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他人を見下す若者たち  講談社現代新書

他人を見下す若者たち(講談社) 速水 敏彦著
税込価格: ¥756 (本体 : ¥720)
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出版 : 講談社
サイズ : 18cm / 214p
ISBN : 4-06-149827-4
発行年月 : 2006.2
利用対象 : 一般

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コメント・書評

何よりも立派だなあと思うのはこの著者が「では、どうすれば良いか」を書いていること
yama-a
2006/05/28 23:27:04
 最近の日本人、特に若者たちの行動パタンが変わってきた。彼らは社会生活が苦手で、他人からマイナスの評価を受けることを極端に恐れ、自らの成功体験によって自信を持つのではなく、(そんな体験は全くないので)先手を打って他人を貶めることによって謂れのない自己肯定に至っている。このことによって今の若者はキレやすく攻撃性に満ちた存在になってしまっているのである──この本の趣旨を私がまとめると、まあ、そんなところである。 そして、著者はこの「他社軽視を通じて生じる偽りのプライド」を「仮想的有能感」と名づけ、さらに既存の概念である「自尊感情」と有能感とをクロス集計することによって有能感を4タイプに分類し、若者…  全文読む

タイトルで失敗している。若者に限定するのは疑問。
みす・れもん
2011/05/27 21:51:57
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★★

読了するまでに思いの外、時間を要した。それは本書の構成に問題があるように思える。理論の展開に流れがなく、論点があっちこっちへ飛び、気がつくと先ほど読んだことと同じようなことが書かれていたりする。内容を咀嚼して消化するまでにかなり時間を要する。そのせいか途中で飽きがきてしまい、読み流してしまった。まずは、このタイトル「他人を見下す若者たち」。これは失敗だと思う。このタイトルに釣られて本書をめくった人(私も含め)は、少なからず失望することになるのではないだろうか。なんとか若者の他者に対する侮蔑感情について理論づけようとしているのだけれど、読んでいるうちに「若者だけじゃないのでは? 何故に若者だけに…  全文読む 評価する

見るところが異なれば、考えるところも異なるということか
みなとかずあき
2008/08/03 23:56:48
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★★★

 別のところでも書いたことがありますが、最近の新書はタイトルで読ませるというか、タイトルほどには中身は面白くないというか、著者が本来その本で書きたいと意図するところと編集者の本を売ろうとする意図にずれがあるように思います。しかもこの『他人を見下す若者たち』は、大きな帯に「「自分以外はバカ」の時代!」などとさらに購買欲をあおろうとしているのが見えてしまうようなコピーまでついているので、最近の若者の行動様式や思考を取り上げた他の新書と同じ軽佻浮薄な新書がまた1冊増えたのかと思わせられなくもありません。 教育心理学を専門とする著者がこの本で言わんとしていたのはむしろ、目次を眺めると見えてくるのかもし…  全文読む 評価する

若者をなげく年長者たち
ちひ
2006/09/04 01:21:00
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★★

 はたして今の「若者」が本当に他人を見下しているのかどうかが気になって本書を手に取り読み出したわけだが、冒頭からいきなり「実はこの著者が若者を見下しているのでは?」ということが気になってしまう。 他人を見下す行為は他人を決めつける立場から開始される。なぜなら、相手が自分より低いと「決定」しなければ見下すことができないからである。そしてこの著者は科学的とは到底言えない「データ」をもとに若者や子どもの傾向を「決定」し、それから安心して、「最近の若者の傾向にはほとほと困った困った」という趣旨でぼやく。しかしその内容は何も「現在」の「若者」や「子ども」にのみあてはまることではなく、「過去」の時代の若者…  全文読む 評価する

研究書とは呼べない
くまくま
2006/06/25 00:32:31
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★★

 実績や他者からの評価に基づかない自身の有能感を「仮想的有能感」と名づけ、これを持つ若者が多くなったから日本社会には色々問題が起きはじめた、と言うのが著者の主張だと思う。こういう考え方自体は別にあってもおかしくないが、いくつか疑問点がある。 まず、なぜ若者に限定したのか、と言うこと。他者を見下して有能感にひたるというのは、昔からよくあったことだと思う。有名な政策の例では、被差別部落の問題が挙げられると思う。あとがき部分にもあるように、著者の若者に対する先入観が若干先行しすぎているきらいがある。 次に、何を根拠にしているのかと言うこと。研究者であるならば、客観的根拠に基づき自説を主張すべきと思う…  全文読む 評価する

日本に哀しい物語が始まるのか?
GTO
2006/05/14 22:38:59
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★★★★★

著者も言っているように、学問的にまだ実証されているわけではないが、その通りだと感じることが多い。現在、裏を取る調査中とのことなので、数年のうちには詳しい調査結果も発表されるに違いない。その前にまず、途中何度か引用されている名古屋大学等の紀要を読みたくなった。最近の大学の紀要は面白い研究でいっぱいのようだ。  さて、著者の造語「仮想的有能感」は、言い得て妙な熟語である。著者の定義によると「自己の直接的なポジティブ経験に関係なく、他者の能力を批判的に評価・軽視する傾向に付随して習慣的に生じる有能さの感覚」(p.131)であるが、根拠のない(実績にも努力にも裏打ちされていない)優越感といったほうが分…  全文読む 評価する

他人をどう捉えるかで、人生が変わる。
TEMU
2006/05/08 22:20:20
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★★★

現代の若者は、仮想的有能感に汚染されている。仮想的有能感とは、周囲の見知らぬ他人の能力や実力を否定することで、自尊感情を保つという`症状´だ。しかも本人の自覚症状がなく、無意識に起こる。自尊感情が傷つけられると、「自分は他人に比べてエライ、有能だ」と考える彼らは、当たり前のように(他人に)キレる。キレる前に、「まずは相手ときちんと対峙する」と意識することで症状は緩和する。かく言う私も20代で、若者に属する。「自分以外はバカ」の時代と叫ばれているように、自分に関心が強く、他人に(社会に)関心がない世代かもしれない。例えば、就職を控える学生に「やりたいことや将来の目標を`自ら探して´、`自己責任´…  全文読む 評価する

時代遅れのバカがと見下されることを覚悟して、あえてオジサンには言っておきたいことがある。この悪循環を断つのは家庭の教育か、学校の教育か。家庭も学校も期待できないならばいったい誰がやれるのか
よっちゃん
2006/04/05 23:24:34
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評価保留

身近にいる若者の何人かと個人的な就職問題でいささか深刻な会話をした。その体験から本著を読んでみる気になったのだが、直後のせいもあってひとつひとつの分析結果がいちいちもっともだと思われてならなかった。その後、ある大企業の部長職に「最近の若者はキレるそうだが職場で実際そうか」とたずねてみた。「仕事上でキレて問題をおこすことはありませんね。結構一生懸命にやってくれますよ。ただし、相当なストレスがかかっているでしょうから、職場を離れたところでキレまくっていることはあるかもしれませんね。『2ちゃんねる』に上司やトップを名指しで『死ね』と悪口雑言、誹謗中傷をぶちまける社員は結構いますから」と怖いことをおっ…  全文読む 評価する

過剰反応はしたくない
銀の皿
2006/02/22 11:37:57
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★★

 自己保存、自己肯定の欲求は、恐らく人間には普遍的にある心理活動だと思う。それが現代社会ではどのような形をとるようになっているのかを検討してみた、という教育心理学者の本である。著者は朝日新聞に掲載されたと言う、吉岡忍の『「自分以外はバカ」の時代』をひき、個人の競争、自己主張を重く見る社会が自分の能力はどうあれ他人をバカにすることによって自己保存を図る若者を作ったのではないか、と主張する。  「仮想的有能感=実績や経験に基くことなく、他者の能力を低く見積もることに伴って生じる本物でない有能感」を現代の若者を理解するキーワードとして造語している。 感情日記を書かせて事項の数を集計したり、使用される…  全文読む 評価する

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