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- カテゴリ:一般
- 発売日:2006/03/18
- 出版社: 富士見書房
- レーベル: 富士見ドラゴンブック
- サイズ:15cm/334p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8291-4469-6
読割 50
紙の本
ダブルクロス・リプレイ・オリジン 破滅の剣 (富士見文庫 富士見ドラゴンブック Role Playing Game)
ファルスハーツの養成機関である鷲見学園で訓練を受ける辰巳狛江は思うように結果が出せず、苦しんでいた。そんな折、正式なエージェントである春日怜央から接触を受ける。鷲見学園に...
ダブルクロス・リプレイ・オリジン 破滅の剣 (富士見文庫 富士見ドラゴンブック Role Playing Game)
ダブルクロス・リプレイ・オリジン 破滅の剣
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商品説明
ファルスハーツの養成機関である鷲見学園で訓練を受ける辰巳狛江は思うように結果が出せず、苦しんでいた。そんな折、正式なエージェントである春日怜央から接触を受ける。鷲見学園に潜む裏切り者を捜査するのに手を貸すよう要請されたのだ。喜んで協力する狛江。一方その頃、高崎隼人と玉野椿も行方不明者の謎を追って、この学園に潜入していた。好評レネゲイド・アクションRPGリプレイ、PCの対立を取り入れ、新しいスタイルに挑戦する第3弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
隼人と椿は、とある高校への潜入を命じられる。FHのエージェントを養成するための機関といわれるその学校で、封印された過去への扉が開く! 新鋭が描くレネゲイド・アクションRPGリプレイ、好調第3弾!【商品解説】
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紙の本
敵味方入り交じっての大作戦!
2006/06/03 17:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1作『偽りの仮面』から続くダブルクロス・リプレイ・オリジンのシリーズ第3弾。いよいよ通常は敵側であるFH(ファルスハーツ)のキャラクターをプレイヤーが演じることになる。果たして敵と味方をどのようにまとめるのか。
ゲームそのものに深く関わる矢野俊策がGMを務めるだけあって、このシリーズはストーリー展開が上手い。無理がないと言えば、この言葉が一番しっくりくる。本書のシナリオは、1作目をプレイした際に主人公キャラの片方が発した設定を使用して組まれている。あとがきにも書かれているが、第3弾があるのならば是非にと考えていたとのこと。その思い入れの強さもあってか、前後編からなる大きなシナリオが出来上がった。ゲームのシステムだけを受けてシナリオを書く普通のGMだったら、そこまで話を大きくしていいのか迷ってしまうだろう。プレイヤーキャラクターの設定にまで深くくい込みつつ、それでいてシリーズとしてのスタイルを確立させている見事さは、矢野俊策ならではである。
前後編を一冊にまとめた大作ながら、この3巻で終わりではない。詳細については述べられないが、今回のシナリオの解決によってますます謎が深まった、とだけはハッキリ言える。どのような結末を見せてくれるのか、最終巻となる次巻が楽しみだ。
最後に、敵と味方それぞれの陣営のキャラをプレイヤーが演じるという試みについて一言、「本書では大成功」。ただそれは、シナリオの内容が相応しかったからである。戦争物のシミュレーションゲームをやっているわけではないのだから、まるっきりの敵対関係では、きっとシナリオが破綻してしまうだろう。敵であることを意識させつつも、噛み合って歯車を回すよう調節する、GMにはそれを可能にする手腕が必要だ。なかなか面白い試みではあるが、実際のプレイ時には、特にシナリオ構築には、十分注意してもらいたい。