容のほとんどは、想像していたこととかけ離れてはいなかった。だが、赤字財政とは知らなかった。それにしても、現在のように労働条件が厳しくなってきている時にこそ、存在意義のありそうな党なのにどうして民衆がついてこないのか考えないのだろうか。党名だけがネックだと思っているのだろうか。悪の秘密組織が自分たちの活動を邪魔しているからだと信じているのだろうか。

 そこで、この政党が生き残っていくために何が必要か、アドバイスを書きたいと思う−期待を込めて−。

(1)透明性の確保
 政官財の不透明な部分を追求する時の共産党は頼もしい。しかし、国民にはそれ以上に共産党内部が見えない。過去に大変な時代を経験したことは分かるが、被害妄想的組織防衛は、有権者の気持ちを萎えさせる。何でも公開し国民を味方につけるのが最大の防衛となる。それと左翼的ジャーゴンの使用も慎みましょう。

(2)民主集中制の破棄
 共産党の官僚的体質はあまりにも有名である。幹部のテレビ等での驕り高ぶった口ぶりから多くの人が感じ取っている。頭が切れることはうかがえるが、顔が有権者に向いていない。与党、官僚、金持ち憎しから出発すると権力欲しさの行動と同じになる。また、貧しいこと、弱者であることそれ自体が正しいことではない。

(3)政党助成金の使用
 企業献金を受けないのは、企業の圧力を排除するためだと言うなら、国民の税金から捻出される助成金を受けないというのは、国民からの圧力を排除するためですか。赤字なのに見栄を張るのも悪い癖です。金をもらうこと自体が悪ではない。

(4)無理に候補者を立てない
 無意味な候補者を立候補させ、社会の変革を遅らせていることに気づこう。少なくとも供託金を没収されるような候補者を立てるのは、金の無駄・改革の邪魔である。対立する意見に利する行動は慎みましょう。

(5)派閥争いは止めよう
 議論は大切である、論争もあるだろう。しかし、その過程を国民に分かるように開くこと、少数意見が尊重される体質を作ること。(いまや共産党だけでなく与党にもその傾向があるが)少数意見を圧殺する姿は、見ている者に恐怖を与える。形式的価値を信奉する競争で実質を犠牲にしないこと。

(6)もちろん党名も変えた方がいい。
 いまさら共産主義でもあるまい。イデオロギーの時代は終わった。だからといって、問題がなくなったのではなく、山積みである。社会の不条理を地道に一つ一つなくす努力をしたらどうだろうか。公明党に対抗して正大党なんてどうだ。国民党、共和党とかもいいのでは。

 著者のセクハラ事件の釈明、不破書記長らの本書に対する批判などは枝葉末節的事象であり、一般国民はそんなところに関心はない。共産党員もそうでない人もこの本を読んで、この政党を知って活用しよう。どの政党も国民のためにあるのだから。

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2007/03/05 21:27

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