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紙の本
少将滋幹の母 (中公文庫)
著者 谷崎 潤一郎 (著)
左大臣時平のおもわれ人となった北の方は年老いた夫や幼い子と引き離され、宮中奥深くに囲われてしまう。母を恋い慕う幼い滋幹は母の情人がしたためた恋文を自らの腕にかくし、母の元...
少将滋幹の母 (中公文庫)
少将滋幹の母
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商品説明
左大臣時平のおもわれ人となった北の方は年老いた夫や幼い子と引き離され、宮中奥深くに囲われてしまう。母を恋い慕う幼い滋幹は母の情人がしたためた恋文を自らの腕にかくし、母の元に通う。平安文学に材をとった谷崎文学の代表作。小倉遊亀による挿画を完全収載。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
名人芸
2017/07/23 17:52
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷崎というと変態的な趣味が色濃く表れて好き嫌いが分かれるのが、ある意味当然。この後期の作でも、作者ならではのその嗜好が出ている。幼い頃に奪われた母を求める繁幹から見た、哀れな父の姿と宮廷の色恋沙汰と駆け引き。ふんだんに使われる挿画が雅な世界を現出される。それに対比するように滑稽だがおぞましい挿話が挟まれた後で母との再会で大団円になる。あんな場面は有り得ないのだけど、画として強引に成立させているようで、不本意にも感動してしまう。