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沖で待つ

沖で待つ(文藝春秋) 絲山 秋子著
税込価格: ¥1,000 (本体 : ¥952)
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出版 : 文藝春秋
サイズ : 20cm / 108p
ISBN : 4-16-324850-1
発行年月 : 2006.2
利用対象 : 一般

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コメント・書評

庶民の矜持と言い分
読み人
2008/08/20 23:07:50
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★★★★

久しぶりに絲山さんの作品を読んでみました。表題作の「沖で待つ」と「勤労感謝の日」の2作が収録された短編集です。【勤労感謝の日】 30代で失業中、未婚の女性の勤労感謝の日の断るに断れなかったお見合いのお話しが描かれています。絲山さん、お得意のダメ人間のお話しで(私の登場人物をダメ人間っていうなら、完璧な人を紹介して と、前、発言されていました)この、世間では、負け組みとか、言われている女性の矜持とも言い訳とも、取れる心情がずーっと綴られます。で、お見合いの相手は、なんと一流大学、一流企業、趣味は仕事という究極の勝ち組みというか、エリート。 ところが、実は、この勝ち組みのお見合い相手も、この女性か…  全文読む 評価する

仕事って?
nanako17girls
2008/03/19 05:50:41
評価 ( マーク )
★★★★★

  「仕事って何?」本書を読んでそう感じた。内容は他の書評の方々がきちんと書いてくださってるので、自分の仕事感や絲山さんの仕事感について書きたいと思う。 彼女はいわゆる「バブル期入社組」であり、かつまた、男女雇用機会均等法の第一線で頑張ってきた。これは、彼女の文章にも良く現れている。男性目線なのだが、女性の心を持っている。例えを出そう、彼女の文章は赤坂真理とは違う。当たり前だ、作者が違うんだから。でも、比較することによって見えてくるものもあるのかもしれない。前者は優等生。後者はそうではない。これも当然だ。出自が違いすぎる。前者は名門大学を卒業後、大手企業に就職した。後者は遊びほうけて…  全文読む 評価する

沖で待つ
helmet-books
2007/12/31 16:17:59
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★★★★

芥川賞絲山秋子かなりいいのではないでしょうか。お勧めです。ちなみに、賞を取った「沖で待つ」の他にもう一つ「勤労感謝の日」というお話があるのだけど、そっちもいい。どっちかっていうと、こっちのほうが好きだ。特に、30過ぎの少しすれた感じの女性を書くのがうまかった。あとは、男と女の友情。なんだか、友情と言うほど綺麗なものではないのだけど、お互いが簡単に恋愛に流れるのではなくて、他とは違う人たちのラインでお互いをさらけ出して出しているあたりがいいなと思った。今日はロックフェラーの方の紀伊国屋に行って来たのだけど、closing saleということで、50%OFFで本が叩き売られていた。DVDは普段まっ…  全文読む 評価する

これで1000円なら安い買い物でしょ。こんなに面白い作家を見逃していたなんて、不覚です。教えてくれた大森・豊崎両氏に感謝
みーちゃん
2006/11/18 20:14:28
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★★★★★

はっきり言えるのは、大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り!リターンズ』を読まなかったら、絲山秋子のこの作品を手にすることはなかっただろうな、ということです。大森・尾崎は審査員こそメッタ斬りにしていますが、総じて若手作家には優しいです。なかでも、私の印象で褒めているな、と思えるのが古川日出男であり、古処誠二であり、舞城王太郎であり、絲山秋子なわけです。古川、古処、舞城については、出ればその作品に飛びつくといった状態だったので、同好の士がいるな、で肯けましたが、絲山秋子に関しては全く覚えがない。アンテナに引っかからないのです。まして、図書館の書架にあったこの作品が第134回芥川賞なんて、思いもしなか…  全文読む 評価する

職場ファンタジーかな
mitsuon
2006/10/13 09:48:08
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★★★★

『沖で待つ』は普通の会社で普通に働く男と女の友情物語。普通ではありえない状況からはじまるけど自然に受け入れられる。さざなみのような、穏やかな盛り上がりがあり、穏やかに消えていく感じ。読んだあと、会社の普通の職場で働く普通のサラリーマンが多いにもかかわらず、これまでこれを舞台にした物語って以外に少なかったのでは?これが初めてじゃないの。とおもった。  全文読む 評価する

誰もが持ち合わせている不安感を和らげてくれる効果覿面な作品集。
トラキチ
2006/09/07 13:00:37
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★★★★

表題作の芥川賞受賞作品と芥川賞候補作品との2作品を収めた贅沢な短編集である。絲山さんの私のもっているイメージは“センスの良い”作家。本作品集でもセンスの良さを遺憾なく発揮している。まずは「勤労感謝の日」男性読者としては、共感はしないがグサリと読者の心の中をえぐってくる作品。生々しい表現が目につき、想像するにまるで素人のブログの記事いや女性週刊誌を読んでいるような気分にも陥る。でも本当の絲山さんの特徴(良い悪いは別として)が出てるのは表題作よりこちらのほうではないだろうか。この作品の評価なんかは合うか合わないかなんで、声高に叫びたくないのであるが、私的にはどうもすっきりしなかったのである。やはり…  全文読む 評価する

鮮やかさも余韻の深さもある。でも、うーん、ちょっと肌に合わない。
yama-a
2006/03/26 21:52:16
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★★★

 僕は短編小説をあまり読まない。重厚な長編が好きなのである。それから、僕は芥川賞/直木賞受賞作をあまり読まない。いろんな意味で(外的要因も内的要因も)もう少しこなれて来てからの作品を手にすることのほうが多い。この作品を読んだのはなんかピンと来るものがあったからだ。 しかし、それにしても、読んでみると如何にも薄い。普段は1冊買ったら何度も開いて閉じてして何日後かに漸く結末にたどり着くのに、この本は下手すると1回開くだけで終わってしまう。なんだかこの本に1000円も払うのが惜しくなってしまう。 最初に収められている「勤労感謝の日」。これは良くない。絵に書いたようなバカヤロー男が出てくる。魅力が何も…  全文読む 評価する

働くことって何だろう
未来自由
2006/02/27 21:59:31
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★★★

 芥川賞受賞作『沖に待つ』と『勤労感謝の日』が収録されている。最初に収録された『勤労感謝の日』の日が強烈すぎて『沖に待つ』を読む前に、ひとつの先入観がうえつけられてしまう。収録の順序としては失敗だろう。 『沖に待つ』は同期入社の連帯感と男女の友情を描いているようにみえる。しかし、その背景はとても深い意味をもっているようだ。最初に配属された職場の雰囲気と人間関係をその後も懐かしむ人たちの感慨があるのだが、それがなぜなのかは書かれていない。 それでも、仕事に夢中になれた時代、仲間を支えあった良き時代として描かれている。では、なぜそんな関係が新しい配属先では感じられないのか。そこには、時間の経過だけ…  全文読む 評価する

芥川賞受賞、サラリーマンのありきたりの日常生活を舞台にした作品なんて初めてでしょうね。半分はまだサラリーマンであるこのオジサンの実感ですが、その日常の切り取り方がとても新鮮でした。
よっちゃん
2006/02/27 16:56:37
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評価保留

職場における男女関係を描いた小説では女性の立場からはいわゆる男社会を前提にした女性蔑視の階級社会を告発するものが目立ちます。それといまは不倫ですかね。そういう先入観でこの作品を読むと「そんなスケベな目つきでいつまで私たちを眺めているの!旧い、旧い。こういうスタイルだってあるのよ」と若い娘さんから諭されているようで、こそばゆいおもいです。だいぶ前になりますが直木賞を受賞した篠田節子の『女たちのジハード』。「男の子なんてなんぼのものよ」ってな調子でカラーンと飛翔する女性を描いて、物わかりの良いオジサンとしてはこういう痛快な生き方の女性に拍手を送ったものです。ところが『沖で待つ』を読むと、もはやジハ…  全文読む 評価する

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