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ウルトラ・ダラー

ウルトラ・ダラー(新潮社) 手嶋 龍一著
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版 : 新潮社
サイズ : 20cm / 334p
ISBN : 4-10-382303-8
発行年月 : 2006.3
利用対象 : 一般

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コメント・書評

手島龍一のウィンク
くにたち蟄居日記
2007/07/09 22:27:55
評価 ( マーク )
★★★★★

大変面白く読んだが 若干の戸惑いもあった。本書は スパイ小説なのか事実に近いノンフィクションなのかが 読んでいてはっきりしなかったからだ。  スパイ小説だと考えるなら もっと上手い書き手はいくらでも居る。手島は少なくとも小説家の資質が飛びぬけているわけではない。「創作された小説」として読むなら細部に詰めの甘さも感じるし サスペンスの盛り上げ方も幼い。またもっとエンターテイメント性も出すはずだ。手島が時折サービスのように挿入するエンターテイメント的な場面はいささか浮いている。照れていると言って良い。やはり ジャーナリストという出自だからであると思う。小説家とジャーナリストは 同じように言葉を武器…  全文読む 評価する

期待通りの面白さと、不気味さを持つスリラー
yukkiebeer
2006/05/01 19:38:28
評価 ( マーク )
★★★★★

北朝鮮が密かに印刷を進める精巧な偽100ドル札、通称「ウルトラ・ダラー」。その製作には日本から拉致された印刷工や密輸された印刷機器が絡んでいる。BBCの東京特派員スティーブン・ブラッドレーは、日本の外交当局や米国諜報機関と連絡をとりながら、偽米ドル札の背後にある陰謀を追うのだが…。 元NHKワシントン支局長が書いた政治スリラー小説です。 今から10年以上前に同じ著者の「一九九一年・日本の敗北」(新潮社)を読みましたが、湾岸戦争をめぐって関係者たちがいかに行動したのか、NHKも含め通常のメディアではなかなか明かされそうもない裏舞台を描いていて、そのあまりにも緊迫感に満ち満ちた内容に驚嘆と興奮を強…  全文読む 評価する

現在進行形の「事実」を表現するためのフィクション
半可通
2006/03/26 23:54:39
評価 ( マーク )
★★★★★

「事実」をひとつひとつ積み重ねて「真実」に迫る「ノンフィクション」。ただ「ノンフィクション」には取材の積み重ねとある程度事実が定着し、取材協力者も口を開ける(ホトボリが冷める期間)がどうしても年月がどうしても必要で、現在進行形のものにはどうしても突っ込みがたりないとか書ききれないところが出てきます。それでは過去積み重ねてきた取材によるデータが相当ある。しかし、いまだなお、取材対象や事件、そのものが進行形でホトボリが冷めるどころか今もなおホットである場合、どうやってその事象を発表するのか。問題をどう世に問えばよいのか。事実に迫るために何ができるのか。それが出来るのがフィクションによる作品の発表だ…  全文読む 評価する

獅子身中の虫は誰か?
sada
2006/03/14 20:25:30
評価 ( マーク )
★★★★

手嶋さんが以前にお書きになったノンフィクション2冊が面白かったので、本作も期待して読んでみたんですが、内容はともかく、小説としてはイマイチです。人物描写は稚拙ですし、自動車やら映画やら、作者のうんちくらしきものが長々と語られるのも、出来損ないのスパイ小説のようで、いただけません。テレビに出演された手嶋さんは、この小説の責任を個人で負うためにNHKを退職された、と話しておられましたが、それならば、すべて実名を挙げてレポートすれば済む話です。この内容であれば、枝葉の部分をカットすれば5〜6枚のレポートにまとめられたのではないでしょうか。では一体なぜ、手嶋さんは小説という形式にこだわったんでしょうか…  全文読む 評価する

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